12.まとめ

簡単に、総括というか全体の感想を。

全体を通して思うのは、非常にもったいないゲームだ、と
いうことです。なんか、身も蓋もない言い方ですが、惜しい
ゲームと言ってもいいかも(意味同じ?)。
まず、出た時期が惜しいですね。SFC末期に出たので、
知名度が低いこと。もう少〜し早く発売されていれば、もっと
売れたと思うのです。
私は単なるユーザーなので、売れる売れないというよりは、
もっと知名度が上がってほしかった!!という気持ちなのですが。
戦闘システム、音へのこだわり(音楽、キャラの声)、
アイテムクリエーション、キャラのタレントなど、凝りに凝った
システム。クリア後のお楽しみの隠しダンジョンなど、
SOシリーズの特徴である要素が既に1の時から完成されて
いたことがわかります。

1は、容量・時間的な問題もあってか、2や3ほど全体の
難易度(敵の強さ、ダンジョン等)が高いわけではないので、
まだ気軽に楽しめるのがいいなあと思うのです。
システムも面倒すぎるわけではないですし。
1はラスボスの驚異的な弱さ(笑)が語り草になりましたが、
あれもやり込み派でない人(私のような)にはよかったとも
思うのです。3はやっていないので、噂で聞くだけで申し訳ないの
ですが、2はとにかくボス達(十賢者)が強すぎて辛かったし・・。

あとは、せっかく珍しいSFタッチのRPGの体裁をとっているのに、
実はファンタジー調のRPGだったこと。CMやOPを見る限り、
SF的な、宇宙を旅する斬新なRPGだ・・と思いますよね。
その辺が特に個人的に残念でした。続編でも結局その流れは
変わらず、物語の始まりは先進惑星(この言い方もどうかと
思いますが)で、なんらかのトラブルにより、話のメインは
未開惑星で進む・・というパターンに落ち着いてしまったようで。
結局いつもファンタジーに収束するという展開。
PRGのメインユーザーはファンタジー調を求めている、という
ことだと思うんですが、せっかくならその辺りの設定も独自路線を
進んでほしかったな〜と思います。
ですが、こういう意見は少数派なのかもしれません。
以前、「宇宙とかが出てきてわかりにくかった。もっとファンタジーに
してほしい」という意見(確か3に対してだった)を見て、本当に
いろんな考え方があるんだな〜とつくづく思ったものです。

それと、他でも書いたように、容量や時間の問題からか、
入れない遺跡や開かない扉、説明不足な点があちこちに
見受けられるのが惜しいですね・・。入れない遺跡などは、きっと
それを完全に削除する時間もなかったんだろうな〜と切ない
気持ちにさせられます。
クリア後に行けるオラクルルームで、五反田さん(と思われる
キャラクター)が、心残りだ・・というようなコメントをしていたので、
きっとスタッフのみなさんも残念だったんだろうな〜とまた切ない
気分に。その残念な気持ちが続編の2と3でどれだけ昇華
されたかは、本人たちのみぞ知る・・。

注:以下の部分は、書いた時期が2005年のため、内容が古く
現在の情報とずれがありますが、当時のまま載せます。ご了承ください。

SOシリーズ、今後はどうなるんでしょうね。
噂では3はかなり続編を作りにくい終わり方をしているそうなので、
一部ではもうSOは完結、とも言われているみたいですが。
トライエースもラジアータストーリーズ(これも未プレイ)を
出したりして、また違うシリーズを今後リリースしていきそうな気配。
スタオー1のリメイクの希望の声は前から結構ありますが、
どうなんでしょうね。私は、あんなに惜しい、残念だと思うのですが、
リメイクも無理に出してほしいとは思わない気持ちです。
以前はかなり熱望してたんですが。
でも、トライエースは過去の作品をリメイクするよりは、
新しいタイトルを世に出していく、という制作姿勢のように
思えるし、それこそがトライエースだ!とも思うのです。
だから、また面白いシリーズを開発してほしいなあ〜と期待。
ちなみにラジアータは、五反田さんや則本さんが制作に
関わってないらしいのですが、違うタイトルの開発でもなさって
いるのでしょうか?
エニックスがスクウェア・エニックスになったことで、多少は影響を
受けているようにもお見受けしますが・・。どうなんでしょうね。
トライエースの作品は、気合を入れて臨まないと、途中で
投げ出しかねないような一種のとっつきにくさもあるんですが、
そういう個性的なゲームメーカーも応援していきたいですね。

懐かしのゲーム、スターオーシャンSFC版の思い出話は、
とりあえずいったん終わりです。また、書きたくなったら追加
したいです。未プレイの方は機会があればぜひやって頂き
たいですね。今やっても新鮮ですよ、きっと。

追記:とまあ、これを書いた頃はSO1のリメイクも続編も
影も形もなかったんですが、2008年6月現在、状況は
大きく変化しています。SO1と2のPSPでのリメイク、
SO4の製作発表(しかもXBOX360で発売)、トライエースの
完全新作「インフィニット アンディスカバリー」(←相変わらず
覚えにくいタイトル名だと思う)の発売など。

私のような懐古趣味の人間にとって、昔の作品を新たな
形で楽しめるのは嬉しいことです。とはいえ、リメイクばかり
だとやはり興ざめな部分もあります。最近のスクエニは
あまりにもリメイク商法の連発で、ちょっと食傷気味です。
重要なことですが、SO1と2のリメイクにはトライエースは
関わっていないのですよね。やはり、上で書いたように、
トライエースにはこれからも斬新な視点で新作を発表し
続けてほしいなと思います。私はもはやそれを追って
いけそうにはありませんが、心の片隅で気に留めながら
SO4の行方を見守っていこうと思います。