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今月の一言 |
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『松に古今の色やなし。』
吉岡栄治さんがお書きになった有名な『三国志』の中で、諸葛亮孔明が五丈原に没する章に冠せられていた題目だったと記憶しております。
去り行く名将への万感の情が籠った名文句であると、中学生の頃、胸が熱く高鳴ったことを覚えています。
もともとは禅の方からきた言葉のようです。
今月で当店は原則販売を停止に致します。
長い間、応援頂きまして誠に有難うございました。
閑散としたブリードルームをみるとき、私は昆虫飼育に情熱を燃やしていたこの時代をきっと懐かしく思い出すことでしょう。
販売や情報の提供を通して知り合いになった皆さんのことを懐かしく思い出さずにはいられないだろうと思います。
2006年より私は子供時代からの夢であったことに向かって、その一歩を踏み出していく決意を固めました。
うまくいくかどうかも分かりませんし、正直言って不安でいっぱいです。
夢は叶うもの。
今はそう信じて明日を生きていこうと思っています。
その時々の思い出を、ある曲のメロディに連動して覚えていることがおありかと思います。
この曲を聴くと、あのときのことを思い出す。そういう記憶を人間誰しも持っているのではないでしょうか。
例えば私の場合、竹内まりやの『駅』を聴くと学生時代に祖母と暮らした古いアパートの一室を思い出します。 当時付き合っていた彼女とのほろ苦い記憶と共に。
今井美樹のある曲は、結婚してすぐに住んだアパートの記憶です。観葉植物に囲まれた狭い部屋の思い出が蘇ってきます。
このように、その時代によく耳にしていたメロディというものは、そのときの思い出と一緒に心の奥底に封印されて眠っているのだと思います。
数年先の未来。
昆虫販売に携わったこの時代のことを、私は果たしてどのメロディに乗せて思い出すのでしょうか。
ブリードルームでの作業は、その殆どをクラシックの名曲を聴きながら行ってきましたので、或いはそのうちのどれかになるのかもしれません。
今はどの曲がこの時代を思い出す縁になるのか、まだ分かってはいないし、今この瞬間には分かりたいとも思えないのですけれども。
ちなみに来年来月からも、少なくともこのコンテンツは継続してゆこうと思っております。
3hornとしての経済活動は甚だ不活発なものとなりますが、月に一度はこのコーナーを更新し、皆さんに楽しんで頂けたらいいなと考えています。
『竹に上下の節ありき』
良いお年をお迎え下さい。
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