「今日も忙しそうだね、コナツ」
午後3時。机の上に溜まった書類に忙しなくペンを動かしているコナツに向かい、上司であるヒュウガが陽気に話しかけた。 「あっ、何処に行ってらしたんですか! 少佐に見て頂きたい書類があるんです」 コナツが厚さ7センチほどの書類を手渡そうとすると、 「あとで見る」 ヒュウガは後じさりながら嫌な顔をした。 「駄目です」 「あーとーでー」 「今すぐに」 「ムリ」 「大丈夫です。目を通して頂いたらサインするだけなので」 「そんなの出来ない」 「どうしてですか」 「心と躰の準備が……」 「またそんなことばかり仰ってないで!」 いつものように押し問答のようなやりとりが行われたが、 「オレね、これからすぐに出かけなきゃならないの」 ヒュウガは手袋を嵌め直すと真面目な顔で答えた。 「これは明日までに提出しなければならないので緊急なのですが」 「じゃあ、夜に持ってきてよ」 「夜ですか?」 「そうだな、23時くらいにオレの部屋に持ってきて」 「分かりました」 「そんじゃ、あとはよろしくー」 「って何処に行かれるんです」 「おそと」 「外!? 昼寝じゃありませんよね」 「嫌だな、コナツ。もう昼は過ぎてるよ」 「それは昼寝は済んだということでしょうか」 「勘がいいなぁ。さっすがコナツ君」 「……」 コナツの目が据わって口がへの字になり、いよいよ小言が爆発するだろうと思われたその瞬間、ヒュウガは驚いたように窓を見つめて、 「な……ちょ、外見てよ! あれ、UFOじゃない!?」 指を指しながら大きな声で叫んだのだった。 「えっ!?」 反射的にコナツが窓の外を見る。 空には雲が綿菓子のように浮かんでいたが、太陽は少しずつ傾きかけていて、あとは夕暮れを待つばかりだ。今日も一日天気がよく、ここのところ雨も少なかった。そんな空には怪しい物体など見当たらない。 「ホークザイルは飛んでますが。って、居ない!」 ヒュウガは忽然と姿を消していた。要するに逃げたのだった。 「ああ、もう! 瞬間移動なんてずるい!」 コナツが叫ぶと、 「普通にドアから出てったよ」 クロユリがボソリと突っ込んでいた。 ヒュウガのデスクワーク嫌いには呆れるばかりで、コナツはほとほと手を焼いていた。書類を渡せば裏に落書き、或るときはまとめて燃やそうとしていたりと目が離せず、ヒュウガが処理しなければならない事務仕事はすべてコナツがこなしていた。 「ほんとに明日までなんですからサインして頂かないと困ります」 コナツの独り言は本人には伝わらないが、 「大変だねー。夜もお仕事なんて同情するよ」 クロユリはおぞましい色のお菓子を食べながら椅子に座って脚をぶらぶらさせていた。 「そういえばクロユリ中佐にもサインをお願いしてましたが……」 「僕は終わってるよ。途中で眠くなったから字がヘンになっちゃったけど」 「それは構いません。ありがとうございました。あとは少佐のだけですね」 「最悪の場合は母音でいいんじゃない? 指の判子」 「……そうします」 そうして23時、上司に呼ばれていたコナツは、やりかけの書類を持って部屋を訪れた。それまで持ち帰った書類一つ一つに目を通して分類し、ナンバリングをしたり、判を押したりと熱心に打ち込んでいた。早く仕事を終わらせたいと思いながら上司の部屋のドアをノックをして返事を待ってから入ると、開口一番、 「服を脱いで」 と言われたのだった。 「はい?」 コナツの目が点になる。 「何度も言わせない、こっち来て、服を……って、服は俺が脱がせるからいっか」 「……少佐?」 「俺も我慢出来ないからさぁ〜」 「あの……」 「ちょっと酔ってるけどね」 「お酒、飲まれたんですか」 上機嫌になっているヒュウガは、おいでおいでとコナツをベッドへ誘った。 「はぁ」 書類整理のために呼び出されたわけではなく、そちらだったか……とコナツはうなだれたが、帰ろうにも帰るわけにはいかなくなっていた。 関係を持って暫く経つが、コナツはいまだにこの行為に慣れず、まして駆け引きなど出来るはずもなく、 「少佐」 「なに、コナツ」 「これも仕事の一環でしょうか」 「そうだよ、当たり前じゃない」 こういった会話が繰り返されるのだった。 「でも……」 「何か意見がある?」 「いえ……」 「いい子だね、コナツ」 「は、い」 いつもなら仕事をサボる上司にチクリと嫌味を言うことはあっても、それは団欒のようなものである。ヒュウガのデスクワーク嫌いは有名だが、気が付くと飴を舐めていたりアヤナミ参謀長官のそばに行ってちょっかいを出している。ちょっかいを出されたアヤナミが鞭を取り出して睨みを利かせ、それをコナツが連れ戻すというパターンは日常茶飯事だった。これが帝国軍一恐れられているブラックホークの毎日だとは誰が想像出来ようか。 そして夜に書類を持って来いと言われて訪れてみれば「服を脱げ」である。そのために呼ばれたのだと気付いたのは部屋の中に入ってからで、コナツの頭の中は「サイン」だの「報告書提出」「会議用書類の整理」だのと仕事のことでいっぱいになっている。 「ヒュウガ少佐なら、いくらでもお相手がいるのでは?」 呼ばれたコナツは、どうして自分がこんなことをされるのか理解出来ずに、いつも同じことを訊いてしまう。 「うん。それはそうだけど、オレはコナツがいいの」 ヒュウガは強引にコナツをベッドの淵まで連れ込んだ。 「ところでこの紙の束はなに?」 「仕事です。この件で呼ばれたのだと思ってました」 「やだなぁ、コナツ、そういう冗談は昼間だけにしてくれないと」 「冗談ではありませんよ。これ、急ぐんです」 「もぉ。そんなにオレをいじめて楽しいの?」 「何を仰るんですか」 「さ、こんなのは置いといて」 ヒュウガは書類を取り上げるとポイと床に投げ捨て、そしてすぐにコナツを押し倒して自由を奪う。 「少佐、今、服を……」 コナツは一切抵抗はせず、服のままベッドに入ることを憚り、起き上がって自らシャツを脱ごうとした。これが中々勇気が要ることで、男のくせに同性の前で簡単に裸になることが出来ないのだった。すると、 「いや、これはオレがするからね」 ヒュウガはニコニコしながらボタンを外していく。やがて白い肌が露わになると、ますますヒュウガの機嫌がよくなった。 「いいねぇ、いいねぇ、ほんっと、ホレボレするよ」 「しょ、少佐?」 「コナツはオレだけのものだから」 「はぁ。私はヒュウガ少佐のベグライターですから」 「そうそう、オレだけが独占できるっていうね」 「……」 「逆らわないし、いい子だよ、コナツは」 そう言いながらヒュウガはコナツの小さな顎をとると、しっかりと自分のほうに向けて、ゆっくりとくちびるを落としていった。 コナツは一瞬だけ呼吸を止めて目を閉じる。重なる吐息に、躰が強張った。 「ああ、だめだめ、力抜いて。こんなんじゃ、あとでつらいよ?」 「はい」 そう答えるものの、実は命令と言われても聞けないものもある。一つになるときは何をどうしろと言われても聞けない。あの痛みを和らげる術は見つけられず、受け入れるときに抵抗してしまうのは条件反射のようなものだ。 だがコナツが泣けばヒュウガは優しく宥めてくれる。それも大人特有の宥め方だ。ヒュウガの場合、元から持つ色気が際立って耳元で囁かれるだけでもたまらない。人を斬るのが好きな殺人鬼と呼ばれてもおかしくない人格が甘く変わる。そうやって誰彼構わず落としてきたのかと責めたくなるほどに優しく、普段の茶化した態度からは想像も出来ないほど真摯になる。 ヒュウガはキスが巧い。慣れているというのもあり、キスが上手というだけで全てが許されると思えるほど、ヒュウガのそれはコナツを骨抜きにさせた。くちびるを啄ばんで甘噛みされるだけでも躰が痺れた。ディープなものになれば意識が飛びそうになる。コナツは時々キスだけで失神してしまい、ヒュウガに驚かれることもあった。 愛撫をされるのも嫌いではない。男同士ではあっても結局は他人、自分にはない魅力を持っているヒュウガはコナツの憧れでもあったし、一度彼の裸を見てしまえば、その男らしい芸術作品のような仕上がりに目を奪われる。コナツには同性の裸体に興味を持つ嗜好はなかったが、それを覆すほど見事な作りをしているのだ。もっとも、コナツがそう思えるのはヒュウガ一人で、誰でもそういう目で見るわけではない。 「跡、残しちゃおうかな〜」 ヒュウガが首筋に舌とくちびると押し付けて囁く。 「だ、駄目です!」 軍服を着ても見える場所にキスマークなど、勤務中に誰かに見られたら何と言われるか分からない。二人の関係は秘密裏とはいえ、ブラックホークの中では暗黙の了解でも、軍には階級がいくつもあり、把握しきれないほどの兵もいる。コナツは基本的に謹厳実直だから評価されているし将来は有望であるが、そんな彼がキスマークを堂々と見せていたらどうなることだろう。 「絶対そこは駄目です」 「分かったよ、もう」 ヒュウガはアヤナミとも関係しているものの、アヤナミも彼らのことは了認していて、コナツが翌日顔色を悪くしているとヒュウガがアヤナミに怒られることになる。コナツに無理をさせるなとのお達しなのだ。 「じゃあ、こっちかなぁ。明日は誰かの前で服脱がないようにするんだよ?」 コナツの薄い胸に視線と落とし、子供に諭すように言うと、 「そんなことしません」 さらりと即答した。 「そう? コナツは可愛いから皆に目をつけられているんじゃないかと思ってさ」 「……」 確かに、軍のお偉方や身分の下の者にも誘われたことは一度や二度ではない。だが、誰もが恐れているのは、コナツがヒュウガのベグライターだということだ。コナツに手を出してヒュウガに知れたら間違いなく殺されるという前提があるため、誰も手が出せない。 「私にはヒュウガ少佐だけですから」 「ああ、嬉しいねぇ」 そこからヒュウガの愛撫が激しくなった。 「……ッ、あ……」 たまらずに声が漏れる。 「いい声」 ヒュウガがうっとりとつぶやく。やわらかいコナツの声は、男なのに喘がせたくなる素質を持っていた。 「少佐……」 濡れた瞳は、熱を帯びていやらしくヒュウガを誘う。 「その顔はいけないなぁ」 快楽に躰を支配されて、コナツが仕事中には見せない別の顔を見せる。もともと線が細く、金髪にはっきりした顔立ちをしているだけあって、この年齢の色気は或る意味「罪」だとヒュウガは思う。 コナツがふいに顔を逸らすと、ヒュウガは顎を掴んで引き戻す。 「そそるから、見せてよ」 「う……」 余すところなく全身を愛してやり、先にコナツを達かせ、そのあとで受け入れる体勢を取った。コナツはやはり抵抗はせずにヒュウガを迎え入れたが、指やローションで慣らしても、コナツは悲鳴を上げて痛みに耐えなければならなかった。 「ああああッ! い……ッ、痛ッ!!」 「痛いよね、ごめんね、コナツ」 辛くならないように努めているが、どんなに配慮してもこれだけはどうすることも出来ない。それでも初めて抱いた時よりはずいぶんマシになったのだ。あの時は出血も酷かったし、三日は動けずにコナツは勤務を休む羽目になった。それは特例で有給とし、現在のところは無欠勤と賞賛されているが、三日間痛みと熱にうなされるコナツを看病したのはヒュウガで、後悔はしなかったが酷くコナツを気に掛けていた。これで懲りたかと思えば、そうではなく、逆にコナツの魅力に捕りこまれてしまったのだから、いわゆるヒュウガも病に落ちたようなものだった。 「もう一回、達こうね」 一度達したのにヒュウガはコナツの印を、手と、そして中から刺激し、言葉で攻めながら陵辱した。 「少佐ッ」 コナツはたまらずにヒュウガに両手を回してしがみついた。 鍛え上げられた躰に抱かれる行為を悦ぶ自分が信じられなかったが、それでもこの目の前にいる上司を拒むことは出来なかったし、隔てるものがなにもない特別な時間を憂慮する理由もなかった。それどころか、こうしていることが幸せだと思った。 「もっと……」 口をついて出る言葉は、無意識のもの。 「コナツ、凄い」 ヒュウガが中の狭さと熱さにため息を漏らす。 コナツを抱く時は酒を飲まなければならないと決めたのは変えられないルールだった。抱き心地が良すぎて普通なら3分ももたないだろう。飲みすぎれば仇となるが酒を飲めば射精のタイミングもずらせる。ヒュウガはそこまで初心者ではないからいくらでもコントロール出来るが、ほろ酔い加減でコナツを腕の中に納めるのは極上の幸福なのだった。 終わってから動けずにいたコナツは、ヒュウガから寝ていなさいと指示を受けてそのまま暫く横になっていた。すぐに放り出されるかと思っていたが、ヒュウガは後戯も欠かさない。これは意外なことで、自分の欲求さえ吐き出してしまえば後はどうでもよくなる男性本来の姿とは異なり、何度もキスをして、なんと、睦言まで囁くのだ。そしてコナツの躰を綺麗にして、シャツまで着せる。さすがにそこまでしなくてもいいとコナツは丁寧に断るのだが、聞き入れて貰えなかった。 そのままベッドで休んでいると、 「はい、終わったよ」 ヒュウガが何かを差し出す。よく見ると書類だった。 「え、あの……」 「夜中のほうがはかどるかもね〜」 ヒュウガはコナツが持ってきた急を要する書類の一切を終わらせてしまい、コナツは目を疑った。 「記入するところがたくさんあったのですが」 念のためにそう言うと、 「だから全部書いたよー」 ヒュウガもその気になれば仕事は早い。有能だからこそ普段はふざけておかしなことばかりしているが、コナツに全部押し付けるというより、コナツにどれだけの処理能力があるのか見ているのと、それだけの量をこなせる実力を育てるために上司として試練を与えているのだ。 「あ、ありがとうございます……」 仕事として呼ばれて抱かれ、そのあとで上司が仕事をする。このサイクルは傍からみるとおかしなことかもしれないが悪くはないと思った。 「では、私はそろそろ戻ります」 「え、帰るの? 歩ける? 歩けないよね。朝まで寝てなよ」 「それでは少佐が!」 「このベッド、広いからオレも寝られちゃうんだな」 ヒュウガがコナツの隣に枕を並べてすっかり寝る準備をしている。 「あの……上司と枕を並べるというのは……」 「いいから。命令」 「は、はい」 「っていうか、あとちょっとしか眠れないけどね?」 実は2時間も交わっていたのだ。酒が入るといつもこのくらいになってしまうとヒュウガは自分でボヤいた。 「だから、起こして?」 「は!?」 目覚まし時計代わりだった。 コナツはまたしてもうなだれ、上司を起こすのも仕事の一環なのだと諦めるしかなかった。 「分かりました」 眠れるとしてもあと約3時間。我が参謀長官は4時に起きるというから、それに合わせるとなると、このまま寝ないで朝を迎えるか、上手に睡眠を取るしかない。コナツは後者を選び、3時間後には目を覚ますように脳と体内をセッテイングした。 「では、少佐もお休み下さい。3時間後には起こします」 「助かるよ〜。じゃあオヤスミー」 そう言うなり目を閉じてしまった。 コナツは目の前であのヒュウガが寝ているなどと夢のようだと思いながら、その上司に抱かれたばかりだというのに、自分に与えられた目覚まし時計代わりという使命を果たすため、すぐに眠りに入った。計算通りに睡眠を取らなければ起きられないし、明日もまた一日ハードになるだろう。疲れを残してはならない。 そしてコナツが寝息を立てて間もなく。 「コナツ……地震だよ火事だよ洪水だよ」 先に寝たと思っていたヒュウガが小さくボソボソ呟いている。 「本気で寝ちゃった?」 どうやらヒュウガはコナツが寝ているかどうか確かめているのだった。 「良かった。無理させたから寝てもらわないといけないもんね」 物音一つしない、闇に包まれた静謐な部屋でヒュウガの独り言が続く。 「上司の性欲の処理をするために仕事と称して呼んだんじゃないんだけどねー」 これはいわゆる言い訳だろうか、ヒュウガはコナツの整った顔を見つめながら指先で髪に触れた。 「ほんとは抱き枕にもなってほしいんだけどぉ……そんなことしてくれないだろうなぁ。朝に起こしてくれって命令して引きとめるのがやっとだもんなぁ」 独り言というより願望なのか甘えなのか、ヒュウガは決してコナツを道具として扱っているのではないということを呟き、 「抱きたいから抱いてるんだけど、そんなこと言ったら引かれると思ってさぁ」 仕事だと言って関係を強要した。 コナツは一度も刃向かったことはないし、嫌だと言ったこともない。それでも、愛の告白にも似た台詞を言うのは上司としてどうかと思ったし、本音を言ってしまえば今の関係が崩れてしまうと恐れた。 命令だと言えばコナツは何でも言うことを聞く。言わなくても気を利かせて先回りをして仕事をする。だが、仕事でなければ言うことを聞かないのではないかと思うと、本心はコナツには知られてはならないような気がした。 また数日も経てばコナツの肌と喘ぐ声やら涙をためて見上げてくる顔が見たくなって、仕事と言いながらコナツを部屋に呼ぶのだろう。酒でも飲まなければこんなことは出来ないと思いながら、朝、時間きっかりに起こしてくれたらおはようのキスでもしてみようかとロマンチックなことを考えるヒュウガだった。 「らしくねぇの。オレ」 苦笑いをするのは慣れた。だがコナツをどうやって完全に籠絡させるか対策を考えることには慣れない。まるで自分が純情な子供になってしまったようで調子が狂う。一度のキスでは足りなくて、二度目に触れるのも危ういなんて。 しかし、コナツが心底ヒュウガに惚れていることを気付いているのか気付いていないのか、ヒュウガにとって、この悩みは杞憂でしかない。 だが、コナツもまた上司と部下の関係でしかないと思い込んで悲観に暮れながらも、決してそれを嘆いてはならないと懸命に努力をしている。 ヒュウガ自身、コナツに「そろそろ仕事で抱かれている」という考えを捨てたらどうだろうと助言してやりたくなっているが、「仕事」と聞くと逆らわず素直に組み敷かれ啼かされるコナツもたまらなく魅力なのだった。 すれ違えばすれ違うほど燃えるという人の心理を大いに利用し、更に想いを募らせ、躯の関係を持っているくせに片思いを楽しんでいるようだ。両思いの片思いという矛盾したシチュエーションは、切なく、そして熱い。 果たしてこの関係が変わることはあるのだろうか。 それは神すらも「知らぬ」と匙を投げそうな、本当は甘く、どこまでも甘く想いあっている二人なのである。 |
fin |