今月の一言 |
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今年も残すところ、あと2ヶ月足らずとなりました。
歳のせいでしょうか、一年の過ぎ去るのがあっという間に感ぜられてなりません。
ついこの前、お正月だと思っていたら、もう・・・オーバーでなく、そう感じてしまうのです。
「子供が小学生になると早いよぉ。」
とは、よく耳にしますが、これは最近の私にとって、まごうことなき真実に思えます。
今のかわいい状態で、いっそ、時が止まってくれたら・・・などと、つい、親馬鹿なことを考えてしまうのは、きっと私だけじゃないに違いありません。
先日、少し早いのですが、混む前にということで、娘の七五三のお祝いを行いました。(7歳です。)
小さくて、面倒ばかりかけてくれて・・・と思っていた娘が、晴れ着に袖を通すと、あれ、と思う姿に早変わり。 胸がドキっとしました。
話し方やしぐさは、まだまだ頑是無い子供のそれなのですが、デジカメのファインダーに写る姿は、いつもの私の中にある娘の像とは異なり、なんだか急に大人びてしまったように思えたのです。
神社から帰り、普段着に着替えた後は、また、昨日までの娘に戻ったのですが、気がつかぬ間に、大きくなっていたのですね。
下の子は、どうしても、いつまでも小さい、小さいと思いがちです。
だから、ふとした瞬間にありのままの姿を垣間見て、親はちょっと戸惑うのかもしれません。
お兄ちゃんと仲良く千歳飴を分け合って、口いっぱいにほおばる様子からは、とても、先ほどのおすましした姿なぞ想像もできませんが。
「このときから、今まで、本当に早かった・・・」
妻が七五三のときに写した、今ではすっかり黄ばんでしまった写真に目を細めながら義母が呟きました。その言葉がとても感慨深くて身に沁みました。
子供たちが大人になるまで、あと十数年。
でも、この十数年は、きっと、今まで以上に素早く過ぎ去ってゆくのでしょう。
娘の7つのお祝いに撮った写真が、いつか色褪せて、年月が積み重ねられ、そして、また、次に日の目を見るときは、孫が7つのときなのかもしれません。
そのとき、私は、義母の言った言葉を懐かしく思い出しながら、「本当に早かった。」と呟いているような気がします。
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