岩 手 山いわてさん(2038m)No.13

登 山 日 2004.08.22
コ ー ス 御神坂駐車場(607m)10:00〜鬼ヶ城分岐12:22〜不動平〜岩手山頂(2038m)12:50〜不動平〜分岐〜鬼ヶ城14:00〜切通分岐〜黒倉山巻道〜姥倉山〜犬倉山(1408m)15:53〜網張スキー場リフト=網張スキー場駐車場
所要時間 6時間30分
天   候 晴れ
メンバー 単独+Chieのおかあ

 岩手県北上市の親戚宅を、9時に出発。朝5時に出発の予定が、前夜の宴の一杯が残り朝寝坊・・・当然、出遅れてしまった。東北自動車道盛岡ICで下り、コンビニで食料を調達して、小岩井牧場方面を目指す。登山コースは、牧場先の御神坂(おみさか)から登り、網張スキー場に下山することにして、車をChieのおかあにスキー場駐車場へ移動してもらう。彼女とは、スキー場のリフトで犬倉山近くまで上がり、コースを逆に辿り途中で合流することにした。

 御神坂登山口を出発したのは、10時。登山道入口の自動音声案内が、入山届けを出すようにと促す。最近まで火山活動が活発で、山頂から西側一帯の登山道は立ち入り禁止だったが、今年の7月1日から入山可能となった。しかし、山頂付近や黒倉山からは、いまだに噴煙がのぼり、活火山であることに違いはない。熊の出没(かなり生息しているらしい)とともに、火山情報には注意を払いたい。


御神坂コースから山頂方面

岩手山(薬師岳)山頂

 登山口から山頂までは、標高差1428mで地図上のコースタイムが4時間50分である。最初は、比較的なだらかな登山道で、熊笹の多い樹林帯を進む。笹藪の中から熊が顔を出さないことを祈り、出遅れた時間を取り戻すために急いだ。そういえば、熊が食べるから「熊笹」と、言った友人がいた。パンダは笹を食べるが、ツキノワグマは笹を食べるのか・・・?。前を行く登山者に追いついたのは30分後。1時間後に、4組目のパーティーを追い越すと、視界が開けた場所に出たので、写真撮影と小休止をした。

 また、樹林帯を進むが、すぐに森林限界を通過。急登を急ぎ、岩の間から顔を出すと、上で10人くらいのパーティーが休憩していた。彼らは「同行者2人が遅れているが、どの辺にいたか?」と尋ねるので、私は「2組後から登ってくるよ」と答える。山では、すれ違う人と、挨拶をする。これは、気持ちよくすれ違うのは勿論だが、挨拶することで相手の容姿を覚え、遭難など非常時の情報となるからだという。この時も、「男性はブルーのパンツを履いている」と聞いただけで、外人ペアの次の6組目に追い越したカップル・同行の女性は黒いパンツ・2人とも歳は30歳前後(女性がやや上か?)・2人は登山靴でなくスニーカーを履いていたなど、記憶力の悪い私が思い起こせたのも挨拶を交わしたからだろう。

 1時間毎の休憩も、2回目を終了。歩き始めて、すぐに鬼ヶ城と山頂への分岐に到着した。頂上かと思った分岐から一度不動平まで下り、砂礫の道に足を取られながら山頂(薬師岳)に到着した。登山開始から、2時間50分であった。汗を拭いて、記念撮影、軽い食事を済ませた頃には体が冷え、長袖のTシャツを着込む。山頂で40分間の休憩後、外輪山を一周して不動平へ。ここから、解禁になったばかりのコースに進むことになるが、大地獄谷方面か鬼ヶ城コースかと思案。結局、分岐まで戻って、鬼ヶ城コースを網張へ向かうことにした。


外輪山から岩手山神社奥宮

鬼ヶ城尾根から山頂

 鬼ヶ城は、昔の爆発でできた火口壁にできた岩稜で、切り立った尾根が続いた。尾根を下って行くと、突然20人位の団体さんが前方を塞ぐ。登山は上りが優先だが、先頭と後方にいるリーダー(ガイド)が機転を利かし、道をあけてくれた。しばらくすると、今度は先を下山する20人位の団体さん。今度は、譲ってくれないので、登山者1人1人に声を掛けて、慎重にパス。尾根からの素晴らしい眺めも、大地獄谷からの道が合流する切通分岐までで、ここからは背の低い樹林を進む。

 途中、噴煙が上がる黒倉山を巻き道して、姥倉山に到着。ここで、Chieのおかあと合流した。この辺りは、地熱で地面が熱せられ植物が育たないので、見通しが利き難なく発見することができた。小休止の後、大倉山の山頂を経由して、スキー場のリフトへ。3本のリフトを乗り継いで駐車場まで戻った(料金片道900円)。今回のコースには水場がなく、携帯した1リットルの水では脱水症気味であった。駐車場の販売機で水分補給したが、補食とともに給水にも気を配らねばと反省した。