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今月の一言

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秋野菜の季節である。
借りている農園でも、今年はスタートダッシュをかけて、秋野菜を植え込んでいる。
おかげで、今時分から、少しずつだが収穫が見込めるようになってきた。
だが、秋は意外と虫がつく季節でもあり、ある意味、夏よりも育てるのに手間がかかる。
虫除けの覆いを被せて育てないと、葉ものなどは、あっという間に虫に食われて丸裸にされてしまうのだ。


ところが、周りの畑を見回してみると、必ずしも覆いを被せていないところが目立つ。
そういうところの葉は、青々と大きく育っており、一見、大変健康そうなのだが・・・この時期、これは絶対にありえない。
もちろん、無肥料栽培であれば、虫がつくことは少なく、覆いなしでもある程度はいけるだろう。
だが、全く虫食いの後もなく、綺麗に育っている葉ものを見ると、これは明らかに農薬散布の効果と知れるのである。


いまさら農薬が人体によくない、などと声を高くして言わなくとも、昨今の中国野菜をめぐる報道で、世間の方々もいかにそれが怖いことか、身にしみてご理解頂けるようになってきたことと思う。
あれは禁じられた農薬の話であって、許可された少しの農薬なら・・・と思う人も相変わらずいるだろう。でも、実はそうじゃない。
量の多少ではなく、そもそも毒を塗布したものを人が食べるという構造自体に、根本的な誤りがあるのだ。
そこのところを、きちっと分かっていないと、今後もああいう事件は繰り返すことになる。
もちろん、形を変えて、量を変えて、である。だから、目立たず、報道にも載らず、だが、確実に、皆の体を蝕んでいく。そういう恐ろしい動きが、これからもノン・ストップで世界を駆け巡るのである。


野菜を自分で育てるようになって、つくづく思う。
見た目や形がそろっていることが重要なんじゃない。
多少の虫食いの跡なぞ、かえって健康に野菜が育ってきた証拠と思って、ありがたいと思うようじゃないと、駄目なのだ。
まして、無農薬の野菜は高いからといって敬遠するのは大間違いなのである。後に大病を患って入院することを思えば、どっちが安いかなんて、自明の理ではないか。


ことは私たちの命にかかわる問題なのだ。
人類は、そろそろ本気で食の安全とは何かを考える時期にきていると思う。
マスコミに踊らされて、なんとかダイエットなどという、でたらめを信じるのは、いい加減、やめようじゃないか。
体に良いという企業の宣伝を頭ごなしに信じるのは、そろそろ卒業しようではないか。
今こそ、自分や家族の身を守るために、本当の知恵を身に着ける時なのである。

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