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今月の一言

<<< 03年6月の一言 >>>

早いもので、今年も、もう、梅雨の季節になりました。
湿度が多くて雨ばかり降る、鬱陶しい時期ですが、マットが乾き難くなるので、その点だけはとても楽な季節といえます。


ブリードルームの壁に通気孔が設けられているのですが、ここは外壁からへっこんだ形で作られており、あたかも小さな部屋みたいな感じになっております。
ここに、毎年、雀がやってきて、巣を作り、子育てをしています。
雨風をしのげて、しかも、垂直な壁の2階部分にあるため、外敵の侵入を防ぎ易く、彼らにとっては理想の環境なのでしょう。
しかし、日中、ここで作業をする私として、ピーチクパーチク、それはかしましくて、彼らが営巣している最中は、なんとも落ち着かない気分になります。


その雀たちが、ここ数日、スッと静かになりました。
今まで、バタバタ、ピーチク、うるさいなぁって思っていたのが、こうなると、なぜかしら、ちょっと心配になります。
どうしたのかなぁ? 病気かな? 鳥が死ぬと、ついているダニが吸血する対象がいなくなって、室内に侵入し、人を刺すっていうから、嫌だなぁ・・・


そう思っていたら、夕方、タバコを吸いにベランダに出てみると、まだうまく飛ぶことのできない、体の小さい若い雀たちが、庭の木々のそこかしこで、あっちの枝からこっちの枝へとしきりに飛び移り、遊んでいる姿を目撃しました。
そうか! 巣立ちだったのか!
今年もまた、彼らは子育てを終えて、飛び立っていったのですね。


彼らの姿をみているうちに、じんわり、心の中に暖かいものが忍び込んできました。
毎日、毎日、子育てに追われ、正直言って、時折、あぁ、なんて面倒な!と思ってしまうこともあるのですが、飛び立った若い雀をみていると、子供たちと一緒に過ごせる時間も、本当は短いのかもなあって感じます。
渦中にいる私には、なかなかそうは達観できないのですが、きっと、後から顧みると、須ゆ(ゆが漢字変換で出てこない・・・)の間なのでしょうね。

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