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今月の一言

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PCの買い換えを検討しています。
今、使っているものは、実は6年くらいまえに購入したデスクトップなのですが、だんだんと力不足になってきてしまって、ちょっと重たいファイルを扱うと、システム・フリーズすることが多くなってきたのです。
動きがとろいのは、慣れているのですが、動かなくなってしまうのは、正直、閉口します。
ハードディスクは2GBが2つなのですが、昆虫の画像を多く貯め込み出した昨今、どんどん容量がなくなってきてしまい、圧縮して格納しているのですが、流石に、もう、限界です。
ただ、PCは日進月歩の技術革新が尤も速い分野の一つで、今、買い換えるといっても、どうせ、また、数年を待たずに陳腐化するんだろうなぁ・・・ということが悩みでした。
そこで、いっそ、自作してしまおう!という決意を固めました。
必要なパーツを集め、自作することで、今後はそのパーツを最新のものに換えていけば、そうそう陳腐化することはなくなるからです。
そして、具体的な検討をはじめたのですが・・・
まず、驚いたのは、性能値が非常に高いものが主流になっているということです。
ここ数年、全く、PC関連の情報に疎くなってしまっていたものですから、改めて現在のCPUの性能をみてみると、私のPCの数倍では済まない値にまで発展していることに気がついて愕然としました。
ディスク容量も、当時は2GBもあれば、かなり巨大だったのが、今ではこの容量は下手するとバッファ程度の容量になっているではありませんか。
しかも、価格が非常に安い。 当時、PC本体だけではなく、モニタやプリンターも同時に購入したのですが、ボーナス2回分くらいの金額で、かなりの冒険だったのを覚えています。
それが、今ではその十分の一くらいの価格で、しかも、10倍以上の性能のものが手に入るとは・・・
いかに自分が浦島太郎状態になっていたか、思い知った気分です。


時間の経過と共に、より良く、より安くなっていくということは大歓迎なのですが、その一方で、本当にこれでいいのかなぁ・・・と思ってしまいます。
私が子供の頃、私よりずっと年上のモノが、身の回りにはたくさんあって、現役で活躍していました。
足踏みミシン、自分で取り出さないとパンが黒焦げになるトースター、2槽式洗濯機、ダイヤル式の黒電話、足で漕ぐオルガン、ガチャガチャとチャンネルを回すテレビ・・・
今の子供たちは、全くみたことさえないんじゃないかな。
そういえば、こういったモノたちは、一体、どこにいってしまったんだろう?
壊れても修理して使い続けてきた、役に立つモノたち。 今は壊れたら、買い換えた方が安いっていう文化になりつつあるようだけど、そうやって、走り続けていくのもいいのかもしれないけれども、それで不便がないのなら、ある時点で立ち止まって、そこで満足してもいいんじゃないかな。
より便利に、より速く、より楽に、より安く・・・人間の欲望は本当に果てがない。 それが文明を発展させてきたんだっていう考え方もあるとは思うけど、どうも、引換えに何かを失っているような・・・
ふと、そんなことを考えてしまいました。

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