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今月の一言

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風薫る5月。
一雨毎に若葉が開き、我が家の庭は、みるみるうちに緑一色になってゆきました。
同時に、雑草たちも力強く生い茂り、今年も草むしりが待っています・・・


息子がGWの直前からオタフク風邪になりました。 耳の下が痛い、というので、さては!と思いましたが、案の定でした。 おかげで、このGWはどこへも行けず、ずっと家にいるハメになりましたが、いや、こういうノンビリした休みも悪くないぞ!と、却って、新発見をした思いがしました。
この休みの期間中、息子はといえば、ここを先途と甘えまくり、もう、ベッタベタにくっついては離れぬ始末・・・そういえば、この頃、忙しくて、あまり構ってやっていなかったかな? と、半分、うざったくも、半分、可愛そうな気持ちになって、胸のうちがほろ苦くなりました。 大きくなって、聞き分けも良くなり、すっかり「お兄ちゃん」になった息子。 下の娘が上手に親に甘えるのを、本当は、ずっと、うらやんでいたのでしょうね。 そうした心の襞に閉じ込めた感情が、病気を機に一気に噴き出し、赤ちゃんのような甘え方をしてるんだろうなぁ。。。と、とても大きくて重くなってしまった赤ん坊をぎゅーっと抱きしめた日々でした。


子供の頃、私も「お兄ちゃん」でした。
年子だったので、妹は時に仲の良い友達であり、時にはあらゆる面でのライバルでもありました。
ご多分に漏れず、喧嘩もよくありましたが、幸いなことに、長じてからもずっと仲良く、私はいつでも「お兄ちゃん」として、妹を守ってきたつもりでした。 が、妹に言わせれば、きっと、いい加減で、世話の焼ける兄貴ということになるのでしょうね。


その後、私は大学2年で家を出て、以来、今に到るまで実家には殆ど戻らず、妹ともすっかり会う機会が無くなり、幾歳月が流れていきました・・・


この頃、子供たちが、喧嘩したり、子犬のようにじゃれあったりしているのを見ていると、遠い過去になってしまった、自分と妹の幼かった日々が、どうかすると、ふいに思い出される時があります。
「お兄ちゃん!」 と、息子を呼ぶ娘の声が、なぜか小さかった頃の妹の声に重なって、あたかも自分が呼ばれたような錯覚さえ覚えるから不思議です。


今度、電話でもしようかな・・・

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