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今月の一言

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7月の終わりに、家族で那須高原に旅行に行ってきました。
子供が大きくなってきたこともあって、今回の家族旅行は心から楽しめた、すばらしいものになりました。
家族の青春時代っていいますが、今がそのときなのでしょうね。
子供たちにとっても、きっと、一生涯忘れることのない、素敵な思い出がたくさんできたと思います。


しかし、幸いあるところ、不幸もまた寄り添うというのが世の常なのでしょう。
帰宅して翌日、なんと、右足に痛風発作が出てしまったのです。


今にして思えば、このところ、実に乱れた食生活をしておりました。
言い訳にしかなりませんが、そろそろ、禁じていたお酒や肉、卵を口にしてもいいよ、という医者の言葉をきっかけに、徐々にタガが外れていったように思います。
長らく我慢していた食欲という本能が、少しずつ逆襲を始めたとでもいいましょうか。


最初はそれでも、自然食のレストランを探して、時々、外食を楽しむ程度でした。
が、これが大概、バイキング形式のもので、ついついお腹一杯に食べることが多くなり、やがて、それを幸せなことと思うようになっていきました。
そうこうするうちに、少しくらい、甘いものもOKだろうと、デザートにも手を出し、久方振りの甘みに舌鼓を打つ・・・となると、もう止まりません。
しかし、そうはいっても、日常は過食もしないし、甘いものも口にせず、それどころか、健康のために朝ごはんを抜いて一日2食の生活を始めたくらいです。


でも、こういう我慢の生活っていうのは、やはり、反動が大きいのでしょう。
日常の質素な食事は、週末の豪勢な食事を楽しみにする心境に支えられた、いびつなものになっていたように思います。


また、平素、食事を抜いたり量を減らした影響でしょう、この頃は、なんだか、しょっちゅう、食べることばかり考えるようになっていました。
以前であれば、甘いものなど、全くといってよいほど、普段は意識にさえ上りませんでした。
ケーキなどは、誰かの誕生日のときくらいに口にするものと相場が決まっていましたし、そういう意識でおりました。
それが、今では、あれが食べたい、こういうのが食べたいなどと思うことが増えてきてしまっています。
今までの人生では、そういう甘いものに、殆ど惹かれることなんてなかったのに、駄目!となると、かえって惹かれてしまう・・・
まるで恋愛の法則のような、食欲の不思議とでもいいましょうか。


そして、気がつくと、週末は、イタリアンなどのバイキングでお腹一杯食べることが、すっかり楽しみとして定着していました。
もちろん、デザートにはアイスだのケーキだのがたんまりとついてきます。


いつの間にか、食べ放題という部分だけシフトして、食べ物の質については念頭から外れていたわけです。
いや、そもそも、どんなに質が良くても食べ過ぎれば内臓に負担をかけ、ろくな結果にならないことは分かっていたはずなんですが・・・


そして、今回の家族旅行。
開放感のあまり、更に過食に輪をかけた生活となり、その上、以前なら少量で満足できた胃袋が、完全に壊れてしまったのか、幾ら食べてもまだ入るのです。
満腹感がなかなかやってこず、何を食べてもおいしくて、となると、もう幾らでも食べたくて仕方ありません。


この旅行の1,2週間前は、43.5kgくらいだったのが、旅行から帰宅した直後は、なんと48.5kgと、一気に5kgも体重が増えていました。
もちろん、旅行で5kgも増えたわけではないのですが、たった1,2週間の間に5kgの増量は、かなりのものがあります。
これが、体に何の影響も与えないはずがない、ということは、もう、誰の目にも明らかでしょう。


やはり、痛風の発作は出るべくして出た結果だったわけです。


こうなっては、もう、どうにもなりません。
また、一から全てやり直しです。
そうなった責任は自分にあり、誰に転嫁できるものでもありません。


とはいえ、油断すると発作が出るということは、根本的にはなんら治っておらず、普段から節制した食事を続けてゆかないとならないことを示唆しています。
いつか治って、また、肉だのお酒だのを、少しは口に出来る日が来る。
そう思ってやってきたけれど、根本的に考えを変えないとならないのかもしれません。


これは、足の痛みもさることながら、精神的には、更にきつい痛みが伴いそうな決断が必要になるということであり、正直言うと、今もって心が揺らいでなりません。

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