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今月の一言

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今回の一言は、先月に出した問題の回答編になります。
さて、皆さんの出した Yes / No は、どんな結論になりましたか?


あまりもったいぶらずに、さっさと回答を出しちゃいましょう。
答えはすべて No なのです!
・・・・・・驚かれましたか?
信じられない!と感じられるものも、あるんじゃないかなと思います。
私もそうだったので、よく分かります。
でも、『現代の常識』と言われるような事柄には、意外とその根拠に大きな嘘が隠されていることが、多々、あるのです。



目からウロコがポロポロこぼれ落ちるような驚きの事実は、この他にもたくさんあります。
いかに、我々がそういった情報から巧妙に遠ざけられて生きているか、それを知ると怖くなるくらいです。
まずは、今まで教わってきたいろいろなことを、いったん、すべてどこかに置いてきて、頭の中をまっさらな状態にしてから以下の解説に目を通してみてください。
そして、尚も疑問な点が残りましたら、今度はご自身の手と頭で、さらに深く調べてみることをお勧めします。


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1.一日三食、とくに朝ごはんはしっかり食べるべきだ → No!


もともと人は、一日二食で生きてきました。
現在、私たちが摂っている三回もの食事は、人間の身体にとって負担が大きすぎるようです。
では、どの食事が余分なのかというと、これがもっとも健康のために良いとされる朝ごはんなのです。


朝ごはんをしっかり摂らないといけないという説で、よく耳にするのはこういうものですね。
『一日の最初に、その日、活動するためのエネルギーをきちんと摂取しておく必要がある。』
『朝、きちんと食べないと脳が働きださない。子供たちの学力や授業への集中度を調査した結果、朝ごはんを食べてきた子と食べてこない子では、明らかに差が見られた。』


本当にそうでしょうか?
朝、たっぷりご飯を食べてからジョギングするのと、食べずに走るのでは、身体がどう違うか、やってみるとすぐに分かります。
夕飯で摂取した食物が寝ているうちにこなれて、朝、起きた時点で身体は十分すぎるほど、充電完了になっています。
午前中はそのエネルギーだけで、お釣りが来るくらい活動できます。
また、朝ごはんを食べると、胃腸にばかり血液が回って、かえって脳の働きはおろそかになります。
そもそも人間は絶食中の方がよほど思考が冴え渡るのです。
ですから、食べないと脳が正常に働かないなどというのは、大嘘もいいところです。
また、子供たちの学力云々は、本当は朝ごはん抜きのせいではありません。大体、朝ごはんを食べてこない子というのは、深夜まで起きていて、朝が起きられないなど、家庭環境に問題がある場合が殆どです。朝、早く起き、尚かつ朝ごはんを食べてこない子たちがいるとして、それと食べてきた子を比べるというのであれば分かります。学力云々の差を朝ごはんを食べたかどうかで判定するのは、あまりにも短絡的です。


いったい、どうして朝ごはんを食べる習慣がついたのでしょう?
日本では、どうやら江戸時代までは二食で、明治以降、西欧文化に影響されて三食になったようです。
では、その西欧はもともとどうだったかというと、やはり二食で生活していたのです。
なぜそれが三食に増えたのかというと、その仕掛け人は、発明王といわれるエジソンで、彼が、自分で発明したトースターを売りたいがために、朝ごはんを食べると良いというプロパガンダを行った結果なのだそうです。つまり、もともと人間の健康のためなどではなく、あくまでも利潤優先で朝ごはんという食習慣が導入されたのです。
こうした歴史的背景を知ってみると、朝ごはんは良いという上述のような、一見、もっともらしい理屈が、いかに後から取ってつけられたいい加減なものであるか、おのずと分かるというものです。


ただ、そうはいっても、現代を生きる人間にとって、朝ごはんは生まれたときから身についた生活習慣です。いかに人為的に押し付けられたものとはいえ、一食抜く生活というものが本当に可能なのかどうか、不安に思うのは当然だと思います。
今では私も朝ごはんを食べずに、一日二食で生活していますが、最初はやはり不安でした。
若かりし頃からの乱脈かつ貧乏な生活の中で、一、二回食事をすっ飛ばすなどといういうことはしょっちゅうでした。ただ、朝、ご飯を食べないと便意が来ず、一日中、お腹の調子がおかしくなるということが経験則であったのです。


しかし、これは単なる習慣の問題であることが分かりました。
理屈としては、人間にとって、午前中は排泄のための大切な時間であり、便意は空腹時に十二指腸などから出されるモチリンという物質により自然と促されるようになっている、ということであります。それが朝ごはんを身体に入れることにより、このモチリンがうまく排出されず、かえってスムーズな排便を阻害することになるのだそうです。
モチリン云々というものは、私自身、よく分かりません。ただ、自分の体験からいって、それまで朝ごはんを食べないと便意が来なかったものが、別に食べなくても、実は普通に排便できることがすぐに分かりました。


一日二食の生活で何が良いかというと、まず午前中、身体がとてもシャキっとすることです。また、朝ごはん抜きはダイエットにもなります。
ただ、難しいのは、昼と夜をいつもと同じだけ食べるという点で、ついつい朝抜きの反動でたくさん食べたくなります。でも、ここで食べ過ぎると何の意味もないどころか、かえって太ってしまいます。そうなると、翌日の朝は眠くてだるく、起きることがかったるくてなりません。これでは三食の方がまだマシといわざるを得なくなります。


三食の生活に慣れた現代人にとって、二食に戻るのは、なかなかできないことなのかもしれません。ただ、働きづめで疲れ果てている胃腸を休ませる意味でも、たまに朝ごはんを抜いてみるのはよいことです。
『朝食は金である』という言葉は、パンを売りたいメーカーにとってはそうかもしれませんが、人類は、本来、二食で生きてきたのだし、それで十分、やってゆけるのだということは、頭の中にしっかりと刻みつけておくべきことだと思います。




2.牛乳はカルシウムの補給に良い → No!


そもそも、乳とはなんでしょうか?
それは、赤ちゃんが成長の最初の段階で摂取するために必要な栄養が詰まった食べ物のことです。
それも、その種の赤ちゃん向けに特有に構成された特別食です。
どういうことかというと、母乳とは、母親の血液が変じて出来たものだということなのです。
つまり、私たちは赤ん坊だったとき、母の血を分けてもらって育ってきたのであります。


人の乳は、とても薄味で、スゥッとした爽やかな甘さの食べ物です。
牛の乳は、そのままでは濃くて喉にむせるほどの濃厚な食べ物です。
同じ乳といっても、味も食感もまるで異なります。
赤ん坊時代に、それぞれの種が成長するために必要とする栄養が違うのだから、当然の話です。
人の子には、人の母の血を元にした乳が必要なのであり、牛の仔には、牛の母の血が元になった乳が必要になるのです。
ですから、牝牛の血が変じた乳を、人が飲むのは、本来、すこぶるおかしな話なのです。
そして、乳とは、あくまでも動物が赤ちゃんの時代に飲むものなのであって、成長した後で口にするものではありません。少なくとも、自然界では、離乳した後で、尚もおっぱいを欲しがる動物は一匹もおりません。その必要がないからです。人間だけが、それも別の種の乳を飲んでいるのです。


さて、その牛乳ですが、本当にカルシウムの補給に役立っているのでしょうか?
実は、日本人の殆どの人には、牛乳を消化吸収するための酵素が体内に存在しておりません。それどころか、飲んだ途端にお腹を下す人さえおります。
結論からいうと、残念ながら、いくら牛乳を飲んだところで、たいしてカルシウムの補給にはなりません。
その上、牛乳のカルシウムは、体外に流れ出るときに、身体の中のカルシウムを強奪して一緒に持ち去ってしまう働きをするといいます。最近の日本人は骨粗鬆症 の予防で牛乳を飲もうと考える風潮が見られますが、これはやめておいた方が無難です。


日本人は、遺跡から発掘される骨が飛びぬけて頑丈であることで知られています。カルシウム不足どころか、世界的に見ても、驚くほど強靭な骨格をもった人種だったのです。
それが西洋の栄養学なるものが導入され、何を根拠にしたのか、カルシウム不足であるとお役所が言い出すようになりました。ただ、もし、本当にそうであるならば、牛乳の何十倍もカルシウムが摂れる大根の葉や昆布を食べればよいだけの話なのです。昔から日本人は、こうしたものを摂取して生きてきたから、骨が丈夫だったのです。


日本でこれほど牛乳が飲まれるようになったのは、簡単に言ってしまえば、戦後、アメリカから押し付けられたからです。その後、牛乳は給食制度に食い込み、酪農は巨大な利潤を生み出す業界に発展してゆきました。
では、そのアメリカではいったい牛乳はどういう扱いになっているのでしょう?
1977年、アメリカ議会にてマクガバン報告が発表されました。その中で、牛乳は癌や心臓病の原因になるから摂取を控えるようにと、明確にうたわれています。最初は、摂取しないようにという内容だったのが、業界からの圧力で控えるようにという表現に改められたという経緯があります。
現在のアメリカでは、日本のように、毎日、牛乳を飲もうなどという風潮はありません。


牛乳については、この他、牝牛の飼料や健康維持の方法など、食品としてみた場合においても、いろいろと問題があります。(牝牛に対する薬や成長ホルモンの投与など。それが乳に濃縮されて出てきて、私たちの口に入るのです。)
しかし、いろいろと述べるよりも、なにより実績として示したいのが、私自身、かれこれ20年以上にわたって、一滴も牛乳を飲んでいないという事実です。そして、私は、酔って自転車で激しく横転しても、階段から転げ落ちても、ビクともしない強い骨をもっているということです。
牛乳が給食に導入されたおかげで、日本人は体格がよくなったといわれます。でも、それで何がよかったといえるのでしょう? その代わりに何を失ったのか、そちらにも目を向けるべきときだと思います。




3.乳製品は身体に良い → No!


基本的には上記の牛乳のケースと同じです。
乳製品については、販売する企業が相当に力瘤を入れて健康イメージを国民に植え付けてきましたので、多分、牛乳以上にショックを受けるのではないでしょうか。


例えば乳酸菌。
お腹によいとされていますが、実際のところはどうなんでしょう?
口から入ってきた乳酸菌は、明らかに身体にとっては食べ物(=異物)です。したがって、腸に辿り着くまでに、その殆どが胃液などの消化液によって溶かされてしまいます。よしんば、胃酸などの猛攻をかいぐぐって、腸に辿り着いた少数の乳酸菌たちがいても、しょせんは異物ですから、もとから腸に住み着いている菌との抗争に突入します。こうなると、かえって腸内の菌バランスを崩してしまい、下手を打つと悪玉菌を増やす羽目になります。


チーズはどうでしょう?
こちらは、子宮など、生殖器のトラブルを引き起こす原因になっているそうです。実際、そういう女性に聞くと、チーズ大好き!という人が多くいると聞きます。
私の場合、ピザを食べたくて市販のとろけるピザ用チーズを食べたところ、しばらくして、会陰から睾丸にかけて猛烈に痛み出したことがあります。私もチーズが大好きだったので、どうしても信じたくなくて、日を改めて再度挑戦してみたのですが、やはり、同じ症状が出てしまいました。


乳製品は嗜好品です。日常的に食べるものではなく、ぜいたく品ですから、たまに口にする程度にするくらいにとどめておくのでちょうどよいのです。健康のため、毎日の食習慣に取り入れようなんてことは、やめておかれた方が無難のようです。




4.高血圧は塩分の取りすぎが原因だ → No!


塩分を過剰に摂ると血圧が上がる人は、100人にせいぜい2人程度で、殆どの高血圧の人は、塩をたくさん摂っても血圧に変化は見られないそうです。塩を減らした場合でも、高血圧の人の半数以上は、やはり血圧に変化無しなのだといいます。


では、なぜ高血圧には減塩をという話になったのでしょう?
アメリカで行われた実験で、ねずみに通常の20倍の塩分を餌として摂らせ、飲み水も1%の食塩水にして10ヶ月過ごさせるというものがありました。この結果、10匹のねずみのうち、4匹が高血圧になったというので、塩の過剰摂取は高血圧の原因になると発表されたのです。
少し考えてみれば分かりますが、この実験はあまりにもむちゃくちゃです。
人間で言えば、小さじ1でちょうどよい濃さの野菜炒めに対し、さらに塩を小さじ19も追加するということになります。そんなもの、誰が食べられるでしょうか? 私は一口も飲み下せないだろうと思います。
実験した人も、さすがにこれはおかしいと気がついたのか、すぐに高血圧と塩分の摂りすぎは無関係であると発表しなおしたそうです。でも、その訂正はなぜか広まらず、高血圧は塩が原因という、間違った話の方ばかりが世間に流布してしまったのです。
ところで、20倍もの塩分濃度で味付けされたものを食べ続けても、10匹のうち6匹はなんともなかったというのは、逆に驚きの事実ではないでしょうか? むしろ、そっちの方が、よほど凄い話だと感じるのですが・・・


減塩ブームで、すっかり日本人の舌は薄味にならされてしまいました。
では、本来、どのくらいの濃さの塩味が適正だったのでしょう?
これは血液の濃度と同じくらい、つまり、1%程度に塩を溶かしたお湯を飲んだときに、うまいと感じれば適正であり、もしもこれが濃いと感じたら、身体の塩抜きが進んでしまっている状態です。
塩が身体から抜けると、血液が酸性に傾いてゆき、いろいろな障害の原因になります。そればかりか、やがては気力も失われてしまいます。とくにベジタリアンの場合、肉や魚から塩分を摂ることがないため、この傾向は顕著に出て、きちんと塩を摂らないと、かえって健康を害します。
反対に、塩を積極的に摂ると、身体はどんどん健康になってゆきます。
実は高血圧も塩をきちんと摂ることで、改善してゆくのです。


但し、ご注意頂きたいのは、ここでいう塩は、精製された科学塩ではなく、海の水からそのまま作られた天然の塩の場合であるということです。
一般に売られている食塩を摂り続けるのであれば、皮肉な話ですが、やはり減塩が正しく、昨今の薄味ブームはまさに国民の健康を守るためのものであるといえるわけです。


ちなみに、自然塩は明らかに科学塩とは味が違います。料理に使うと、腕は変わってないのに、味が格段にうまく感じます。お値段もかなりお高めですが、病気になって医者にかかる費用を考えたら、ずいぶんと安いものです。できれば、日常的に使う塩、しょうゆ、味噌といった基本調味料だけは、まがい物ではなく、本物を使うようにしたいものです。それだけでも身体の具合が違ってきます。


ただ、調味料を本物に変えると、一つだけ困ったことが起こります。それは、外で食べるものが、まずく感じられるようになることです。高級料理店や目の玉が飛び出るほどの値段の寿司屋であっても、本物の調味料の味を知った舌にとっては、不満の種でしかありません。
こうして、旦那は外で食べて帰ってくることがだんだんと減ってゆき、ご飯は毎度、うちで食べたがるようになります。これは実際に知人の家であった出来事です。




5.肉や魚、卵は身体を作る重要な栄養素だ → No!


これは西洋から入ってきた栄養学の大きな弊害です。
動物性蛋白は、身体を極端な酸性にします。そして、人の身体は酸性に傾くと、いろいろな病気にかかりやすくなります。


精肉業界は、成長ホルモンの投与で成長を早めたり、狭くて不衛生な環境での多頭飼育の結果、引き起こされる病気を抗生物質を与えて押さえ込んでいます。人工飼料による飼育は、化学物質漬けの肉を作ります。そうして蓄積された毒素が、私たちの口に入るのです。
また、私たちが食べている魚の殆どは養殖です。魚についても、やはり成長を早めるための餌が投与されており、不健康に育っています。天然物といえども、昨今では海や川の汚染が進み、その毒素が猛烈な濃度で体内に沈殿しています。肉よりはまだマシですが、魚も相当に危険な食品になっています。
卵は鶏の体内の毒素をこってり濃縮して生み出される食品です。親の体内に蓄積された毒素が子に移るのは、人も鶏も同じです。


動物性蛋白を摂らなくても、人は十分、大きく成長します。実際、私の知り合いの子もそうですが、大変に健やかで、私よりずいぶん背も高いです。
ゾウやキリンだって、動物性蛋白ではなく、草を食べてあんなにも大きな体を作っているのですよ。




6.なるべく多くの種類の食物を食べるべきだ。 → No!


ちょっと前までは、『一日30品目の食品を摂るべきだ』などということが、まことしやかに言われていました。はっきり言って、そんな食事は昔の中国の皇帝でもない限り無理です。
政府も、これはナンセンスだと気がついたのか、じきにこのプロパガンダはやみました。しかし、未だに多くの食品群を食べるべきだという説が、したり顔で歩いています。


基本的にご飯、味噌汁、漬物、少々の野菜と海草で十分です。
それで栄養不足にもならないし、成長不良も起こりません。
そもそも、食品を細かく栄養素に分けて、あれが足りない、これが足りないなんてやる必要はないのです。
その季節に採れる旬の野菜を頂くようにすれば、自然と身体は四季の移り変わりにも順応し、健康になります。昔から、その土地で採れるものは、その土地に生きる人を生かすために、うまぁく実ってくれているのです。安心してそれに任せておけばいいのです。
暑い夏には身体を冷やす野菜たちがたくさん実り、寒い冬には身体を温める根菜が主流になります。それに、旬のものは市場にたくさん出回り、値段も安くなります。有機野菜の場合、季節外のものは手に入りませんが、そもそも真冬にキュウリを齧りたいと思う方が、本当はおかしいのです。




7.病気になったら、すぐに医者にかかるべきだ → No!


医者が病気を治すのではありません。
あくまでも自分自身の身体を癒すのは、自分自身の自然治癒力です。
などということは、殆どの方が知っていることでしょう。でも、頭では理解していても、いざ、病気にかかると、すぐに医者に駆け込んでしまう方が多いのではないでしょうか?
医者がやってくれることは一つだけです。それは、薬や手術といった手段で、目に見える症状を抑え込むための施術をするということです。
決して、病気になった根本原因を取り除いてくれるわけじゃありません。


また、薬にはすべからく副作用があります。はっきり言って、身体に毒です。薬害を抑える薬、そのまた薬害を抑える薬などと、連鎖的に薬を服用することにより、身体は果てしなくボロボロにされてしまいます。


医者にかかってよいのは、交通事故などの緊急事態のみです。西洋医学はそういう対処療法には長けています。しかし、それ以外の病気ついては、医学では治せないとされるものが非常に多く、一方、食事を変えたり、自然療法を試みると、ぱたっと治ってしまうものが、これまた、うんとあるのです。


卑近な例で言うと、私の痛風です。
医者は私にこう言いました。
「痛風は一度かかると、一生、治らない病気だ。だから、一生、薬を飲まないとならない。」
でも、本当は治らない病気なんじゃなくて、医者じゃ治せない病気だという意味なのです。


病気になったら、まず、なぜそうなったのか、原因を考えることが重要です。
それが分かりさえすれば、そこから脱する道は、おのずと見えてきます。




8.インフルエンザなどの予防接種は受けた方がよい → No!


効果は殆どないことが、いまや明らかになってしまいました。おかげで国も予防接種を国民に強制することができなくなりました。
インフルエンザの予防接種については、ある県が訴訟を起こしています。
この他、予防接種を受けたがために、予防どころか反対に被害を受けた人たちが、たくさん訴訟を起こしています。


それでも、毎年、冬になるとインフルエンザの予防接種を受けたがる人のなんと多いことでしょう。本当は無駄である、なんてことは、マスコミも小さくしか取り上げませんし、知らない方が多いのでしょう。


予防接種などというものは、本来、百害あって一利なしです。むしろ、病気には小さいうちにちゃんとかかって、免疫をつけておく方が、よほど子供たちにとって幸せなのです。




9.脳は糖分のみを栄養としているので、砂糖をとる必要がある → No!


砂糖離れを食い止めようと、業界はこういう宣伝を大々的に打っていますので、耳にした方もいらっしゃることと思います。
脳が糖分を栄養としているのは確かなようです。でも、だからといって砂糖は不要です。
これまた、ちょっと考えれば分かりますが、砂糖がない時代も人類の歴史には長くありました。でもその時代の人たちが、特に脳の働きが悪かったとは思えません。つまり、脳にとって、糖分は砂糖で補う必要性はなく、ご飯を普通に食べていれば、それで十分なのです。


砂糖の害は一言では書ききれません。切れやすい子供は砂糖の摂取量が多く、砂糖抜きの生活をさせると、落ち着くようになることは有名です。肥満の原因にもなります。酸性に血液を傾けるため、さまざまな病気を起こしやすくなります。身体を冷やすので、とくに女性は障害がでやすくなります。
うちの息子は砂糖でアトピーが出ます。市販のクレープなどを食べると、30分以内におでこが真っ赤に腫れあがったみたいになります。


よく精製された白砂糖が悪玉にあげられますが、実際には黒砂糖であろうが、なんであろうが、あまり変わりません。
甘いものがほしい場合は、純良な米飴や、甘酒(酒かすではなく、麹と米から作るもの)といった、穀物から作られた甘いものを摂るようにすれば、身体に優しく、問題は起こりません。




10.果物はビタミンCが豊富で身体によい → No!


食べ続けると、染みの原因になります。
その上、老化が進みます。
とくに南国の果物は陰性で身体を冷やす作用があります。酸性に身体が傾く肉食をしたとき、そのバランスをとるために果物を食べるのですが、肉食をしないなら果物は不要です。
また、海外から来る果物は、強烈な薬による燻蒸処理がされています。高いお金を払って、わざわざ毒を食べるようなものです。


ジュースにすればよいのかというと、これも製造過程を知ると、とても飲もうという気持ちになれなくなります。化学薬品による処理、砂糖による甘み付け、下手すると着色料による色味付けまで行われています。濃縮還元100%なんていうのも、輸送時のかさを減らすために煮詰めたり、粉末状態にしたものを、水で戻したという意味なわけで、風味もすっかり失われており、香料で味付けして、はい、ジュースでござい、という顔をしているのです。


ですから、食べるなら柿やビワなど、日本の風土で育った果実を、それが出回る旬の時期に少量、頂くようにします。もともと果物は嗜好品なのです。




11.納豆や豆腐といった日本古来の食物は毎日食べるべきだ → No!


本当は嗜好品です。
豆腐はそれを作るときに、大量のおからが出ます。あれだけのカスを出して、ほんの一部の成分を抽出して作られるものなのですから、豆腐って、その正体はかなりの贅沢品なんです。
納豆も製造過程が相当に面倒な食品です。ただ、安いし、健康にいいという印象がありますので、毎日の食卓に載せるべき一品のような顔をしていますが・・・毎日、納豆を食べ続けると腸に穴が開くんだそうです。


こうした加工品は、たまに食べる程度で、普段は素材を自分で料理したものを中心に食事を構成するのが一番よいのです。




12.有機野菜とは農薬を一切使わない野菜のことだ → No!


一部の農薬は有機野菜に使用してよいと法律で決まっています。有機野菜が無農薬野菜とは限らないのです。
ちなみにこの場合の農薬は、自然由来のものということですが、やはり虫を殺す力を持った薬であることには変わりなく、人体に決してよい影響を与えるものじゃありません。


有機肥料を使って作る野菜には、虫や病気がつきものです。農家はその対策に大変な苦労を背負わされています。ですから、合法的に使える農薬なら使いたいという気持ちも分からないではありません。ただ、最近、ちょっと嫌な情報を耳にし、憂慮しています。
とある農家に見学に行ったときのことですが、隣の畑ではたくさんのさつまいもが作られていました。そこは有機栽培とうたっているのだそうですが、実際には除草剤やら農薬をバンバン使用しているというのです。そのさつまいもの出荷先を聞くと、農家の方はしばらく言い渋っていましたが、その口から出てきた名前は、有機のものを手広く扱っている大手の通販業者で、私も信用して取っていたところだったのです。
中国でも最近は有機野菜が作られ、日本にたくさん出荷されています。しかし、有機といいながら、なぜか農薬の空袋がいくつも畑に転がっていたとか、日本から視察に人がくるときだけ、農薬などを使わないように指導されているだとか、どうもキナ臭い話を聞きました。


健康を気にする人が増えて、有機野菜の需要は、毎年、じわり、じわりと増えています。町のスーパーなどでも、有機のコーナーがどんどん拡張しています。恐らくこの傾向は、今度、ますます拍車がかかるだろうと予測されます。
有機野菜は、いわば付加価値野菜です。単価が普通の野菜よりもずいぶんと高く、うまく育てられたら実入りもそれだけよいものなのです。それだけに、作り手側のモラルハザードが気になります。
一番よいのは、信用できる農家さんから直接、購入させてもらうか、自分で作ることなのかもしれません。




13.栄養の不足はサプリメントで補うべきだ → No!


すでに死亡事故や健康被害が起こっています。
サプリメントを組み合わせて飲んだときに、思わぬ事故が起こることがあるそうです。
また、薬を飲んでいる人は、飲み合わせの問題もあります。
それに一回にどれくらいを飲むか、明確な指標もありません。


そもそも栄養素を単体の形で摂取すること自体が非常に危険な行為なのです。
例えばビタミンは野菜の中で他のいろいろなものと一緒になって存在し、それを丸ごと摂取することでバランスよく人体に入ってきてくれるのです。野菜不足だから、ビタミンが足りてないからといって、それだけを摂ろうというのは、かえって偏った栄養の過剰摂取となり、身体への負担を大きくしてしまいます。
それから、血液をさらさらにする効果があるサプリメントもあるそうですが、そういう血液に憧れるのあれば、まず肉をやめることです。何かを身体に追加するのではなく、むしろ何かを引き算してあげた方が、飽食の世に生きる我々の身体にとってはずっとハッピーです。


もし普段、栄養が足りないと感じているのであれば、それはお手軽にサプリメントで摂るのではなく、食事という形で補うべきであります。それが思うようにできないから、ということであれば、いっそ、摂らない方がよほど健康的です。人間は飢餓には強いけど、過剰摂取には非常に弱い身体をもっているのです。そう簡単に栄養不足で死んだりはしません。地震で倒壊した家屋に閉じ込められ、飲まず食わずでいたお爺さんが、一ヵ月後に助けられたというニュースがありました。極端な例ではありますが、老人ですらかくの如しです。まして、皮下脂肪という貯蓄をそれなりにまとった我々は、言うに及ぶやです。




14.牛は主に配合飼料(穀物)を食べて生きる生き物だ → No!


言うまでもありませんが、牛は、本来、草を食べて生きている草食動物です。
では、どうして配合飼料(穀物)を牛が食べるようになったのでしょう?
もともとは、アメリカにおいて、小麦が豊作で、軍艦にまで積んで保管しないとならないくらいに余ってしまったときありました。このとき、アメリカ人が考えたのは、いかに小麦を効率的に消費するかということでした。それで、牛の餌にするという、とんでもない作戦に出たのです。


しかし、もともと牛は小麦なんて食べません。ですから、これはかなり無理のある話でした。病気も出るし、耐え切れず死ぬ牛もいっぱい出たのですが、なんとか生き残った牛を種親にして、今の酪農の形態ができあがってきたのです。
アメリカは日本の酪農農家に牛と小麦をセットで押し付けました。当然ですが、うまくゆかず、経営破たんで自殺に追い込まれた悲惨な農家もあったと聞いております。


昨今では、仲間の牛の骨粉を餌に混ぜるということさえやってのけ、BSEの原因を作ったと言われています。カルシウムを増やしたいから、カルシウムを摂らせればいいという、超短絡的発想が生み出した悲劇です。牛は草を食べて、それを胃腸で血肉や骨の成分に変換して身体を作っているのに、成分だけを見てそれを補う・足すという発想のなんと貧困なことでしょう。しかし、今、サプリメントという形で気軽に養分を補おうとしている日本人は、これを笑えないところにきています。




15.BSEや鳥インフルエンザなどの病気がない、豚の肉が安全だ → No!


確かに豚は牛や鳥のように、ニュースになるほどのメジャーな病がないように見えますが、マスコミが報道しないだけで、実際には病気とウィルスだらけなのだそうです。
大多数の養豚産業においては、豚の健康管理よりも利潤優先の経営がなされており、狭く、不衛生な環境で、成長を早めるホルモン剤や病気を抑える薬を飲まされて、ひさすら太らされているのが現状です。そして、この薬漬けの肉が我々の胃に入ってくるのです。


そうでなくても、毒性が強く、しかも豚の肉は人間の胃腸では最後まで消化できないのだといいます。牛と鳥が駄目なんで、次は豚だね、というお気軽な発想がいかに危険であるか、よく肝に銘じておくべきです。




16.人は苦しみながら生まれ、苦しみながら死んでいく存在である → No!


義父が癌で無くなったとき、病院の看護婦さんが遺族に向かって告げた言葉です。きっと、彼女にとっての真実なんでしょう。
いかにも当たり前のように、皆さんそうですよと涼しい顔をして彼女は言いました。
確かに病院という環境で死んでいく人の末期は、苦しいものが大多数なのでしょう。病気を抱えながら最後を迎えるのですから。


しかし、その一方で、最後まで病気にもならず、眠るように大往生を遂げる人もいます。私の身近にも数人、そういう幸せな最後を迎えた方がいました。前の日の夜までは普段と変わりなく、朝、家人が起きてきたときに、はじめて亡くなっていることに気がつくというものでした。彼らはきっと、眠るように逝ったに違いありません。


こういう最後もあるんだということを知っていると、看護婦さんが話した言葉は、本当は違うんだと実感として思えてきます。病気で命を取られる最後ばかりが人の終わり方では決してないのです。そんな苦しさを味わいながら、この世とおさらばするのが人間の本来の有り様では、絶対にないはずなのです。
しかし、現実には病気で苦しみながら、自宅ではなく病院のベッドで死んでいく人が、年々、増えているように思います。看護婦さんが人の最後は苦しいものと信じてしまう ほどに。


ちなみに生まれてくるときにはどうなのでしょうか?
私は、残念ながら生まれてきたときの記憶はなく、苦しかったのかどうか分かりません。
しかし、二人の子供を産婆さんの手で取り上げてもらったときのことを思い出すと、決して人は、苦しみにのたうちまわって生まれてはこないと確信しました。
もっとも、病院で出産した場合は分かりません。病院側の都合で、陣痛促進剤を打たれ、せかされるようにこの世に誕生させられる気分がどんなものなのか。あるいは、その場合は確かに苦しみながら生まれてくるのかもしれませんね。


どんな生を生き、どんな死を迎えるか、人それぞれの自由ですが、少なくとも私は病院で死にたいとは思いません。死が私を捉える瞬間まで、健康で、元気であり続けたいと願っています。そのためにどうしたらよいのか、これまで長々と書いてきたことの中に、そのヒントがあると私は信じています。

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