オルセー美術館


5.Mars 2005


チュイルリー公園でたくさんの鳥さんに遊んでもらった後
ソルフェリノ歩道橋を渡り、左岸にあるオルセー美術館へ行く。



ウィーンの美術史美術館が最も好きな美術館で
ルーヴルのサモトラケのニケにわくわくし、異次元へと旅立てるのに
でも、ここが【美術史】を編纂した時代の価値観 なのだと思う。


かつての駅の建築空間をそのまま利用した美術館。
オルセー駅の誕生は1900年。しかし、運営の困難などからわずか39年間で務めを終える。
セーヌ川に面した絶好の場所にあり、
閉鎖から数十年後の1986年12月美術館として復活しました。

中央通路には、かつてホームと通路があった。


トマ・クチュール:ローマ人の廃頽

この美術館の中では極めて大きい絵画。
*

そして「ローマ人の退廃」というタイトルと、軽快さと古典的がミックスされた色調の美しさ
その色調に反し、描き込まれた なんともやりきれない気だるさの絶妙のバランスが好きでした。

寓意に込められた教訓は絵解きが必要ですが、
この絵は「一日にしてなり得ず、すべての道が通じた」といわれている繁栄ぶりのローマも
アルコールと愛欲を象徴に選び、滅びの戒めをダイレクトに見せている。
しかも美しい色調で見せられると
目を背けることなく受け入れることができる。

***

- バビルゾン派 −

ミレー:落穂ひろい         ミレー:羊飼い

ローザ・ボヌール:ニベルネ地方の農耕

バルビゾン派のゆかりの地近く、フォンテヌブローを訪れたばかりなのでこれらの絵がとても身近に感じました。



      
マネ: マネ:バルコニー          モネ:庭園の婦人たち
 


イタリアの学生ツアーがガイドさんの解説を聞いていました。
その絵は・・・

マネ:オランピア





カフェ・ブレイク





− エドガー・ドガ −

ドガのバレリーナの絵が好きです。           ドガ:べレリの家族






デッサンや模写する人








− ヴィンセント・ファン・ゴッホ −

ゴッホ:自画像


18世紀末から19世紀前半にかけて、新しい合成無機顔料が次々と発見されます。
特に黄色と緑系の新顔料が目立ちます。
クロームは、1779年にヴォークランが発見し、1809年にクロームイエローの析出に成功。
絵具として用いられるのはその約10年後のことです。
カドミウム・イエローの絵具は1830年代になってから用いられるようになります。
クロームやカドミウムの鮮やかな黄色の出現によって、絵画の黄色はにわかに華やかさと豊かさを増しました。
− 色彩能力検定・対策テキスト2級編より ー

 
                               アルルのファン・ゴッホの部屋

オーヴェール・シュ- ル・オワーズの教会堂
*
パリ郊外オーヴェール・シュ- ル・オワーズに
この教会堂を見に行ったことがあります。
教会堂の右手を奥に進むと、糸杉の並木と
麦畑がありす。そしてその右手の墓地に弟テオと
肩を並べるようにゴッホがひっそり眠っています。

ゴッホの伝記を読んだ後のことです。

灼熱の画家の安住の場所に
炉端の花を手向けました。


                              



この後、ジャックマール・アンドレ美術館に向かいました。


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