研ぐ 研ぐ 一粒の米 三合の米 厨に立つ女の 美しにけり
空破れ 雨堪えざる 頬走る 此道と為す 命走れ
朝陽 頬洗う 面に さくら さくら 手ぬぐい冷たし 一刻一歩
山 ゆるり登る 野 草々と 迷ひて待ち 真すぐな時 選ぶ人
梅雨 心は晴天 洗う 洗う 旅籠の景色 潤う今
日に焼けて 暑さを忘れ 世を歩く オアシスなるもの 心にあらば
振り返る 認めて良いのか 春の歩 醜く 美しく 破れ蓮