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今月の一言 |
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今年度から、娘の通う小学校のPTA副会長を拝命することになった。
正式には今月、行われるPTA総会で任命されるのだが、実際には引継ぎも兼ねて、4月の当初からガンガン動いている。
結構、忙しいのである。
とくにこの年度初めは、様々な書類の作成で、てんてこ舞いである。
月に2、3回と聞いていたのだが、実際には、しょっちゅう、学校に足を運ばねばならない。
閑職かなと思ったが、とんでもない誤解だった。
この忙しさに拍車をかけているのが、どうもパソコンをあまりうまく利用できていないという点にあるように感じられる。
もちろん、みんなでワイワイやるのは、それはそれで楽しいことだし、なかには手作業でやった方が、かえってうまくいくことだってある。
だが、人系の作業によって起こるミスや、同じようなデータをあっちでもこっちでも入力して資料を作成するといった非効率的なやり方が、なんだか目について仕方ないのだ。
サラリーマン時代にバリバリ実務をこなしていた頃の感覚でもって眺めてはいけないと思うのだが・・・・・・こうやれば、もっと全体的に楽になって、しかも、より速く、より正確にできるのになぁって、つい、考えこんでしまうのである。
しかし、仮にそういうシステムを組んだとしても、私が任期を外れてここから出て行った後、誰がそれをメンテナンスするのか? パソコンにアレルギーをもっている人やまったく触ったことのない人が、まだまだ多いのである。あまり大きくいじることは、かえって皆の首を絞めることになってしまうんじゃないだろうか? うーん、やはり、そこまではできそうにないか・・・・・・
と、まぁ、なんともはやなジレンマなのである。
これが会社だったなら、こんなためらいは一蹴してしまうのだが、ここはPTAなのである。
効率だけを考えて、物事を進めてはならない世界だってあるのだ。
合理的だとか効率的という言葉より、労わりとか友愛を優先する、といったら大げさかもしれないけど、このひと月ばかりの間、役員のお母さん方と一緒に働いてきて、そんなことを私は学んだような気がする。
男の目から見ると、それは、ひどく出足の遅い、不合理なやり方に見えるかもしれない。でも、女性の思考の奥深い襞に触れると、ああ、なるほど、そういうことを考慮して、こういう方式にしているのだなぁと、妙に納得させられることも、多々、あったりするのだ。
弱者の立場を理解してあげる優しさ。
例外だといって、簡単に切り捨てない思いやり。
人をいたわる心が、全ての根っこにあるように思われる。
大昔、世界のリーダーは女性だったという伝説がある。
その頃の世界は、平和で愛に満ちあふれていたという。
そうかもなって、なんだか、分かる気がするのである。
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