<CD - Baroque V04>
「5 Cello Sonata」 by Vivladi 」

バロック・チェロっていうとどうしてもバッハの無伴奏チェロ・ソナタが直ぐに頭に浮かんできて、ヴィヴァルディ−がチェロ協奏曲を作曲していたとは全く知りませんでした。今回初めての挑戦です。ヴィヴァルディ−と言うとやはり「四季」や「調和の幻想」といった弦楽合奏が目立ってしまうのですが、管楽器やハープといった楽器をフュ−チュアーした曲も多く残していまし、実際には色々な楽器の曲を書いているんですよね。バッハやモーツァルトに継ぐ広範囲な活動をしていますよね。でも、前に紹介したようにあの時代では有名な作曲家の名前を使って出版したりしていますから、何処までが本人のものか確かでないところもあるんですけどね。これは聞いて見ないと分からないから、とにかく聴いてみましょう。    by Masa



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Frederic Loden
(cello),
Orchestre de
Chambre Jean-
Francois Paillard
曲目: 「Concerto RV 420 A Minor」,「Concerto RV 400 C Major」, 「Concerto RV 424 BMinor」, 「Concerto RV 413 G Major」, 「ConcertoRV 401 C Minor」
Comment:1曲目を聴いて直ぐにやっぱりヴィヴァルディ−そのものだという印象。チェロと弦楽合奏、それに通奏低音としてチェンバロが絡んできて、まるで「四季」のソロ・ヴァイオリンのパートをチェロで弾いてるような印象を受けました。でも、この低音部が中心にきているのがとっても効いていて、とても耳に心地よい感覚になります。これだからチェロ中心の曲は好きなんですよね。それでもバロック・チェロは響きが現代のものより抑えられているし、これ見よがしに目立ったりしないので、そのよさがより引き立っていますね。「Largo」部分ではチェンバロとの絡みでも互いにひっそりと音を出してとっても静かな感じが出ています。かなり楽しめたというのが感想ですね。チェロ曲の中でもかなり好きな部類です。