今月の一言 |
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昨年は、家族揃って幾度となく観桜し、すっかり堪能、大満悦したのですが、残念ながら今回は妻の都合が合いません。
花の盛りは短いもの、せめて子供たちとだけでもと、馴染みの公園に足を伸ばしてはみたものの、すぐにどうにも心から楽しめない自分に気がつきました。
いつもであれば、桜並木の下を走る子供らの姿に、一年の成長を感じて、少しせつなくなったり、見事に咲き誇る花の姿に、無量の感を抱くのですが、傍らに妻の姿がない景色というものは、艶やかであればあるほどに却って寂しくて、風に舞う花びらさえも、少し凄惨なものに感じてしまうのです。
花を観たいというけれど、本当はそこに一人も欠くことなく家族がいて、一緒に過ごすその時を見たいのだなと、あらためて気がつかされた春の日でした。
娘が保育園を卒園しました。
この春からは、いよいよ小学生になります。
まだ、おむつも取れないうちから保育園に通い始め、その往復の殆どは私が自転車で行っていたのですが、これも漸く終わりとなり、今月からは別の生活、大げさに言えば、新たな人生がスタートすることになります。
友達は出来るかな? 勉強は分かるかな?
日頃の屈託無げな態度からは想像できないような顔をして、この頃、娘は呟くことがあります。
期待や希望。 そしてそれよりもっと大きな不安。
大丈夫だよ。 お父さんはいつでもここにいるからね。
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