高 妻 山 たかつまやま(2353m) No.35

登 山 日 2005.06.20
コ ー ス 戸隠キャンプ場駐車場(1171m)5:40・戸隠牧場〜滑滝(クサリ場・1450m)6:36〜不動滝(帯岩・1670m)6:50〜氷清水6:56〜一不動(避難小屋・1747m)7:13〜二釈迦〜三文殊〜四普賢〜五地蔵山(1998m)8:08〜六弥勒〜七観音〜八薬師(2053m)〜九勢至(八丁ダルミ)〜十阿弥陀9:49〜高妻山(2353m)9:55  《往復》
所要時間 8時間(登り4時間15分・下り3時間15分)水平距離:12.7km
天   候 晴れ
メンバー ギリギリマンデーズ 3名

 ギリギリマンデーズ(旧称:マンデー山の会)のメンバーは、長野自動車道 信濃IC出口の「道の駅」に集合して、高妻山への登山口がある戸隠キャンプ場の駐車場に到着。私以外の2名は、前日に火打山へ登山しているが、疲労の様子もなく気力十分である。駐車場から登山口までは、戸隠牧場の敷地内を戸隠の山々に向かって進むが、牛や馬・ヤギ・七面鳥などの動物たちが歓迎してくれた。登山道は、牧場内を15分ほどの牧柵を越えた所から始まり、道はすぐに大洞沢と平行して渡渉を繰り返しながら沢床の道を進んだ。


戸隠牧場

牧場の馬の親子

滑滝を登る

 登山開始から40分で滑滝に到着すると、上部からクサリが垂れ下がっていて、メンバーは沢登りの気分で滝を登って行く。しばらくして、滑滝と同じ岩質の一枚岩の上部をトラバースする道が現れ、岩に刻まれた足場と垂れ下がった短いクサリを頼りに慎重に渡った。そして、「氷清水」(一杯清水)の冷たい水で喉を潤して、急坂を一登りすると避難小屋がある一不動である。戸隠山への道を左に見ながら右折して樹林の中を登って行くと、「二釈迦」の看板の所から尾根道になった。右側が切立って高度感があり、左側は木々の間に高妻山の姿が見え隠れして、雰囲気のある尾根歩きである。



一枚岩のトラバース

「一不動」の避難小屋

三文殊付近からの高妻山

 「三文殊」、そして幾つかの小ピークを越えて「五地蔵山」に到着するが、ブユの大群が追ってきた。私たちは、「五地蔵山」の看板と祠をバックに早々と記念撮影をして、ブユに追い立てられるように山頂を後にした。すると、今度は笹薮の中でガサゴソと物音がしたと思ったら、サルの群れが縄張りを侵すのは何者だとばかりに歯を剥き出して威嚇してきた。私たちはストックを握り締めて、逃げるように登山道を滑走する他なかった。

 「八薬師」のピークまでは稜線上を行くが、その先の「九勢至」・八丁ダルミまで下りが続き、シラネアオイやイワカガミが花を咲かせていた。鞍部から高妻山へは、笹の急斜面を登って行くが、ガイドブックに記されるほどきつくはないが、滑りやすいので注意して登った。傾斜が緩やかになり稜線をしばらく進むと、山頂かと思わせる大きな銅鏡が建つ「十阿弥陀」があり、その先が高妻山の山頂だった。


山頂手前の尾根歩き

十阿弥陀の銅鏡と祠

山頂 後方は戸隠山

 私たちは、山頂メニューの定番である「塩ラーメン」と「ドリップコーヒー」とで休息をとり、妙高山や戸隠山方面の山々を眺めて過ごした。高妻山から先は、「十一阿シュク」「十二大日」と乙妻山(2318m)まで続くが、そこまで足を伸ばす人は少ないようだ。その昔、修験者たちが峰のピークごとに菩薩や如来の名を配して、修行に励んだ姿を彷彿とさせるものだった。また戸隠山には、戸隠神社奥宮があり修験者の修行場として名高く、機会があれば登ってみたいと思う。


山頂から乙妻山

イワカガミ

シラネアオイ