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今月の一言 |
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痛風の発作が出た。
右足の親指の付け根が真っ赤に腫れ上がり、歩くことさえままならぬほどの激しい痛みに、三日ほど呻吟した。
一週間近くたって、ようやく痛みが少し薄らいだ頃、今度は左足が腫れてきた。
記録を見ると、発作が出たのは実に3年ぶりである。
久し振りに襲われた激痛だが、思い当たる節は様々にある。
この一年、お付き合いのために外で飲食する機会が大変増えた。
精神的には嬉しい限りなのだが、哀しいことに、肉体的にはかなりの無理をかけてしまっていた。
一昨年までの三年の間は、無農薬・無化学肥料の野菜と雑穀を中心にした食生活で、飲みに行く機会は殆どなかった。
肉・魚・卵は、食卓に上ることもなく、まして食品添加物が入ったものが身体に入ることは、ゼロに近かった。
お酒を飲むとしても、うちで作った純良の梅酒か、酸化防止剤の入っていないオーガニックの国産ワインのみ。世間で普通に売られている、混ぜ物だらけのお酒は一切、口にしていない。
このような生活を続けていたのだから、当然、痛風など、どこ吹く風であった。
ちなみに今回の痛風発作は、病気で出ていたときのものとは少し性格が異なっている。
痛みそのものは同じなのだが、不思議なことに、足が痛む間は、花粉症の症状がピタリと治まっているのだ。
これはつまり、今回の発作が、実は毒出しのためなのだということを表わしている。
春だから、なんだろう。
特に七草粥を食べたわけじゃないが、借りている農園で収穫した生野菜、それも菜の花の蕾がついたものを、この春は飽きるほど口にしてきた。
ちなみに七草は、排毒作用が非常に強いことで有名だ。
あまりに強いので、昔から春になったら一度だけ食べることと決まっているという。
だが、私の感覚では、別に七草だけじゃなく、春に採れる野菜には、多かれ少なかれ、体内に溜まった毒素を体の外に放出する力が備わっているように感じられる。
生で食べてみると、その実感をより強くする。
犬や猫も、悪いものを食べた後は、よく道端の草を食べている。
野生動物は、みんな本能で知っているのである。
一年間、溜まりに溜まった毒素を体外に放出する、清めの季節。
それが春なのであり、花粉症も痛風発作も、実は身体をクリーンにリセットするための働きをしているに過ぎない。
こうした毒出しは、迷惑に感じられるのが普通だが、そこは考えようだ。毒を出すこともできず、溜めっぱなしになっていると、そのうちには癌になる。それよりは、ずっとマシなはず。たとえ泣き出しそうに痛くても。
多分、私は今年度もさんざん外で飲み食いすることになるだろう。だから、今のこの時期、足が痛むのはやむをえない。花粉症とともに、恒例行事になるものと、今から覚悟しておこう。
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