八幡平 はちまんたい(1613m)No.12

登 山 日 2005.08.20
コ ー ス 【八幡平頂上園地周遊コース】
ビジターセンター(見坂峠・1540m)8:30〜鏡沼〜八幡平頂上(1613m)8:50〜ガマ沼(湖沼展望デッキ)〜八幡沼(避難小屋・陵雲荘)9:10〜源太分かれ9:32〜高層湿原〜(休憩)〜見返峠〜見坂峠10:20 (藤七温泉「彩雲荘」)
所要時間 1時間50分 (水平距離3.5km)
天   候 晴れ
メンバー Chieのおかあ

 前日、岩木山と八甲田山へ登り大鰐弘前ICから鹿角八幡平ICで下りて、国道341号線から八幡平アスピーテラインを通り、秋田八幡平スキー場上部の「蒸ノ湯温泉」を見下ろす駐車場に着いた。鹿角八幡平ICからここまでの間、コンビニらしき商店が2軒あったが夜は閉まっていて、自販機で飲み物を確保するのみだった。目覚めると周囲は朝靄のようなガスの中で、秋田県と岩手県との県境である見坂峠下の駐車場へ車を移動して、朝食を作っている間に青空が見えてきた。


見坂峠の頂上入口

「源太分かれ」にあった園地案内図

 当初、見坂峠から茶臼岳への行程も考えていたが、ガマ沼から八幡沼を巡るコースを、ゆっくり時計廻りに散策しようと、ピクニック気分でサックにお菓子を詰め込んで歩き始めた。

 八幡平頂上へ向かう道は、登山道いいうよりも公園のように整備された石畳の道だった。100mも歩くと分岐があって、左に折れると右に鏡沼が見え、その先に小さな沼が二つ並んだめがね沼があった。一帯はアオモリトドマツやオオシラビソの森で、冬には樹氷のモンスターに姿を変えるという。平坦な道の先に、八幡平山頂の大きな標柱と三角点があった。記念撮影をして、脇にある木製の展望台に登ると、岩手山などの山並みが望めた。しばし景色を眺めて、家族連れや犬連れの観光客と一緒に、ガマ沼方面へと向かう。


八幡平頂上

湖沼展望デッキから八幡沼
左岸に避難小屋「陵雲荘」が見える

陵雲荘から源太分かれへの木道
高層湿原地を行く

 ガマ沼と八幡沼との間には、湖沼展望デッキがあって、家族連れが食べ物を広げくつろいでいた。そこから八幡沼畔へと木の階段を下ると、喫茶店かペンションかと間違えるような「陵雲荘」(避難小屋)に到着。入口の鐘を鳴らして、中を覗き込んで施設見学?、ベランダからは八幡沼が目の前に広がっていて、こんな別荘が欲しいものだと思った。数々の沼は、元は噴火口で火口湖だという。昨夜駐車した蒸ノ湯温泉周辺も、噴煙が上がって硫黄の臭いがする火口のような場所で、活動が止み何年もするとこのようになるだろうか。


源太分かれ脇の沼

野いちご(ニガイチゴ?)

藤七温泉の露天風呂

 高層湿原特有の幾つもの田んぼ状の池を見ながら、真っ直ぐな木道を進んで行くと源太分かれの分岐で、観光客の姿は少なくなった。分岐を右折すると緑色に透きとおる沼があって、美しさにしばし見惚れてしまった。さらに湿原を進んで階段を登り、少し広くなった木道の上で休憩をとる。コーヒーを沸かして、近くにあった真っ赤に実った野いちごを口にするが、いつものことながら甘くない(なぜ、高原の野いちごは、甘くないのだろう?)。ゆっくりとした時を過ごして、見返峠の山並み展望デッキまで来ると、そこには大勢の観光客が山並みを眺めて歓声をあげていた。

 私たちは車に戻って、藤七温泉へと向かった。温泉手前の道路から、とてつなく広い露天風呂が見えて、噴煙とともに硫黄臭が漂ってきた。この一帯に温泉が多いことに、あらためて驚かされる。昼の日差しの中で汗を流して、食堂で昼食をとった。藤七温泉には宿泊施設もあって、2〜3日逗留して周辺を歩いてみたいものだ。その後、北上市の親戚宅へと車を飛ばすが、途中の高速道路上でクマが轢かれたそうで、注意走行の表示が光っていた。