リアルタイムの戦闘なので、ボーッとしていると敵にやられてしまい
ますが、その辺のバランスはうまく取っていて、少し気をゆるめた
だけで秒殺!なんてことはないです。
適度な緊張感を持ちつつ戦闘できてとても面白いです。
これがセカンドストーリーになると、敵が強すぎて秒殺!!ってことも
往々にしてあるんですが(汗)。必殺技をひらめく、ってシステムも
いいです。RPGの戦闘はややもするとレベルアップのための
作業的な行為になりがちですが、スタオーのそれは、戦闘そのものが
やりがいがあって面白い、と思わせるアイディアが満載です。
当時非常に人気のあった格闘ゲームを彷彿とさせる作りです。
SO1をやってからは、オーソドックスなターン制の戦闘が
物足りなくなることもしばしばでした。
話は少しSO1からそれますが、これからのRPGの行方は、
「戦闘」がカギをにぎっているのではないかと思います。
キャラが成長を続けるRPGにおいて、成長するための「戦闘」は
必須です。最近私が好んでやるAVGとの大きな違いは、まず
第一に戦闘があるかないかだと思ってます(異論はあるでしょうが)。
そして、プレイ層が飽和状態にあるゲーム業界では、いわゆるライト
ユーザーの獲得が重要課題だろうと思うのですが、ライトユーザーに
とってRPGは結構ハードルが高いものです。
まず、プレイ時間が長いこと。よく言われますが、社会人にとっては、
ゲームが好きでも、なかなかやる時間がないというのが実状です。
また、RPGの重要な部分を占める戦闘ですが、これはシステムに
よっては単調な作業に感じられてしまい、モチベーションが下がって
しまうこともよくあります。いや、私が。。
しかしRPGでは戦闘してレベルを上げないと、話を進めることは
できないのです。ではどうしたらいいか。
方法としては、戦闘をシンプルかつスムーズにして、話を進めていく
上でストレスを感じないような作りにすること。
また、敵とのエンカウント率を下げるのも効果的かもしれません。
よい例としては、コナミの幻想水滸伝1・2などはその理想型に
近いのではないかと。3以降はやっていないので例が古くてすみません。
トライエース作品をプレイしたあとでは、幻水1・2の戦闘は物足りない
感がするのも事実ですが、エンカウントを下げ、戦闘もスムーズな
流れにしてストーリー中心にゲームを楽しんでもらう。
なんとなくこうなった、というのではなく、製作者がはっきりとそういった
意図を持ってそのようなシステムにしているので、プレイヤーとしても
心地よいのです。
もう一つの方法としては、スタオーを始めとするトライエースの
ゲームのように、戦闘のシステムをオリジナリティあふれるものに
して、ストーリーだけでなく、戦闘を楽しみ、また、場合によっては
ストーリーよりも戦闘を楽しむゲームにするというのが考えられます。
ライトユーザー向けということであれば、前者の「サクサク進む戦闘
システム」が向いているだろうと思います。後者は大抵複雑な戦闘に
なってしまうので、やはり敷居が高くなるのです。
「システムを覚えるのが大変」といった具合で。
私は全くの素人ですが、RPGを作る時に戦闘のシステムを
考えるのは大変だろうなあと思います。今ではいろんなアイディアは
ひととおり出し尽くされた感もあるし、対象をライトユーザーにするか
やりこみ型のヘビーユーザーにするか、軸足をどちらに置くかは難しい
ところでしょうね。
・・話がそれすぎました(大汗!)。でも、RPGの戦闘のことを考える
たびにSO1のシステムを思い出すのです。SO1の戦闘は、
決してビジュアルに頼ったものではなく、アイディアそのもので勝負
しているからです。たとえば、オセロ。白と黒のコマがあって、白と白に
挟まれたら黒になるといったシステム。誰でも知っていますが、最初に
それを考え出すのは難しいことです。ある種のひらめき、才能が
必要になるでしょう。
SO1の戦闘は、そういったオリジナルのシステムを生み出して
ゲームに取り入れているところにすごさを感じるわけです。
ビジュアルに頼ってないと書きましたが、スタオーのグラフィックは、
とてもきれいです。トライエース作品は、私も熱く語っているように、
戦闘などのシステムが取り上げられがちですが、グラフィックも
なかなかのものです。それになにより、色調などが好みですね。
パステル調の柔らかい色使いとか、水面に写るキャラとか、雪の街に
残る足跡など、細かいところに気配りが行き届いていて、とても
好きなのです。
・・とまた長くなったので、続きます。みなさんはRPGにおける戦闘に
ついて、どうお考えでしょうか。これからのRPGの方向性を握って
いると思うのです。正直、私もあんまり複雑化したゲームは、
よっぽど気合いを入れないと、やるぞ〜〜という気になれなくなりつつ
あります。ちょっと寂しい・・。
追記:サイトに載せるにあたって内容を見直し、加筆修正をしました。
上の記事を書いたのは2005年。今見るとなんか結構熱くゲームに
ついて語ってて、自分で驚きます。そしてかなり気恥ずかしいです。
SO1語りというより、ゲームのこれからについて語りまくりです。
恥ずかしいので、載せるのをやめようかと思いましたが、せっかくの(?)
熱い語りなのでこのまま載せます。
それからのち、ゲームをあまりやらなくなって現在に到っているのですが、
この頃はまだまだやる気に満ち溢れてます。
今はそのやる気をサイト作りに注ごうと思って行動中。