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◆墓石にはそれぞれに役割があり、形・大きさ・目的の違いがある 古い墓を整理して先祖を一箇所に集め一緒に祀る「合祀供養塔」 夫婦を一組として祀る「単祀墓」(夫婦墓) 成人する前に(16歳未満)亡くなった子供を祀る「地蔵尊墓」 成人は迎えたが未婚のまま亡くなった仏様を祀る「観音墓」または「逆死墓」 に分けられる。 合祀供養塔は、「会社・法人供養塔」「戦没者供養塔」「動物供養塔」など、法人、公人、病院関係など幅広く用いられるが、一般家庭に於いては「先祖供養塔」として建立されてきた。 その形態には 「宝篋印塔」・ 「多宝塔」・ 「五輪塔」などがあるが、一般的には五輪塔が多く用いられている。 宝篋印塔は「お墓の歴史」でも述べたが、力の強い塔なので誰が建てても良いという訳にはいかない。塔に負けないだけの体力が家に必要であり、直系が10代以上続いている家系に限り使用を検討することが出来る。多宝塔も同様で、形が気に入ったので建てるなどという事のないように注意をしてほしい。 |
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◆宝篋印塔は鎌倉時代に武士の墓として建立されてきた 塔の名前の由来は、塔身部に「一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経」の心呪を書写して納め、一切の災難から免れることを願ったところからこの名が付けられた。 宝篋印陀羅尼経では、「この塔に供養する時は、非常に大きな徳を得てあらゆる災患邪道から護られ、またこの塔を建てる功徳はさらに大きな功徳がある」とされている。 従って宝篋印塔を建立する場合は、一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経を写経し、塔身部または地下に納めなければならない。また、その場合はこのお経の説くところをしっかりと心に置く事が大切である。 |
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◆塔身部の四方に梵字を刻むのも宝篋印塔の特徴である 梵字はそれぞれの御仏を顕しているが、なぜ梵字を刻むのかと言えば、お経の中に「この塔の四面はそれぞれ仏の形象である」と詠っているところによる。 四方に刻む梵字は 「ウーン」・「タラーク」・「キリーク」・「アク」となる ウーンは 阿シュク如来 タラークは 宝生如来 キリークは 阿弥陀如来 アクは 釈迦如来 を顕している。 |
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仏教に興味のある方は、これが金剛界五仏であることに気が付くと思うが、最後の御仏大日如来はこの塔自身であるとされている。 陰陽五行では、ウーンは東で発心門、タラークは南で修行門、キリークは西で菩提門、アクは北で涅槃門を示し、それぞれの梵字が正しく東南西北を向くように配置するのが本筋と言えよう。 |
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