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今月の一言

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ブリードルームでの作業中、何か音がないと寂しいので、ラジオを聞くようにしていたのですが、次第に人の声が耳にうるさくなってきて、では、CDでも・・・と手持ちの歌謡曲などをかけるようにしました。 しかし、それも毎日となると、やはり、いつか飽きてしまいます。
そこで、若い頃にレコードからテープに落としたモーツァルトのピアノ協奏曲だの、「幻想交響曲」、「シェヘラザード」、ショパンなどを久し振りに聞いてみたのですが・・・これが実にいい。
虫屋の親父がクラシックなんざぁ、すかしてらぁ・・・と、お笑いの向きもあろうかと存じますが、なんせロシア民謡を子守唄に、幼い時分に親に頼んで毎度かけてもらっていたモンが、カルメン、マドンナの宝石、仮面ライダー。
好きなんだから仕方ない。


しかし、昔、録音したテープというのは、どうにも頂けない。 なまじステレオを奮発したもので、音の悪さが目立ってかなわない。 そこで、新たにCDを買うことにしました。
が、どうやら私は思い切りのめり込むタイプのようで、あれやこれやと欲しくなり・・・このところ、毎日、10本以上はCDを聴かないとおさまらぬ始末。
朝から晩まですっかりどっぷり漬かりきって、悦に入っているのであります。


などと書くと、ちょいとハイソな印象を受けますが、実は難点が少々・・・
リビングにステレオがあるため、壁を隔てたブリードルームには音が届き難く、勢い、昼間は大音量にさせてもらってます。 それでも、小さい音は殆ど聞こえず、ましてや掃除機でコバエを吸い取りながらの作業においては、到底「鑑賞」しているとはいえず、聞き流しもいいところ。
夜になり、子供らが寝静まった頃、漸く楽しめる時間になります。
熱い珈琲を煎れ、部屋を暗くして蝋燭を灯し、ヴァイオリンの音色にむせび泣く・・・いえ、そこまではしませんが、独り静かに夜のしじまを夢幻の世界に遊ぶ喜びは、何物にも変えがたい。
穏やかに、心に広がるハーモニー。
はぁぁ・・・と、溜息が漏れるも束の間、なにやら不協和音が。
あまりの名曲の数々に、すっかり気持ち良くなった犬たちが、高らかにイビキの5重奏を奏で始めるのでありました。


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ということで、当店では近々、「クラシック音楽を聴かせて、じっくりコトコト育てたヘラクレス」なるものを発売するかもしれません。

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