■吉相墓 吉相墓とは、福・禄・寿三つの要素がバランスよく設計され、しかも家系の流れに即した祀り方が成され、その祀り方に即した建立方法が採られているものをいう。バランスの悪い墓、亡くなった順に祀られている墓、建立方法がでたらめな墓などは吉相墓とは呼べない 
吉相墓とは、福・禄・寿三つの要素がバランスよく設計され、しかも家系の流れに即した祀り方が成され、その祀り方に即した建立方法が採られているものをいう。バランスの悪い墓、亡くなった順に祀られている墓、建立方法がでたらめな墓などは吉相墓とは呼べない
 
■墓の示すもの 吉相の墓石は人の寿命・子孫の有無を表す竿石と、経済力・動産を表す上台石、資産や才能・不動産を表す下台石の三段から成り立っている。 吉相の墓石は人の寿命・子孫の有無を表す竿石と、経済力・動産を表す上台石、資産や才能・不動産を表す下台石の三段から成り立っている。この形を「三段角柱墓」と呼び、それぞれの段は「因・縁・果」と呼ばれたり、「福・禄・寿」とも呼ばれている。

金は天下の廻り物と言うが、財産は人それぞれの持ち廻りであり、決して普遍的な私有物ではない。才能や学問も親、先生、世間から学ぶもので、これも生まれつき備わっているものではない。これらの財産や才能、学問が世の中を推し進める
「因」となり、それをどのように使用するかは個人の責任で、これが「縁」として作用し、その「果」として現在を形作っている。
 
江戸時代に流行した七福神信仰以来、昔の人々は先祖を供養し、先祖の加護を頂いて幸福な家庭を築きたいと願い、墓石を「福禄寿」と分け幸福と財産と長寿を願ってきた。
 
「福」は幸福をもたらしてくれる福の神

「禄」は農産物や工芸品、そこから生まれるお金や財産

「寿」は人の健康・長寿・家系の継続を表わす。

それぞれの台石はこのような意味を含んでいる。したがって下台石の下に敷石や台座を設け、また砂利やコンクリートで墓地の土を覆ってしまう事は「福」や「因」、つまり資産や財産・才能の芽を摘んでしまう事になる。

吉相墓は、これら三つの要素がバランスよく設計され、しかも家系の流れに即した祀り方が成され、その祀り方に即した建立方法が採られているものをいう。バランスの悪い墓、亡くなった順に祀られている墓、建立方法がでたらめな墓などは吉相墓とは呼べないのである。

吉相墓のもう一つの特徴は、
陰陽の組み合わせによる夫婦和合の形を取り入れている事である。

竿石は上台石にはめ込み、上台石は下台石にはめ込む。竿石は凸型で男性、上台石は凹型で女性と見る事が出来る。間違ってもセメントなどでくっつけたり、それぞれの中心に穴を開け、心棒などで支えることがあってはならない。男性を凹型にし、そこへ凸型の心棒をはめ込む事は、将来にわたって色情因縁の災いを作り出すことになる。

原始宗教と墓相で述べたように、墓相の原点は陰陽にある。陰陽の組み合わせは、物と人を生み出してくれる。そして、墓もまた財産と子孫を生み出してくれるのである。
 
石材の選び方
 
■良い石材の条件

バランスのとれた墓を作る事が大切であるが、吉相墓の建立にあたっては、良い石材を選ばなければならない。
良い石材の条件としては、

硬くて風化に強いもの。特に小さな文字を刻んでも長い間風化に耐えられるもの。

色は白色系で、アザやナデがないこと。

入手し易い事。

変色の少ないこと。

等があげられる。吉相墓は代々にわたって同じ石を使用するので、最初に高額なものを使用すると子孫に大きな負担を強いる事になりかねない。石の選定にあたってはその辺りのことも考える必要があるだろう。

また、珍しい石は避けるべきである。国内のそれぞれの地域には、吉相墓に相応しい石材が多く産出されているので、それらの中から選ぶと良い。

吉相墓に用いられる石材は、主に国内産の白色系花崗岩を使用している。勿論これらの石材が最高の石材という訳ではない。硬度や水の吸収率などを考えると他にも良い石はあるが、総合的に評価できるものとして吉相墓には最適だと言うことである。
 
一般的に石を選ぶ場合の基準は、産出地や吸水率、強度(硬度)などを参考にする。吸水率が高いと変色しやすく、強度が小さいと質が落ちることになる。

国内外の石を比較してみよう。

名  称 産  地 吸水率(%) 強度(kg/平方cm)
岡崎みかげ 愛知県   0.10   1,960
庵治細目 香川県   0.19   1,790
伊予大島特級 愛媛県   0.16   1,882
北木石中目 岡山県   0.23   1,705
#614 中国福建省   0.32   1,316
AG98 中国福建省   0.28   1,372
K-12#1704 中国黒龍江省   0.11   1,955
コーリャンピンク 韓国   0.35   1,480
ポルト細目 ポルトガル   0.23   1,055
アメリカ中目 アメリカ   0.25   1,402
(国家建築材料工業局石材質量観測センター,香川県工業技術センターの資料から転載)
 
この他、大理石では吸水率が0.1%と低いが、風化しやすいということで墓石としてはあまり適当ではない。

岡山県の万成石、茨城県の稲田石、福島県の都石なども墓石によく使用されている。

外国産では中国のK12が良質であるが、濃い青色系ということで残念ながら吉相墓には不向きと言える。

同じく中国産のAG98は、現在最も普及している石材であろう。値段も手頃だが、品質にムラがあるのが欠点と言える。また、産地によっては風化・変色が早い。

国内産に限らず、国外産の石材も安価で品質の良いものが多数ある。
 ◆ 白色系は物事を映し出すのに最適な色である
 
よく墓石の色について聞かれるが、最も墓石に相応しい色といえば『白色系』の墓石である。理由は簡単で、白色系は物事を映し出すのに最適な色だからである。これについて異論を挟む余地は無いものと考える。問題は赤色の墓石や黒色の墓石が良いか悪いかであろう。しかし、これも大した問題ではない。赤色や黒色の墓石を使用している家系の中に、過去に事件を起こしたり巻き込まれたことのある家系は確かに存在する。一方、全国の石材産出地の中には黒色系の石材を主に使用している地域も存在する。これらを比べる事自体ナンセンスではなかろうか。それぞれの地域に合った石材を使用する事が大切であって、いたずらに色うんぬんの議論は控えたほうが良いと考える。要はご先祖が培ってきた慣習を守ること、周りの環境と大きく異なり、奇異と思われることはしないことである。

しかし、一般的には敢えて赤色・黒色系の石材を使用する事は避けたほうがよい。墓には先祖のご苦労が現れるものである。これを素早く見たり感じるためには、白色系が一番良いのは物事の道理である。また、全ての物質は波動を持つ。ここから様々な色の光が出ることも知らねばならない。ホームページではこれ以上のことは述べられないが、私は吉相墓については白色系の石材を使用するよう指導している。
 
吉相墓の形と大きさ
 
吉相墓を建立しようとするならば、先ず第一にその家系の家系図・因縁図を作らなければならない。そして完成した家系図を元に、それぞれの仏様の祀り方や墓石の大きさ、入り口の広さなどが決まり、祀られる仏様によって墓石の形や墓地のどの位置に祀られるかが決定する。

合祀供養塔(殆どの場合「五輪塔」)に祀られる仏様

夫婦墓(「代々墓」)で祀られる仏様

観音像墓(「観音墓」)で祀られる仏様

「地蔵尊墓」で祀られる仏様

親よりも早く亡くなった仏様を祀る墓「逆死墓」で祀られる仏様

などは、それぞれ決まった形の墓石に祀られる。
墓の大きさ・寸法はそれぞれの家系によって異なる。
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