手記 9











俺のしたことが正しいのか、
間違っているのか、俺には分からない

ひと月に満たないけれど、
俺は主と共に居られてとても嬉しかった

笑ってくれて本当に嬉しかった

主の涙が悲しい
うなされながら、謝罪を口にする主が苦しい
主と一緒に居るのに寂しくて、それが嫌だった

主が秀吉様に許されればいいと思う
半兵衛様や、刑部とまた会えたらいいと思う
徳川家康とも、また友になれればいいと思う

俺に、来世では一緒に居ようと言ってくれた

主を埋めたら、主の側に居続けたいと思う
俺には帰る場所も、何の未練も残っていない

もしも次に会えることがあったら、
今度こそ、自分の声で感謝を伝えたい

主に出会えて良かった
次は、人に生まれられたらいいと思う

主と一緒にいられて、俺はとてもとても幸せでした






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