キノの旅Z -the Beautiful World-
| 発行所:株式会社メディアワークス 著者:時雨沢 恵一 イラスト:黒星 紅白 定価:本体530円 ISBN:4-8402-2386-6 |
あらすじ:
キノと師匠とシズ。彼らのそれぞれの旅を書いた話。
感想:
引き続き短編でも楽しめる作品。
―以下、未読者注意―
「迷惑な国」の話は印象に残った。国が移動しているために、様々な国に迷惑をかけていく。だがこの国の国民性が意外と礼儀正しいのが面白い。この国民性にもかかわらず、移動するのをやめることはない。彼らは定住しているというつもりは無く、流浪している感覚なのだろう。
「ある愛の国」の話はミスリードからの落ちが面白い話だ。そこがメインであり特に広がりはない。
「森の中のお茶会の話」は冒頭、老人が釣果が無いにもかかわらず「釣れた」と言っているところが引っかかっていたが、最後まで読んで納得した。釣れたものは魚では無く、人間だったのだ。
「嘘つき達の国」は途中まで少し悲しい話だと思っていた。しかし最終的には幸せな気分になれる。みんなが少しずつ嘘をついていることで、幸せでいられるのだと思った。
「なにかをするために」ではキノの過去が語られる。キノが身の丈より大きなコートを使っている理由がここにある。
得点評価:
3.5point
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