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今月の一言 |
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温暖化の影響で、長く続いた梅雨がようやく終わり、今月からは本格的な猛暑に見舞われそうです。
この夏は、家族みんなで、たくさん旅行をする予定です。
妻子と水入らずで過ごす楽しい時間を思うと、今から胸がわくわくします。
知らない土地を旅する経験は、きっと、親子の絆を、より一層、深めてくれることでしょう。
子供たちにとっても、私たち夫婦にとっても、忘れられない思い出になるものと思います。
ただし、一つだけ、どうしても気を抜けないことがあります。
それは食べる物のことです。
昨年の夏は、うっかりハメを外しまくって、旅行から帰った後、激しい痛風の発作に見舞われるという、苦い思いをいたしました。
そこで今年は、最初から気を引き締めてかかるつもりでおります。
まだ治らないの?と、このコーナーをずっとご覧頂いている方の中には、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
最近になって悟ったのですが、痛風とは、本当は病気ではないのです。食べてはならないものを食べると、発作が出て苦しむという、いわば『体質』なのです。これは急に改善できるものではありません。体の細胞が全て生まれ変わるという、7年の歳月が最低でもかかります。
もっとも、私は、普段は痛風のことなんてまるで忘れて、普通に健康な暮らしを送っています。
ただ、食べるべきではないものを口にする機会が多くなると、それが体に跳ね返ってくる。痛みが出て、生活を改めなさいと教えてくれる。そういう意味では、病気というよりも体質といった方が適切なのです。
では、その食べるべきでないものとは一体なにか?
いろいろありすぎて、いちいち書き上げていたらきりがありません。
食品添加物や保存料など、本来、食べ物ではないものが入っている食品、肉、魚、卵、牛乳、乳製品、砂糖を使ったもの、農薬・化学肥料で作られた野菜・・・
これらのものが、なぜまずいのかは、アメリカのマクガバン報告でも見て頂ければ、一番わかりやすいのではないかと思います。興味がある方は検索してみてください。
実際、こういうものを食べ続けると、私の体は徐々に不調をきたしてゆきます。今までの人生で、随分、無理をさせてしまったので、情け無いことに、こういったものに簡単に負ける体になってしまったようなのです。
それじゃ、食べるものなんて無いじゃないか!
もっともなご疑問です。
以下の食品群が、現在の私を支えるパートナーになっております。
有機栽培のお米(玄米か五穀米)・雑穀・野菜、漬物、味噌汁、海草類。
しかし、外で食べるとなると、これだけ外食産業が発達した昨今でも、この基準はクリアしがたい。
いや、そんなことは期待するほうが無理です。
たまたま自然食のレストランでもあれば話は別ですが。
それでは、一体、旅行中に何を食べたらいいのか?
簡単です。
できるだけ外食を避け、自炊する。
これしかありません。
せっかくの旅行だし、外食を楽しみたいという気持ちも、もちろんあります。
しかし、もう去年の二の舞だけは、こりごりなのです。
ただ、どうしても外食をするのであれば、これならばいいだろうというものを一つだけ考えてあります。
生育が早く、農薬を使う間もない、蕎麦です。
同じような仲間で、うどんでもいいのかというと、こちらは輸入小麦が原料の場合、ポスト・ハーベストの農薬散布の問題があって話になりません。
したがって、蕎麦の場合でも、小麦粉でつながない、十割蕎麦を頂くのが理想です。十割だと、つなぐ技術がそれなりに要求されますので、これを手打ちしている蕎麦屋さんなら、腕前も折り紙つきです。安全な食べ物は、同時に、おいしくもあるのです。
こういった次第で、今度の旅行は、少々、荷物が膨らみます。
滞在型ホテルを選んであるので、鍋・釜は要りませんが、材料は持参です。
数年前までの私では、まず考えられない状況です。
外食大好き! 肉も魚も大好き! 脂っこいもの、どーんと来い!
ティラノザウルスに消化できないものはない!
本気でそう信じて生きていました。
それが今では、おとなしい草食恐竜のようではありませんか。
人間、変われば変わるものです。
癌で死亡する人の割合が、とうとう、二人にひとり以上になったそうです。
単純に言うと、これは、あなたか私、どちらかは癌で死ぬということになります。
これだけ医学が発展し、衛生がよくなり、食料が豊富になったというのに。
子供たちの体はどんどん華奢になり、骨がもろくなってきています。
そろそろ、私たちは、それがどうしてなのか、本気で考えないとならない時期に来ているのかもしれません。
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