四 阿 山 あずまやさん(2354m) No.42

登 山 日 2005.06.01
コ ー ス 菅平牧場(1594m)〜根子岳(2207m)〜鞍部(2039m)〜根子岳分岐〜四阿山(2354m)〜中四阿(2106m)〜小四阿〜菅平牧場
所要時間 4時間30分
天   候 晴れ
メンバー 単独

  入梅前の山稼ぎとばかりに、代休を取って長野県真田町(菅平)へ向かった。菅平のスキー場へは、20年も前のスキーに夢中だった頃、バッチを目当に良く通ったものである。今は、上信越道の開通で自宅から4時間あれば到着するが、以前はさらに2時間を要した。街の建物は新しくなっていて、見覚えのある交差点やカーブを頼りに、菅平牧場の駐車場に着いたのは午前1時をまわっていた。


管理事務所脇の登山案内看板

菅平牧場の牛たち

 5時30分、車の中で携帯電話のアラームで起床すると、フロントガラス一杯にスキー場と御嶽・乗鞍岳・北アルプスの山々が広がっていて感激した。先ず、根子岳へ向けて管理事務所脇から牧場の柵に沿い登って行くと、モ〜と鳴きながら牛たちが迎えてくれた。登山道は、笹と白樺の美しい道で、傾斜も一定していて登りやすかった。登山開始から1時間15分で根子岳山頂に到着。山頂の方位盤には「猫嶽」と記され、また8合目で見た石碑には「禰固岳」とあり、色々な字を当てはめるものだと思う。そういえは、菅平スキー場の名物にヘリコプターで根子岳まで搬送してくれるヘリスキーがあったが、今は行われているのだろうか?


根子岳山頂

 根子岳から笹の鞍部と四阿山

根子岳分岐から根子岳 その先は北アルプス

 根子岳の山頂で小休止して、岩の斜面を通って笹の茂る鞍部に下りる。ここから、尾根の岩を捲きながら登り返すが、針葉樹の林に入るとまだ多くの残雪があった。ミスコースしないように進んで行くと、前方に先行者を発見。雪の急斜面を、それぞれが取るコースを、先を争って登る。大人気がないようだが、先行く登山者を見ると、「抜いてやる!」という思いが・・・彼も、同じ思いだったに違いない。振り切って、根子岳分岐を直進、階段状の木道を登ると四阿山の山頂だった。根子岳から四阿山まで、2.5kmの道程を1時間弱であった。

 東西に長い山頂には、真田町(長野県)と嬬恋村(群馬県)の祠が祀られていた。牧場から直に登ってきたという単独の男性と話していると、雪の樹林で追い抜いた男性が到着。そして、さらに1人。山頂にいたのは、みな単独で登ってきた者ばかりで、おやじ4人で写真を撮り合ったり、山について語らってしまった。そのうちの1人に、アルプスの山並みを指差して個々の山名を尋ねられ、山名を答えている自分に驚いたりもした。登山を始めた頃には、全くわからなかったのに・・・。


四阿山直下の木道

山 頂

2000m付近のさくら

 一番最初に腰をあげて、山頂を後に根子岳分岐まで引き返えす。ここを左折して、中四阿・小四阿と通り、牧場まで下る。途中、残雪調査員の人に根子〜四阿間の状況を尋ねられるが、仕事で山に登れるなんて羨ましいと思った・・・でも、仕事だと大変なのかも?。また、地元高校生の大パーティー200名余りが登ってきて交わすのに一苦労したが、どの顔も元気一杯に挨拶してくれて清々しい気分だった。

 牧場近くまで下りてくると、10人くらいのグループで自然観察をする、何組かの高校生に出会った。そういえば、スキー修学旅行を始めたのも、菅平のスキー場は全国で最初の方だったように思う。当時は、団体でリフト待ちをしているので、疎ましく思ったりもしたが・・・。菅平は、夏のラグビー合宿で有名だが、年間を通じての集客に力を入れているようだった。牧場の中を通り、舗装路から駐車場に戻ったのは10時45分。牧場入り口の係りのおばさんに駐車料200円を支払って、午後から登山予定の草津白根へ向けて車を走らせた。