キジのヒナ 成長記
(平成20年7月から8月にかけて観察) 

私の家の付近は田園風景、禁猟区になってからたくさんの野鳥や動物たちが伸び伸びと活動している。
このページでは、2組のキジファミリーを2ヶ月間観察したものである。
初夏、キジの雛が誕生し、週末にヒナの成長を観察してみた。
大きなヒナをもつキジの親子を
「A」、小さなヒナをもつ親子を「B」と仮にしてみた。

《Aの家族》

    平成20年7月5日 発見初日 8羽のヒナを確認


お母さんと子どもたち

ファミリーから離れて1羽母親から離れての別行動
     平成20年7月21日 観察2回目 出入りが多く3~4羽を確認

   母親があたりを見回し、危険がなければ子どもたちに合図

母親の指示を待って次々に

大きくなった稲の間から1羽の幼鳥が姿を現しました

幼鳥とにらめっこ “変な動物がいるもんだなー”とでも思っているのでしょうね!
     平成20年7月26日 観察3回目 4羽確認

親に負けない体格、大きくなりました、やんちゃな1羽の幼鳥は父親と行動していました

   お父さんがアンテナを高くし見回っていますこの子たちの父親です

母親と幼鳥3羽は少し離れたところで羽づくろい

   私に気付いたお父さん、抜き足差し足!
     平成20年8月2日 観察4回目 4羽確認

母子 ほとんど同じ大きさになりました

3羽の幼鳥が確認できますか? (手ぶれひどく失礼!)

母親とはっきり違うところは、尾が伸びきっていないところ

人間も天敵なのでしょうね!!子を守る母親には子への強い愛情が感じられます
     平成20年8月7日 観察5回目 8羽確認

母親は辺りを見回し、安全を確認すると“出てきていいよ!”と合図を送る

田んぼの中でじっと窮屈だったのでしょう。出てくるなり羽ばたきをしていました

       この子、男です。縄張りを示すこの姿勢、生まれ持ったものなのですね!雄の親鳥も負けそうな、鋭い雄叫びを!

これで8羽のヒナが姿を現し、全員集合!
     平成20年8月12日 観察6回目 動きが速く羽数は未確認 

お母さんはいつも子どもの安全確認、野鳥とはいえ、我が子を見守るこの集中力に敬服。

      お母さんが、「もういいよ」と言うと、草むらから姿を現します。

幼鳥も母親から離れると強い警戒心を示すが、母親のもとでは安心してのびのびとしています。

「お母さん、おおきくなったでしょー、私って美人??」入れ替わり立ち替わり母親のもとへ。この幼鳥は体が大きく、もう少しで追いつきそうです。

      お母さんは、子どもたちが活動している間、この姿勢はくずしません。

《Bの家族》


今年6月8日に撮影した、子育てに入る前の父親

同日 母親


平成20年7月21日 発見初日 2羽のヒナを確認

発見初日 2羽のヒナが母親に遅れまいと、ピョコピョコ 跳ねるようについて行きました
平成20年7月26日 観察2日目 2羽を確認

たんぼに入ってのエサ探し

私の姿を見るなり、移動しはじめました

母親の声がけに鋭く反応

田んぼの中を消えるように去っていきました
平成20年8月2日 観察3日目 2羽確認

1週間ぶりの再会に、一回り大きくなりました

母子の大きさの違いがお分かりになると思います

凛々しいヒナの勇姿

情には幼さが残っています