フェティはある意味迷(名)セリフばかりです。
いろいろありますが、短いながらも彼女の性格をよく表している
この↑セリフを一押し。フェティでもイヤになることがあるのね、と
妙に感心してしまいます。他「下等生物」「フェティ様と呼んで
くれてよろしくてよ!」なども迷(名)言ですね。
正直、フェティはジルの話の根幹には全く関わりがないキャラです。
ジルのキャラは端役にいたるまで名前のあるキャラはほとんどが
何がしかの存在意義を持っていますが(オッシやボンガだって・・)、
フェティほどストーリーに関係ないキャラも珍しい。
わざとそういう存在にしてるんでしょうか。これで戦闘でも弱くて
役立たずだったら、プレイヤーの脳裏から消えかねないフェティ様
でしたが、そこは違う。魔法使い系で育てたら、ほんと強いです。
さすがエルフ。仲間になった時点で既に魔法使い系で育てやすいし。
私はマンネリと思いながらもいつもフェティをパーティに入れてます。
すごく頼りになるんですよね。
普通、エルフの仲間と言ったら、秘密を知っているとか、冒険に
お役立ちな情報を教えてくれるとか、年の功もあって、
パーティの知恵袋的な働きをしてくれるものですが、フェティは
そんなことにはお構いなし。意見を求めても取り合ってくれないし、
個別のイベントもほとんどないのです。デルガドの緋炎の宝剣イベントで
役立ってくれるのと、ケリュネイア&オイフェの閃光の弓矢のイベントで
仲裁(?)してくれるくらいですね。
しかもどっちもサブイベントなので、このイベントを起こさなくてもストーリーに
支障はないし。ファンタジーにおいてエルフは大抵どこかおすましキャラと
して描かれますが、ここまであからさまに「下等生物」を連呼したり、
子供っぽい態度を取ったりするエルフは珍しいですね。
よく言えば正直者なのかな。
ふと思ったんですが、フェティはエルフの長オルファウスさんとの会話とか
イベントがないですね。冒険エルフの祖ラミュについては「様」付けで
呼んでるし尊敬してるみたいですが、オルファウスのことはどう思って
いるのやら・・。
もしやフェティはオルファウスがエルフ(しかも長パルシェン)と気付いて
いないのかも??フェティならあり得る。
とまあ、ジルにおけるフェティの扱いは不思議なものがあるんですね。
インフィニットでは少しは追加イベントでもあるかと思ったら、それもないし。
このある意味超然とした態度・・。でも、もしかしたらそれがエルフらしい
態度と言えるのかも。エルフは自分たち以外の種族を見下していて、
俗世間のことには興味がない。フェティもただ、驚きに満ちた世界とやらを
見る為に主人公について来たのであって、世界を救おうとか××(人名)を
助けたいとか、そんな目的で旅をしているわけでもない。
好きなように冒険するだけ。使命も何も関心がない。
だからフェティはストーリーに関わらないようになってるんだ・・と思うのは
フェティひいきが過ぎるでしょうか。
それだけ、フェティのスタンスは非常〜に謎なんですね。単にキャラが
多くてイベントからもれただけなのか、何かのポリシーでそうなって
いるのか。
TEAM−INFINITTE(PS版の開発チーム)のみなさんに聞いて
みたかったですね。
フェティはその立場上、語ることがあんまりないだろうと思っていたら、
思いがけず長くなりました。やっぱり好きなんですよね。
ここで、ついでにヴァンとチャカのキャラ語りも入れてしまいます。
二人ともごめんよ・・。複数キャラをまとめてページの節約を。
ヴァン
「準備ヴァンたん、てな。ププ。」
・・・。自分でセリフを打ってても、脱力&怒りを感じるのはなぜ?
しかもダジャレを言っておいて自分でププ、なんて笑うのはどうかと
思うんですが。だれも笑ってくれないから自分で笑うのか!?
穏やかな田舎スタートでプレイすると、ヴァンは困った奴、の
イメージばかりが印象に残ります。そしてナッジの生真面目さと
いい奴ぶりも(笑)。ヴァンの両親はとにかく自分の子供「だけ」が
よければいい、というかなり自己中心的な人たちで、ヴァンが
歪みもせずまっすぐ熱く育っているのは不思議ですが(笑)。
あ、歪みはダジャレに出てるのかな(←ひどい)。
ヴァンは仲間にはするものの、ほとんどパーティに入れないので
戦闘時の実力等はよく分からなかったりして・・。ごめんよヴァン。
武器がナックルなのは知ってるけど・・。ってあんまりですね。
前作はほんとにガルドラン絡みのイベントしかなかったので
ダジャレがなかったらますます存在感を感じられなかったのです。
インフィニットではジラークの反乱にてナッジを救える唯一の人物と
して存在感上昇。しかし唯一であるだけに、ヴァンをほとんどパーティに
入れない人(=私)はナッジを死なせやすくなってしまったので
功罪両面ありですね。仲間にする、というならまだしも、3人しか
入れないパーティメンバーに入れるというのが条件なのはつらいですよ。
今回そういうイベントが多くて、攻略情報を知らないと厳しすぎ(泣)。
そうして苦労して見たナッジを救うイベントは、ヴァンの熱さに感動
しました。難しい理屈を並べるのでなく、ただ親友のナッジを失うのは
我慢できないという素直な思いがナッジの頑なな心を動かすのです。
しかし!ここでナッジを許さなかった場合のヴァンは恐い・・。
攻略本で見ただけですが、地位・異名が「友の死に怒る少年」とかに
変わっていて、ラストバトルの最中に主人公に復讐を企てて死ぬ・・って、
キャラ激変しすぎです。気持ちは分かりますが・・。ただ、むしろ「ナッジを
許さない」という選択肢をわざわざ作っているインフィニットに驚くというか。
そういうところが予定調和的、王道の展開といったありふれたストーリーの
RPGと一線を画す部分ですね。
言葉を変えれば「何でもあり」、なんですけどね。
チャカ
「姉ちゃんの代わりにこの畑を守るよ」
すみません、セリフうろ覚えです・・。黄金畑スタート限定キャラなので、
全然知らないという人も結構いるはず。全スタートの中で最も家族には
恵まれている(と個人的に思う)黄金畑主人公。
ミイススタートの主人公にはロイという素敵な兄がいましたけどね、大抵
孤児だったり、肉親をすぐに失ったりの過酷な環境が多いので。
でもロイはすぐに姿を消してしまうし、前作では仲間に出来なかったので、
すっかり実兄ということを忘却してました(←おいおい)。
インフィニットでも離れている期間が長いので、ミイススタートでない限りは
ロイ=実兄(のこともある)という印象が薄いのです・・。
あと余談ですが「チャカ」という名前がちょっと気になるんですよ。
チャカと聞いて拳銃を思い浮かべる私に問題があるんでしょうけど。
発想が古すぎでしょうか。うん、そんな気がする。
なんていうか、つまり言いたいのは「他の名前でもよかったかな」
(すみません)。
それはともかく、チャカは最初から最後まで一緒にいるし、
パーティメンバーとして戦闘にも参加できるし、ほのぼのとした雰囲気を
もたらしてくれる貴重な存在だ!!いい弟だ!!急にテンション高いよ!
黄金畑スタートだと、ビンタイベント(というのか)のせいもあって、主人公が
かなりおてんば(死語を承知で使う)姉さんに思えますね。
後は義兄(というよりは偽兄だ)のレムオンや成り行き上の偽弟(エストの
ほうが主人公より年上な気もするけど、どうなんでしょう)のエストなど
兄弟には恵まれている黄金畑主人公。(恵まれているといえるかは人に
よりますが)
チャカは序盤から仲間なので、好きなように育てられるし、私は一回
パーティに入れたら外せなくなりました。他のスタートの主人公は
家庭環境に恵まれていないので、せめて実弟のいる黄金畑主人公には
共に旅をしてほしい、と・・。なんだか親の気分ですね。
そうしてたらEDがチャカでした。
旅に出る主人公に代わって、父親の残してくれた黄金の畑を守る決意を
するチャカはすっかり頼もしく思えましたよ(今度はすっかり姉さん気分)。
出番は少ないけど、いいキャラだと思います。