地図   北緯33度50分33.75秒 東経132度43分50.80秒

  自転車 平坦コース

8−4 福水神社  松山市別府町
 
注連石 玉潤・金声 1886年 3月 明治19 66才

 

 ここは、お宮の森全体が児童公園になっています。石段を登っていて早速耳に届いたのは、小鳥の声でした。

 立派な鎮守の森の裏に回ってみて、ここが小鳥の楽園であることを納得しました。以下野鳥の会の泉原猛さんに伺ったにわか勉強の受け売りです。

 鳥が生きていく為には、三つの条件がある。

 1 採餌  餌場が近いこと。

 2 塒   夜や天候の悪いとき休めること。

 3 営巣  子鳥を養える巣が作れること。

 

 2と3は、人間の感覚でいうと「家」ですが、鳥の場合の塒は、まさに寝るだけの場所。2と3は厳然と違う。

 3で大事なことは、子鳥に餌を運びやすい場所。それは、飛び易い所。日に何十回、何百回と餌を運ぶ親鳥にとって、樹木は安息の塒でもあるが障害物でもある。そこで森の切れ目があることが必要になる。これを林縁効果と言う。

 そう言われてみると、ここはまさに小鳥の楽園です。近くに養蜂農家がありますから花がある。花がある自然には昆虫も居る。田んぼもある。そしてなにより、豊かな樹木の島になったようなこの場所は、四方が林縁効果を持っている。

 ここは、鳥が生きていく為の条件、職住接近、地産地消、現地調達が全て揃っています。

 

 米山も、この鳥の声を聞いて「玉潤・金声」を揮毫したのでしょう。

 

 福水や 童と小鳥と 金の声

 

注連石 「玉潤・金声」
右手に見えるのが、お宮の森の一部。

注連石 右 「玉潤」
注連石 左 「金声」
裏から見た福水神社の鎮守の森。如何にも小鳥の楽園。

 旧参道の常夜灯脇で会った、福水公園にお散歩中の「優杏」ちゃん。1才8ヶ月。
 お母さんに手を添えて貰って、ハイポーズ。