SVI 烈風 II (ウェスタンアームズ)
べ、別にガバなんか好きじゃないけど、タークさんに敬意を払っただけなんだから勘違いしないでよねっ

GUN誌等でレポートを担当されているターク・タカノさんがSVIへ発注したレースガンです。
烈風なんてなにやらアメリカナイズされた漢字ロゴ入りで違和感を感じるかもですが、コレは第二次大戦末期の試作機「烈風」から。スライドに何でも文字を入れられるから漢字でも入れてみるか?とのこと。

発注者のタークさんはシーレンで働かれていた方で、高精度競技用バレルやらベンチレストライフルやらを自作されたりと、とことん精密な技術にこだわる方だということが伺えますが、自他共に認める長物派なので自ら「ハンドガンに興味が無い」みたいな事をおっしゃったりしちゃってます。

そもそもそんなハンドガンに興味が無い長物派の人を魅了したSV(ストレイヤー・ヴォイト)社とは?
元々STI(ストレイヤー・トリップ・インターナショナル)のサンディ・ストレイヤーさんがSTIより独立して起こした会社です。なので現在も関係があるSTIとSVはグリップフレームに共通部品を使っているとか。
.45口径のダブルカラムを代表するメーカーの一つでもあります。
ストレイヤーさんが独立した理由は、STIでは妥協せざるをえなかった精密技術を追った事にあります。
完璧な銃器を求めた結果、市販されているキャスティング(鋳造)パーツが気に入らずスプリング以外の全ての部品を削りだしで作り、ネジすら削りだしで作ってしまう常軌を逸したメーカーです(汗
通常加工後に熱処理を行う事で強度や粘りを得るわけですが、熱を入れる際の寸法狂いすらも嫌い、
あえて熱処理を加え硬くなった素材を削りだして作り出す執念のようなこだわりよう。
スライドとフレームのフィッティングは0.025mm以下まで追い込む熱の入れようデス。しかも実稼動しているエンジニアは3人だけとか。そんな妥協の無い環境で作り出されるカスタムは、他メーカーのカスタムと比べても値段に大差はなく(実売価格32万円程度)また自分仕様のワンオフ品も作ってくれるそうです。

さて実際の烈風は「TURK 007」「TT 007」の二種類が確認できました。レール無しとアリがあり口径は40S&Wと45のコンバージョンだったかと。グリップフレーム最新作は金属で更に薄いダブルカラムです。
従来のグリップはスコットタイプのダブルカラムでそれも角に丸みがあって握りやすいそうです。
バレルはシューマン製、表面処理はチタニウム・ナイトライド・フィニッシュで鈍い金色を放っています。

えー。それではWAがリリースした烈風についてレビューしたいと思いますー。
まず烈風ですがこのモデルに「II」とあるように二つのバージョンが存在します。こちらは後発のシルバーモデルで最初のモデルは真っ黒のモデルでした。本物の烈風はデュアルトーンの銀×黒なのでぶっちゃけるとどちらも間違いでありんす(ぅはー) スライド側面が銀で削った所が黒という色合いが正解。
側面シルバーの銃なので、シルバーの方が若干イメージには近いような気がしてます。
ですが最初に発売された黒を見なかった事にして、いつ発売されるか判らないシルバーを待つのは中々辛かったでありんすw 渋谷試作なんで人気無い場合は色替え再販とかやらないデスからねWAは。

まぁ。WAの銃を買うときはいつもジレンマとの戦いなんでありんすが〜w

こまっかい事をいえばー。再現度は「しょっぱい」デス。
価格を度外視すれば海外のハイキャパ用外装キットの方が抜群に似てます(まぁ6万位しますけども…)
まず違うのは色に留まらず、トリガーは黒ですしハンマーもグリップセイフティもバレルも違います。
スライドの後部セレーションも違いますし、天面のテーパーセレーションも再現されていません。

ではダメな子なのかと問われれば、そんなことは全然無くむしろ凄さを感じる部分も多いのです。
メーカーが既存の部品を加工してリリースした商品として、その加工の範囲は従来とは桁違いの物があります。機械加工が得意なKSCリリースの限定品も加工が凄いのですが、それすら凌駕しています。

金型では再現できない切削加工痕(ツールマーク)が一挺一挺丹念に施された加工を物語っており、またコーンバレルに刻まれたライフリングも鋭く、指でなぞると鋭利な金属の感触を味わう事が出来ます。

地味な所なのかもしれませんが、個人的に一番驚いたのはこのボーマーサイトの加工……。
ヘビーウェイトのスライドにドブテイルを掘りボーマーサイトを載せてから削っているのだと思います。
でなければ切削面がツライチになる訳がありません、しかし亜鉛部品と割れやすいヘビーウェイトをどうやって同時に削っているのか…。さすがにこんなのは個人でやるのは困難だと思います。

あ。某てんちょなら、できるでありんすかね〜?
確かに完璧な烈風ではないかもしれません。
ですがワンオフではない商品としてリリースするにあたり、現時点で限界とも感じる作りこみの凄さデス。

またスライドとフレームのフィッティングも随一です。作動に定評あるマルイやタイト設計のKSCですらスライドを持って左右に揺らすと多少でもカタカタいうのが普通ですが、烈風は微動だにしません…。他のSVモデルとも違った更にタイトなフィッティングでありながら、滑る様に動きフリクションロスもありません。
…脱帽でありんす。

さて作動面についてはいつものWAでハイキャパらしくガンガン動きます。
HOPは多少きつめですが0.30gを使うか、またそれで慣らす事によって0.28g程度で適正になります。
本当に固定HOPになってからのWAは命中精度のすばらしい物になったと思います。

高いと揶揄されがちで生産数も少ないWAですが、作り込みはおいそれと真似できるものではないデス。
ただ!定価設定と本店での実売割引価格、追加生産における流通は、小売店・エンドユーザー泣かせなので決して賛同できる物ではありません…。

最後にM1911と並べて撮ってみましたー。
中身の基本設計は変わらないのに100年でココまで変わりますか〜。

って。べ、別にガバなんて興味ないからどうでもいいけどっ!ほ、ホントなんだからっ!