ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q

■11/17 Sat

一般公開初日、地元の映画館で朝8時からの回を含めて今日は4回続けて観てきました。

特別版パンフやステッカー、ストラップ、あと写ってませんがポスターも買いました。色んなグッズがどんどん完売していったので焦った。明日は残ってるものあったら買ってこようと思います。

まぁ、感想としては絶賛と批判のどちらかといえば、これは賛否両論が大きく別れる所でしょうか。むしろ批判の方が多いかも?「破」を見てほっこりしたり予告でめちゃくちゃ期待してアットホームなハッピーエンドを予想していた人には尚更きつい展開だったのではないかな。特に綾波ファンの方……仕方ないですよ、綾波であって綾波ではなくて、まるっきり別人で空気みたいでしたから。逆にアスカは暴れまくってましたね。で、マリとコンビ組んでるのはいいけど、マリがアスカを姫呼ばわりしてるのは何故?百合を演出するため?次回の:||で合体するから?予告でもビックリしましたよ、改2号機とマリの8号機が合体しててダブルフェイスになってて。やっぱりこちらもダブルエントリー?

というわけで今回のQはカヲシン愛の劇場でした。彼らは永遠の愛を誓いましたとさ、オシマイ。って感じです。腐女子には狂喜乱舞だったかもしれないけど、最後はやっぱりカヲル君、木端微塵に吹っ飛びましたからね。テレビ版で首もげたのより酷いかも?最後に泣きじゃくるシンジに「そんな顔しないで。きっとまた会えるよ」と言って死んだカヲル君。3回目に観た時にようやく私の感情が動いて、4回目で涙が……。1回目は終わってもポカーンでまともに歩けなかったです。2回目もまだ……ようやく理解し始めた感じ。あれは最低でも3回観ないと駄目ですね。3回目で各機体がどういう動きをしているのか、シンジを月から強奪する際、アスカが掴まった時のシンジの覚醒が12秒だったのもカウント出来たし。

今回二人が乗ったダブルエントリーシステムの13号機は良かったですねぇ。二人で一つの機体に乗ってシンクロですからね、うん。もうそれだけでいいよね。

いやー、映画を観る前は漠然とシンジ・レイ・アスカ・マリVSカヲル・使徒の闘いだと思ってたんですよ。ところが蓋を開けたらシンジ・カヲル・レイVSアスカ・マリだった。エヴァ同士でやり合ってた。しかもカヲシンは始終イチャついてて、まさに「瞬間、心重ねて」でした。テレビ版ではこれをアスカとやったのに映画版ではカヲシンでやるなんて。映画終わってから男の人たちが「瞬間心重ねてじゃん。っていうかアスカと闘うのかよ!みたいな。つかシンジ早く過呼吸なれって思ったアハハ」とか言ってました。全くその通りでございましたが、君たち男のくせにBL推奨か!?とビックリしました。いや、過呼吸なってもいいけど、それ漫画版だから出来るわけで、テレビ版やまして映画でやったらまずいし。コレ↓

すっごい濃いキスシーンに見えるけど、シンちゃんが過呼吸起こしたのをカヲちゃんが処置してるだけですからね。エッチシーンではありませんからね。つうか漫画版のカヲちゃんシンジ好きすぎて恐ろしいことになってますよね。逆にシンちゃんはカヲちゃんのこと拒絶してるし。テレビ版は普通にラブラブ。映画版は言葉に出来ない。もう究極を見せられた感じ(笑)。テレビ版のように一緒にお風呂入ったりするような際どいシーンは無いんですよ?それなのに物凄いものを見せつけられた感じがします。

でも、テレビ版でもやたら濃かったけど、映画版では、濃いというよりもひたすらにいやらしかったです。特にカヲル君が。君は何故一々いやらしい動きをするんだね……と突っ込みたくなりました。ほんと、いつキスするんだろってビクビクしてましたよ。心臓に悪いな。

カヲちゃんが凄くシンちゃんのこと好きでね、いつも「大丈夫。君は気にすることはない」って安心させてくれて、カヲちゃんと一緒に居る時のシンちゃんが今まで見た中で一番幸せそうで、一番かっこよかったかも。でもシンジはカヲちゃん居ないと途端にヘタレになるのね。女子達の前でも男になれない。カヲル君が居ないと生きていけないってなる。それはテレビ版でもそうだった。漫画版は結構クールだったような気がするけど、最期のやりとりがねぇ。カヲちゃんがシンちゃんに「僕を好きなら僕を殺して」って言っちゃうあたりがね。シンジは長い沈黙の後に殺しちゃうでしょ。でも映画版はシンジの代わりにカヲル君が死んだって感じ。とはいえ、カヲちゃんは元々死ぬ覚悟でシンちゃんの元に来たんだろうね。カヲちゃんはテレビ版通り使徒タブリスでやってくるのかと思ってたらそんなことなくて元は第一使徒で十三使徒に感染した?この辺よく分からない。シンジが覚醒した時にフォースインパクトを起こすのを防ぐための首輪をいとも簡単にカヲル君がつけちゃって、あの首輪を外すシーンが余りにいやらしすぎて漏れそうになった。この首輪は僕がつけるものだった、なんて達観しててさぁ、カヲル君は何でも知ってるのね、だから厄介だったのかなぁ。最初から殺される運命だったんだね。

ピアノはカヲル君が弾くためのもので、シンジと連弾したのも感動でした。

まぁ、やっとエヴァらしくなったような気がします。

女子キャラ推しの男性諸君には「何だこれ」状態だったろうなぁ。いっそカヲシンばっかりだし。私はこうなると思ってたから最初から8回観に行くと決めてたわけで。次の:||は何回観に行くか分かりません。カヲル君が出なければ2回程度かな?こう書くとまるでキャラ萌えでキャラのために観に行くんだろうと思われるかもしれないけれど、違いますよー。普通にエヴァ萌えです。ストーリーとか世界観とか、特有の鬱展開とかワケ分からない所とか、好きです。エヴァばかりは、にわかではありません。

もっと書きたいことはあるんだけど、明日また観てくるので続きは明日にしますね。

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■11/18 Sun

公開二日目。昨日と同様の時間に4回連続で観てきました。トータル8回目。回数としては多い方かもしれませんが上には上がいます。既に二日間で十数回観たという人も。というか、故意に数回見ないと分からないようにしてある商戦のように感じてしまうくらい、上映が終わったあと、周りの人たちが同じことを呟いていました。
「わ、分からない」
とポカーン。私も一回目を観た時にそうなりました。茫然自失、近くに居た或る女の子は「何、この喪失感」と呟いていました。そうです、それがエヴァなんです。突き放される感じ。期待を裏切られる感じ。ネットで感想を観ていたら巧いこと言ってる人が居ました。これがまさに「人類ポカン計画」だと(笑)。思わず声に出して笑ってしまいましたよ。マジでポカンだから、今日隣に座った男性が同行者に「完全に置いてけぼり食らった」と。別の人は「庵野やっちまったな」とか。後は「途中うげぇだったし、つまんねー」という言葉も。そりゃそうでしょうよ、ホモだから(笑)。男性諸君には耐えられないシーン連続でしょう。まぁ、要するにQは腐女子のために作られたと言っても過言ではない……というか、カヲル君が出てくる時点でそうなるのは日本国民全員が予想ついたと思いますが?序破を見てきてヤシマ作戦のようにハラハラする使徒との戦いとか綾波が包帯だらけになって呻いたり、或る日お弁当作ったり食事会を開いたりするくらい明るくなった綾波が初号機から助けてくれたシンジに向かって「碇君……ありがとう……大好き」みたいにぽかぽかするとでも思っていたのでしょうか。いい感じになる綾波とシンジに嫉妬したアスカが「バカシンジ、何やってんのよ、あんたはあたしと心を重ねたんだから(それはテレビ版)今度はカラダを重ねるのが筋ってもんじゃないの!?いい加減気付けバカシンジ!」と言って下着一枚で誘うとでも?それを見たマリが「あらあら、ネルフのわんこ君はモテモテなのねー。どうせわんこ君ならわんこらしくバター犬でもしてくれないかにゃ?」と巨乳を揺らして言うとでも?そんな展開あるわきゃない(あったら嫌だ)。
とにかく、今回の看板がこれ↓ってことで、こうなることは分かってたはずですよ。

前回の表紙は6号機が放ったカシウスの槍がささった初号機だったわけですが、今回はこれがすべてなんです。この二人が看板になってるってことはホモってことですよ(言いすぎ)。
帰りに男女カップルの男性の方が「カヲル君がいい人すぎた」と言ってましたが、本当にその通りでした。だからシンジもテレビ版や漫画版と違って完全にカヲル君に惚れてしまった。例えレイやアスカやマリが総出で迫っても敵わないくらいに、欲しい言葉をくれて欲しいことをしてくれるカヲル君に落ちた。あれじゃあ本気で落ちるよ、君しか居ないってなっちゃうよ。テレビ版や漫画版では使徒だったカヲル君に敵意剥き出しのシンちゃんだったけど、もうね、今回違うからね。はっきり言えばシンジのせいで死んだって言ってもいいくらいなんじゃ?リリスの骸に刺さった槍を抜くなって言ったのに言うこときかないで抜いちゃうから……まぁ、抜かなきゃ話が進まないしカヲル君が死ななきゃ物語も進まないわけで。カヲシンがくっついてめでたしめでたし……じゃ世界が終わる(笑)。男同士がくっついても人類滅亡するだけだよ(笑)。私はそれでもいいけど(笑)。

まだ謎は多いです。リリスに刺さっていたのがロンギヌス、6号機に刺さっていたのがカシウスだったはずなのに、どちらも同じもので、カヲル君だけは「そうか、そういうことか」と一人納得していましたが、どういうことなんですか?何で違うはずの槍が変わってるの?それが分からない。あとDSSチョーカーが第13使徒ですよね。あれがシンちゃんの首に着けたままだったら?エヴァに乗った時点で爆発?それはミサトさんしか出来ないんじゃなくて?それと6号機の中に第12使徒が居た?第1使徒のカヲル君が第13に落ちるとは……ってチョーカーが先かカヲル君が先か……なんで使徒に……えええ?
ヴンターのことは全然言ってませんが、エヴァじゃないとも言い切れないしエヴァだとも言えない微妙なところ……それよりもエンドロールの取材協力の所で護衛艦ひゅうがの名前を見た時に飛びあがりそうになりましたよ(笑)。護衛艦こんごうとひゅうが……あああ、うっとり。

映画館で私が座った席は周りはすべて男性ばかりで女性は少なく、家族連れが多いことにもビックリしましたがちびっこがあれ見てどう思うんだろうかと……ホモとか(笑)。で、或る回で初めて左に女の子二人(友達同士らしい)が座ったんですが、私の隣に居た子……カヲル君目当てだってのがバレバレで出てくるたびに物凄い反応してて……腐なのかカヲル君がシンジと接触すると友達をバンバン叩いて喜んでました……興奮するな、みたいな。気持ちは分かるけど。カヲル君が死んだ時には泣いてましたね。「やっぱりすぐに居なくなっちゃうんだ」って呟いてました。それがカヲル君だからね。テレビ版24話で突然出てきて突然居なくなったのはちゃんと引き継いでたっていうか。そんな私、5回目からはカヲル君が吹っ飛ぶシーンが観られなくなり、目を閉じても画面が真っ赤になるのが瞼に映るから、6回目からは顔を覆ってました。カヲル君がシンジをあやして宥めるシーンなんかは涙ボロボロ。3回目までは涙出るとかなかったし冷静だったのに、回数を重ねるうちに心が引き裂かれるように痛くなってしまう。あんな悲しいシーンなんか、そうない。もう、なくていい。


グッズはほとんど完売でした。あるものを買ってきた感じ。早くポスター額に入れよう。額買ってこないと。

主題歌の桜流しがエンディングに合っていて素晴らしかったです。歌詞の中の、「あなたなしで生きてる私」とか「もう二度と会えないなんて信じられない、まだ何も伝えてない」という言葉が……余りに……駄目だ、泣けてくる。こんなにも後からじわじわ来るとは。カヲル君が普通に悪意ある使徒だったら良かった、君は何なんだ、どうしてこうなった。何であんないい人になっちゃったの。予告でもシンジは生きる希望を失って放浪するって言ってたけど……。ショックだったんだね。私もカヲル君は1996年から16年間ものあいだ、片時も忘れず一番好きだと言ってきた唯一のキャラです。彼だけは不動のNO.1で、変わることはないのだと昔mixiやってた頃にも書いたし、やってたサイトにも書いていた。それはこれからも変わることはないと思います。っていうか、NO,1が同列でもう一人居るようになっちゃったけどね。ヒュウガさんだけどー!

「桜流し」を早速DLしてエンドレスリピートで聴いてます。涙が止まらなくなるのでやめないと。

今回のQは感動した人と「何だこれ」状態の人の温度差が激しいと思います(笑)。シンジが作中何度も「何だこれ」って言ってたけど、そのまんま(笑)。私も一回観ただけなら「何だこれ」って言ってただろうな。

今週中にまた観に行きますー。取り敢えず10回以上は……っていうか期間内は毎週かな?パンフもね、保存用にもう一冊買うよ。あと、死んだ時に棺桶に入れてもらう用(笑)。序破はそういうことしないし今までの映画のだってしないけど。9回目を観たら、また気付いたことや言いたいことが出てくるかと。

ほんと、この時代に生まれて良かったー。