過活動膀胱と尿失禁

排尿に関する女性の悩みの多くは頻尿と尿失禁です。頻尿に関しては排尿時痛や残尿感を伴わない場合には「過活動膀胱」という病気が原因のことが多く尿意切迫感（我慢しているのが辛い感じ）や切迫性尿失禁（我慢しきれずに漏らしてしまうこと）も伴うことが多いと言われています。また、「咳・くしゃみで漏れる」「運動すると漏れる」等の経験は30代以上の女性なら多くの方が経験していると思います。これは「腹圧性尿失禁」という病気です。しかし、大部分の女性は「年のせいだろう」「恥ずかしいから誰にもいえない」と医療機関への受診を躊躇している方がほとんどかと思います。これらの頻尿・尿失禁はほとんどが治療が可能です。特に軽度の状態ならば薬物療法で簡単に治療可能です。

診察と治療

診断も問診と尿検査と超音波検査にて簡単にできます。

治療は「過活動膀胱」は膀胱訓練と薬物療法で「腹圧性尿失禁」は「骨盤底筋群強化体操」の指導を中心に「干渉低周波治療器」の併用や時には薬物治療も必要となります。

「腹圧性尿失禁」の重度の場合には手術治療が必要ですが、この場合には近隣の病院へ紹介します。