男 体 山なんたいさん(2484m

登 山 日 2003.07.06
コ ー ス 中禅寺湖二荒山神社・登山口(1274m)〜三合目(1515m)舗装路〜四合目(1667m)八合目〜阿弥陀ヶ原(2380m)〜奥宮〜男体山山頂(2484m 昼食の後、往路を下山)
所要時間 3時間33分
天   候 晴 時々曇
メンバー 単独


戦場ヶ原からの男体山(山頂は雲の中)

都内某所にて、未明3時から引っ越し作業(夜逃げではない)を手伝い7時に終了。その足で関越道に乗り、日光の男体山を目指した。登山口のある、中善寺湖畔の二荒山神社到着は11時過ぎであった。男体山の山頂に二荒山神社の奥宮があるため、境内には登山者(参拝者)の駐車場が用意されている。

神社の御札授け所にて、登山者名簿に記帳して500円を納め、簡単な登山説明と「日光二荒山神社登拝御守」を受けた。本殿に参拝後、その右側にある男体山登山道入口で記念撮影して、登山道の鳥居をくぐったのは11時45分だった。

石段を何段か登ると、山頂へ直登する登山道が現れた。心拍数が上がり、汗が吹き出る。今日は走ろうと思っていたが、心拍数を維持するのが精一杯で、すぐに歩いてしまった。なにやら後ろでガザガザと音がするので振り返ると、猿が3匹追ってきた。日光の猿は、観光客のお菓子などを強奪すると聞く。決闘しても勝ち目はないので、走って逃げた。

猿のおかげで、すぐに三合目に到着。ここから、砂防工事のための舗装路を走る。先を行く大学生7・8人のパーティーに追いつき、しばらく話ながら歩いて休憩。葛折りの道を4ターン目で四合目の鳥居に到着し、再び登山道に入った。

登山道の傾斜がきつくなるころ、ランニング姿の2人連れが下山してきた。今月25日の「富士登山競争」の練習とのこと・・・そう言えば、今日は「北丹沢12時間山岳レース」があり、南関東は雨模様だが参加した仲間達も走っているのだろうと思う。

六合目付近の樹木の切れ間から、眼下の中禅寺湖を記念撮影。この辺りからガレ場の急登が八合目過ぎまで続き、阿弥陀ヶ原からはザレの砂礫の上を慎重に登った。この登山道は、栃木県立博物館ある標高差による植物変化の展示を思い出させてくれるほど、景色の変化が手に取るように感じられる。


六合目付近の登山道

山頂は雲の中で、鳥居に先にあったのは二荒山神社の奥宮である。奥宮右側の開けた場所には昼食を広げる登山者が沢山いて、その先に日本刀が立てられた岩、そして一等三角点のある男体山山頂があった。登山開始から、1時間50分で山頂に到着した。

休憩・写真撮影をして、1時に下山開始。下山時はダブル・ストックを使ったが、最近やっとその使い方がわかってきたように思う。発売されて久しいストックだが、登山ショップや登山雑誌にても、いまだ正確な使い方が説明されない。私が最初に使ったのは、2002年の「日本山岳耐久レース」(長谷恒CUP)で、その時は足に加えて上半身まで全身疲労という状態となり、使わなければよかったと後悔した。

ある雑誌に、「登りでは、踵の後ろ辺りに突いて歩く」「下りでは、つま先の2・3歩先に突くこと」とあった。登山道の状態や歩くか走るかでも違うだろうし表現も難しいが、「登りでは、クロカンスキーのストックのように」(これは、体力とテクニックが必要で、私は登りでストックを使用しない)「下りは、次の足が着地する足元に突く」だと、私は思う。

特に下りでは、着地した足とストックの位置関係で、身体は前傾にも後傾にもなる。そして、それを修正するには、体力を必要とする。着地する足よりも先にストックを突いて後傾になり、何度足をすくわれて尻餅をついたことか・・・。ストックは、あくまで補助である。つまり、着地して身体の重心が崩れぬように、ストックの先端が足元にあって垂直に上から加重されていることが大切だと思う。

七合目付近の登山者に「飛んで下りてきて、オコジョみたいだ」と言われ(安全に登山道を荒らさないのが一番)、六合目で登りに会った大学生のパーティーと挨拶を交わす。外人さんの登山者も多く、さすが日光だと思う。3時18分、二荒山神社の御札授け所に挨拶して、駐車場に戻った。


六合目付近からの中禅寺湖

奥宮から山頂方面