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Q: |
幼虫飼育をプリンカップにておこなおうと思うんですが、カップの蓋に空気穴をあけた方が良いんでしょうか? どうもコバエの進入が気になるので・・・。 |
A:
| 当店では、できるだけ穴を開けるようにしております。 これは、比較テストの結果、穴を開けて通気性を確保した方が、幼虫の成育がかなり良いという結果が得られたためです。 穴を開けることによって、恐らくマットの状態がよいままに保たれるためだろうと思います。 コバエが気になる場合、例えば、先の細いもの(針など)で、たくさん、穴を開けてやると、彼らも侵入することはできなくなります。 当店では、先の鋭いピンセットで、ブスブスと開けていますが、ノウハウのコーナーにて紹介している方法を使い、コバエそのものをブリードルーム内において撃退しているため、侵入されることはまずありません。
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Q: |
この度ヘラヘラの3令幼虫(ペア♂20g♀15g)を手に入れたのですが、飼育する容器(ケース)が、何を使うのが良いのか解りません。 良いアドバイスを頂きたいのですが・・・。ちなみに今、860ccのプリンカップです。 |
A:
| 3令でも初期状態のようですので、当面は現在、入っているカップのままで飼育可能です。 ♂はそのうち、カップ内にとぐろを巻いてしまうほどに成長します。 こうなると、もう、あまりマットが入らなくなってきます。 そうなったら、プラケの小に移してやって下さい。 蛹化する前には、プラケの中以上に移すのが理想ですが、人工蛹室で蛹化させるのであれば、小のままで蛹室を作らせ、前蛹になったら移すということにすればよいと思います。 ♀に関しては、羽化までカップのままでもいけるくらいですので、面倒であれば、ずっとそのままでいっても大丈夫です。 |
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Q: |
このまえにグラントのメスが羽化したのですが、二頭いるうちの一頭が羽化不全で羽がグシャグシャになってしまったのですがブリードするうえで問題はないのでしょうか? |
A:
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羽化不全の程度にもよりますが、あまりに酷く羽がぐしゃぐしゃになり、背中の柔らかい部分がむき出しになっている場合、ブリードどころか、残念ながら、そもそもあまり長く生きられないことが殆どです。 当店では、国産カブトの♀で、羽が羽化不全で大きく開いてしまった固体が、なんとか幾つか産卵はしたものの、やはり短命に終わった事例がありますが、それ以外は大概、ブリーディング可能な状態になるまで生存できずに落ちてしまいました。 もし、元気に後食し、活発に潜れるようであれば、或いはチャンスがあると思いますが、その♀については予め覚悟しておき、頭に期待された方が無難かと存じます。 |
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Q: |
これから気温が上がる季節になりますが、ヘラクレスの幼虫を飼育する上で、何か注意することはありますか? |
A:
| 外国産のカブトムシは、国産のカブトムシよりも涼しい環境で飼育してあげる方が良いものが多く、また、あまりに高い温度に晒し続けると、その分、早く成熟が進み、体の小さい成虫になってしまう率が高まってしまいます。 理想的には冷房の効いた部屋でしっかり温度管理して育てるのが良いのですが、それが難しい場合には、風通しの良い場所で管理するようにして下さい。 特に盛夏は、夜でも30度を越える日が続くことが珍しくなく、あまりに温度が高いと、マット自体が再醗酵してしまう危険もあり、幼虫の死亡を招くことがあります。 このような場合には、扇風機の風を当てるなど、積極的に冷やす努力をしてください。 |
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Q: |
本土産のカブトムシ幼虫ペアを購入したのですが♂が先に成虫になってしまい、そろそろ1ヶ月近くたつのですが、♀が真黄色なのですが蛹室すら作っていません。 どうしたら蛹室をつくってくれるのでしょうか? |
A:
| 十分に成熟した終令幼虫を、一発で蛹化させちゃう方法があります。 ケースはプラケの小でも結構ですが、♂の場合はできればもう少し背の高いブロー容器などの方がいいでしょう。 とにかく壁が固いものが必要です。 国産カブトムシの幼虫は、蛹化するに際しては、一番底まで潜り、固い壁にあたると、そこを基点に蛹室を作り出す習性があるのです。 底から10cmくらいを『黒土』でぎゅーっと固めてやり、その上にマットを敷いて幼虫を入れますと、あっという間に蛹室をこさえてくれます。 今のところ、これに勝る方法は無いと思います。 黒土が無いときには、マットをぎゅーっと入れざるをえませんが、黒土の場合、翌日にはもう一斉に蛹室を作っていたのに比べ、マットはなかなか作ってくれなかった経験があります。 |
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Q: |
長く家を空けるときは、どうしたらいいのですか? |
A:
| 幼虫の場合は、餌となるマットがたくさん残っているならば、特に問題はなく、不在時でも温度管理だけできていれば大丈夫です。 問題は餌をよく食べる成虫の場合ですが、当店では出かける直前に大量にゼリーを入れておくようにしています。 ヘラクレスやゾウカブトの♀といった大型で大食漢の種類には、少なくとも7,8個は入れておきます。 特に後食を開始したばかりで、よく食べる時期のものについては、出来るだけ餌が切れないようにしてあげた方が無難です。 とはいえ、日頃、きちんと餌を与えていれば、2,3日、絶食させた所で大したことはない場合が殆どです。 1週間程度、外出する際には、事前によく食べさせておき、お出かけの直前に余分にゼリーを与えておくようにすれば、外出の途中でゼリーがなくなってしまったとしても、じっと耐えてくれています。 但し、餌を切らすと暴れて脱走することがあるので、蓋をきっちり閉めておくか、重しを載せておくなどの対策が必須です。 勿論、帰ってきたら、すぐに餌を与えるようにして下さいね。 |
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Q: |
幼虫のマットへの水分補給なのですが、今現在は、霧吹きを使用しております。しかし、霧吹きの場合、どうしてもマットの表面部分にだけ水分が補給されてしまい、下の方まで浸透しにくいように感じます。 お勧めの方法などございますでしょうか? |
A:
| 実は当店では、霧吹きをやっていません。 とても一つ一つにやってはいられない量ですので・・・ どうするかと申しますと、これまた幾つもの方策があります。 オーソドックスな手法としては、湿度を保つよう、加湿器を使うというものがあります。 ただし、これにはメンテナンスが面倒という欠点があります。当店も今ではこれはやっておりません。 お勧めは、マットが上から半分くらいまで乾燥してきたら、全て取り出し篩いでふるって糞を取り除き、新しいマットを足して水分調整のうえ、入れなおしてやるというものです。 このとき、マットの下半分をぎゅっと押し固めてセットしてみて下さい。 すると、この部分は乾燥があまり進まず、水分が割りと長くキープされるので、マット交換のタイミングを引っ張ることができるようになります。 今までの経験上、この技が一番、効果的かつ効率的です。 尚、水分調整したときには、再醗酵する可能性があるので、マット交換したときには、その夜と翌日に1分で構いませんので、様子を看るようにして下さい。 幼虫が苦しがって上に出てきているようであれば、至急、容器の蓋を開け扇風機で風を当てるなど、対策をしないとなりません。 |
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Q: |
元気の出る(よく産卵する)スープがあると聞いたのですが? |
A:
| すみません、それは初耳でした。 ちなみに、伝統的な裏技として、産卵を控えた♀に対し、蛹を食べさせるというものがあります。 いささか残酷な方式であり、私としてはお奨めすることはできませんが、あくまでも知識として押さえておくという意味で紹介します。 生きている蛹に傷をつけ、その体液を♀に吸わせてやるという方法です。 ハナムグリは、よく自分が産んだ幼虫や仲間の蛹を食べているシーンを見るのですが、それを人為的にやることで、産卵数を増やすという作戦のようです。実地に試したことがないため、どれくらい成果が上がるのかは回答できませんが、それほど変わらないという話を耳にしたことはございます。 |
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Q: |
幼虫を育てる菌糸瓶や土はどこで買えばいいの? |
A:
| お近くの昆虫ショップ、若しくはインターネットのショップでお買い求め下さい。最近では、ホームセンターでも扱っているようですが、専門店の方が、むしろお値段も安く、その上、製品知識が豊富です。 特に飼育を始めたばかりの方は、具体的な使用上の注意やアドバイスもしてもらえるお店から購入されることをお奨めします。 |
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Q: |
ケース1つに1つがいでいいの? |
A:
| これは種類によって様々ですが、原則としては、1セットに1ペアでOKです。♂による♀殺しが懸念される種類(コーカサスオオカブトや一部のクワガタムシ)については、この限りでなく、♀だけをセットに入れ、♂は同居させないことが一般的です。 |
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Q: |
土入りのケースごと幼虫を買ってきたんだけど、土は変えた方がいいの? |
A:
| 専門ショップからカブトムシの幼虫をお買い求めの場合、そのマットは大概、そのままで大丈夫なものを使ってくれていると思います。 それ以外の場合は、念の為、お買い求め頂いたところに確認頂いた方が無難と思います。そのとき、適正な回答を頂けないようであれば、そもそも、そこで買うことは勧められません。 それまでにどのような管理をしていたのか、分かったものではなく、衰弱してしまっている幼虫を手に入れた場合、早々に逝去する懸念さえあるからです。 |
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Q: |
カブトムシとハナムグリの飼育では、ケース・止まり木・マット・ゼリーは 同じでも構わないの? |
A: |
飼育する昆虫の大きさにより、ケースの大きさは適正なものを選択して 頂く必要があります。(ゴライアスのような大型種ならプラケのジャンボ、ウガンデンシス・クラスならばプラケの大といった具合に。) 止まり木やゼリーは同じで構いません。 マットについても、基本的には同じもので構いません。 ただ、一般的にアフリカ産のハナムグリの場合は、カブトムシのブリードに使うマットよりも、少々、水分を飛ばしたものを好むとされています。 このあたりは、種によって適正な醗酵度合い・水分量があり、まさにこの工夫如何でブリードの成否が決まります。 一概に全て一緒とは言い難いのですが、良質なマットであれば、一般的な種類については、ほぼカバーできると思います。 |
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Q: |
成虫のつがいや幼虫は、通年販売しているの? |
A: |
日本のカブトムシの場合は、5月から8月が最も手に入りやすい時期です。 外国産の昆虫は、ワイルドであれば、やはり発生時期が決まっていますので、その季節でないと手に入らないことになります。 つまり、ワイルド固体を中心に販売するお店の場合は、発生時期に合わせた販売となります。 ブリード固体については、ほぼ通年、成虫か幼虫のどちらかを販売できます。 飼育環境によっては、野生での発生時期と異なる時期に成虫を販売できる場合もあります。 |
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Q: |
買っても数ヵ月で死んじゃうのでは? |
A: |
犬や猫と違い、確かに大変、短い寿命と思います。 ワイルド固体の場合、入手してからの寿命は、それまでにどれだけ生きていたのかにもよりますし、種類によっても成虫寿命の短いもの、長いものといろいろです。 ブリード固体は、より長命を得る傾向にありますが、これまた頓死することがあって、絶対とは言い切れません。 勿論、管理する側の腕も大きく結果に左右します。 当店での最短記録は入荷後数時間でお亡くなりになったものがおります。 最長記録はウガンデンシス♂が11ヶ月、生きたことがあります。 しかし、今のところ1年を超えて生きたというカブトムシやハナムグリはおりませんでした。(クワガタは別ですよ。) このように、とても短い命ですが、でも、その短い時間の間にも彼らは必死に生きて子孫を残し、命を繋いでいくわけで、その姿はまぶしい程に輝いていると私は感じています。 そして、その輝きを見られることが、たとえ短い時間だったとしても、私には何物にも変え難い感動に思えるのです。 |
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Q: |
冬場に飼うときの注意点は何ですか? |
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A: |
国産の場合は常温管理でも大丈夫ですが、外国産のものは、殆どが加温してやる必要があります。 種類によって適正温度が違ってきますが、おおよそ23℃前後を目安に温度を保つ必要があります。 また、冬季は空気が乾燥しやすく、マットの乾燥が今まで以上に進みやすくなります。気がついたら、カラカラになっていることもままある話です。 特に幼虫については、湿度不足が思わぬトラブルにもなりかねませんので、こまめにチェックすることをお勧めします。 |
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Q: |
長生きさせる方法ってあるの? |
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A: |
これは、ずばり、以下のお約束を守って頂ければ、その種類が持つ最大の寿命を維持することが可能です。重要な順番に述べますと、
・交尾させない(もしくは必要最低限だけにする) ・一頭で飼育する ・餌を欠かさない ・足がかりとなるものを入れてやり、符節の力をキープさせてやる ・乾燥気味で管理する (霧吹きは蒸れによる死亡を招きます。クワガタは別ですが。) ・適正な大きさの容器で飼育する ・適正な温度で飼育する ・清潔を保つ ・触り過ぎない
ただ、最も重要なのは、毎日、一分でもいいから観察してやることだと思います。その一分が、今、直ちに必要としている管理を行えるかどうかの分かれ目になるからです。 相手は生き物です。どんな場合でも待った無しなのです。
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