先月、娘が通う小学校の秋祭りでジャック･スパロウに扮して登場し、イベントを盛り上げたのだが、これがなかなか面白かった。ちなみに知らない方のために書いておくと、ジャック・スパロウとはディズニー映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』に登場する海賊の船長である。


　すぐに私と分かった人もいたのだが、中には話をしているうちに、えっ！　まさか？とやっと気がつく人もいて、そのときの驚愕の表情が、なんともいえず愉悦であった、というと大袈裟だが、まぁ、ちょっとこそばゆいような気持ちにはなった。


　なにしろ頭からつま先に至るまで凝りまくり、メイクもバッチリ施したし、何度もＤＶＤを観て、動き方の特徴を勉強したのである。あの酔っ払ったような独特な動作を丸一日やり続けるというのは、実はかなり疲れるのだが、きっと楽しんでもらえたことと思う。


　その後、千葉県は木更津にある、とあるホテルで行われたイベントに家族で出展し、ビーズで作ったネックレスなどのアクセサリーを販売したのだが、このときもまたまたジャックになった。
　ここでも、そっくり！と大喜びされ、販売よりも記念撮影に忙しいくらいだった。その場で携帯の待ち受けに登録してくれる人もおり、忘れがたい実に楽しい時間となった。


　また来年も！と早くもお声がかかったのだが、この扮装をするには、その前に髭を蓄えねばならぬ。実を言うと、このイベントが終了したときに、すぐさま髭を全部落としてしまったのである。


　ちなみに、久方振り髭を剃って現れた素顔が、あまりにもそれまでと違うので、本当に同じ人？と皆、驚いていた。自分でも鏡を見たときに、誰？と思うくらいに見慣れぬ顔だったのだから、周囲がそう思うのも当然であろう。


　という次第で、恐らく来年の秋には、私はまた髭を伸ばしていると思う。
　さて、こう書いてくると、一体全体、どんな扮装だったのか、気になることであろう。いざ、とくとご覧あれ！