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今月の一言

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先日、ベランダでテントを張りました。
結婚した当初、アウトドアを楽しもうと思い、大人4人が楽に眠れるくらいの大きなものを買い込んだのですが、その後、私の仕事が忙しくなったこともあり、実は数えるくらいしか使っていませんでした。
最後にこれが活躍したのは、もう、かれこれ3年くらい前になります。そのとき、雨に濡れてしまったので、晴天の日に干さなくちゃと思いつつ、いつかそのまま、物置で埃を被っておりました。


久し振りに組み立てたテントは、ベランダ一杯の幅にまで広がり、大きな小山ができたみたいで、流石にちょっと違和感があります。
でも、中に入ると、そこは、日常の生活の中から突如、切り取られた秘密の空間。 まるで遠い山川に遊びに来たような感じがして、四角い小さな窓から見える空まで、いつもとは違ったものに思えるから不思議です。


子供らは、もうおおはしゃぎで、特に娘がかなり気に入ってしまい、内部は風通しの悪い、うだるような暑さだったにも関わらず、お人形やらおもちゃをせっせと持ち込んでは、一日中、遊びに興じておりました。
夕方になり、そろそろ仕舞う段になったときは、だから、むずがる娘を説得するのに一苦労でした。


キャンプは本来、自然に囲まれた環境で楽しむものなのかもしれません。 ただ、遠い野山に出かけずとも、テント一つあれば、その閉ざされた空間は、十分に楽しい「非日常」的なものとなり、例えば、暑いねぇ、と大汗をかきながら食べる昼ごはんやビールの味は、涼しい室内でやるそれとは確実に一味、違います。 この夏は、このコンビニエントなテント遊びを堪能したいと思います。

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