今月の一言 |
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春休みが終わり、新学期が始まりました。
今春、息子は小6、娘は小4にそれぞれ進級しました。
ついこの前、入学したばかりと思っていたのに、もう最後の年になるなんて・・・なんだかこちらの気持ちがついてゆけないような思いがします。
小学校に上がると早いよ、とは聞いておりましたが、本当にその通りでした。
もっとも、これは親だけがそう感じるのであって、本人にとっては、決して短くはない歳月であったことはいうまでもありません。思い返せば自分自身も、小学校のときの六年間はずいぶんと長かったように覚えています。
あらためて見れば、背も伸びて、すっかりたくましくなっているのに、息子のことは、まだまだ小さいような気がして仕方ありません。
きっと私の親も、小学校からこちら、あれよあれよというまに私が成長していったと感じているのでしょうね。今、私がその感を子供たちに抱いているのと同じように。
最近、外を歩くとき、息子は恥ずかしがって私の手を握らなくなりました。
それだけ大きくなったということなのであり、素直に喜ぶべきことなのでしょうが・・・・・・なんとなく寂しくって、心が少し揺らぎます。
ずっと手を繋いで歩いてきたから、それが身体に沁み付いているのです。今でも一緒に外に出ると、つい、私の方から手を伸ばしてしまいます。その手をさりげなく外す息子の仕草に、ああ、そうだったな、と思うのです。
いまはまだ小さいこの手も、いつの日か、私より、ずっと大きくなっていくのでしょうね。そのときには、もう、一緒に桜をみて歩くことさえ嫌がるようになるのかもしれません。
親子が一緒に在るという、当たり前のような光景が、いつか懐かしくて、戻せない時間の彼方になる。実感はできませんが、でも、それは必ずやってくる未来なのでしょう。
このことは決して嫌なことでも、辛いことでもなくて、本当は子供が立派に育った証なのです。親として務めを果たしたという、胸を張ってよい出来事なのであります。
ただ、そうはいっても・・・・・・もうしばらくは、暖かな日差しのもと、愛する子供たちと肩を並べて、桜の下を歩いてゆきたい。
何度目かの春が巡ってきて、いつの日か彼らが私たちの元を巣立っていく、そのときまでは・・・・・・
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