前作からこの言葉が非常に印象的だったザギヴ。
あと、ザギヴという名前のユニークさにも驚きました。
女性の名前とは思えない。だからって男性の名前にも
思えませんが。
とても個性的かつ独創的。ジルのネーミングは面白いです。
オーソドックスなファンタジー風の名前(ティアナ、エリス、
アイリーン、エルファスやオルファウス)もわりとありそうかな。
割とありそうかな)が意外と少なくてあとは神話からとったもの
(ネメア、クリュセイスも多分そう)が少し、そしてザギヴみたいに
オリジナリティのある言いにくい(笑)名前が多数。
ザギヴの他に印象的だったのは、タルテュバ、ツェラシェル、
ヴァイライラ、ヴィアリアリなどの舌かむよ的なややこしい名前が
まず筆頭。あとはルルアンタ、ベルゼーヴァ、ケリュネイア、
イークレムンなどですね。個人的に長い名前・独創的な名前は
大好きなので、この辺のネーミングセンスの独特さもジル好きの
理由の一つですね。
と、ザギヴから思いっきり離れてしまいました(^^;)。
ザギヴの生い立ちは悲劇的です。
「ザギヴがディンガルを支配する」という上記のゾフォルの
予言のために、家族を円卓の騎士マゴスに殺され、
ザギヴは間一髪ネメアに助けてもらったものの、
自分の中にマゴスが巣食うことに・・。
その結果元々強かった魔力は更に増大するが、彼女は
自らの中にある闇と闘い続けることに。いつ自分がマゴスに
乗っ取られるのかという恐怖と闘いつつ、ザギヴは自分を
救ってくれたネメアへの忠誠を誓い、彼のため職務に没頭
することで何とか自我を保っているように見えますが・・・。
本当は崩れそうな、闇に飲まれそうな弱い自分の心を
隠して気丈に(時には激しすぎるくらい・・)振舞っている様が
痛々しいですね。
ゲーム中では最初そんな事情で主人公に対しても
冷たい態度を取るザギヴですが、何度も主人公が現れ
会話をする度に少しずつ心を開いていくさまが非常に
上手く描かれているように感じます。主人公が闇の怪物で
あるティラの娘を退治したことで、主人公に対する感謝と
好意がますます深まるのですが、その辺もザギヴの
生い立ちと合わせてみると、納得いくなあと思います。
「闇の怪物を退治してくれたから感謝する」という
言い方もいかにもザギヴらしい素直じゃない(笑)言い方で
好きですね。好感度が上がる過程がキャラの中で
一番自然な感じがするんですが・・
.
お気に入りキャラだからひいき目かなあ?
インフィニットではわりと早くからザギヴが仲間に
なるようになって嬉しいんですが、展開は前作も
よかったですね。前作ではエンシャントの謁見の間にて
シャリやゾフォルが居並び、インフィニットと同じくゾフォルが
ザギヴを煽ります。ザギヴと主人公は1対1で戦うことに
なるのですが、ここでザギヴに負けると彼女は正気に返り、
マゴスを追い出すのです。
闇に飲まれかけたザギヴを放逐してしまうのではなく、
受け入れる主人公。
主人公がザギヴを殺してしまうだろう、という悲劇を
予想しほくそ笑むゾフォルの姿は非常に憎らしいのですが、
そうはならず受け入れる主人公にゾフォルが動揺するのを
見てつい勝ち誇りたくなる私(^^;)。ここのシーンはとても
感動的でしたね。
まさしくゼネテスがインフィニットで語る「殺すのでも、
救うのでもない、それらを飛び越えた第3の選択」
(こんなセリフじゃないような・・趣旨はこんな感じだったと
思うんですが)を成し遂げた無限のソウルを持つ主人公、
かっこいい!!
というわけで、ザギヴと主人公の関係がよいなあと
思うわけです。男主人公でも、女主人公でも。
インフィニットではザギヴのイベントもさらに増えて
嬉しい限りでした。仲間になったら即パーティに
入れました(ナッジごめん)。INTとMINが高いので、
素直にアガスティアにして強力な魔法をバンバン
使ってもらいました。強くて使いやすかったです。
さすがザギヴ。しかしザギヴはどうもゾフォルとの因縁が
切っても切れないですね。というかゾフォルがザギヴに
付きまとっているといったほうが正しいか。ゾフォルは
最後には自らの予言を無理にでも成就させようと
必死になっているようにも見えましたが。もはや彼に
とって予言が外れるのは決して許されないことだった
のか・・・?自分の存在意義は予言にのみあると
しか思えないようになっていたのかも。
それと、イベントを見ていて気になったのですが、
ザギヴはベルゼーヴァのことをどう思っているのか・・・。
ベルさんに激励され肩に手を置かれて動揺する
ザギヴですが、これをベルさんに対する好意と見るか
嫌悪(^^;)と見るか・・。私は好意なんじゃないかと
思うんですけどね。
恋愛といえるかは疑問だと私は思うんですが、ザギヴに
とっては職務は自我をつなぎとめる唯一のもの。
その職務において自分を認めてくれる人がいる、
というのはまさに自分の存在意義を認めてくれると
いうのと同じではないかと。ベルさんのほうは、心の中では
ザギヴを信用してないみたいですが。
いつ闇に乗っ取られるか分からない危険な女、とでも
思っていたのかも。ベルさんはネメア以外、誰も信用して
なさそうですもんね(^^;)。
と、前作もインフィニットもザギヴ関連のイベントが
充実してて嬉しかったのですが、唯一心残りが。
最後の詰めが甘くて、インフィニットでザギヴEDが
見られなかったことです(泣)。ほとんどイベントをこなした気が
していたので、ほぼ見られるだろうと思っていたらデルガドED
だった時の衝撃(笑)。しぶきの群島に行くイベントを
起こしてませんでした。
次回以降、男主人公の時狙ってみます・・・。
追記:その後ザギヴEDを見ることに成功しました。
男主人公とのEDは王道な感じでいいですね。
頑張ってプレイした甲斐がありました(笑)。