<CD - Baroque V02>
「L'Estro Amonico, Op.3」

ヴィヴァルディ−の名作協奏曲集作品3、「調和の幻想」または「調和の霊感」とも訳されるようです。 ヴィヴァルディ−といえば、「四季」 (こちらは協奏曲集 作品8の一部)、があまりにも有名になりすぎて、他の曲は影に隠れがちですが、この曲は昔から、音楽的には「四季」を超えると評判のいい曲です。協奏曲の12曲構成の組曲で、楽章単位では全40曲の大作です。四季でも感じられる躍動感のある曲調が随所にみられて、楽しく聴ける曲です。LP時代には、あまり種類が出ていなかったのですが、「四季」人気の大全盛時代にネヴィル・マリナーがアカデミーを指揮してこの曲に挑戦したものを持っていました。     by Masa



CD Player Comments
イ・ムヂチ合奏団 Comment::1本、2本、または4本のヴァイオリンと弦楽合奏の為の協奏曲を集めたものになっていますので、ヴァイオリンが好きな人にはかなり楽しめるものだと思います。それ故に、ヴァイオリンの音や弦がきつめの音を出す楽団の演奏では、2時間あまりのこの曲は聴き終えるのが辛くなる時があります。 以前LPで持っていたアカデミーの演奏では、非常にメリハリのある演奏でしたが、ちょっときつさが残るのが個人的には難点でした。今回のイ・ムヂチではそんなところを微塵も感じさせない滑らかな演奏で、尚且つ弦合奏での躍動感がよく出ているとてもいい演奏です。「四季」が好きな方で、まだこの曲に挑戦したことのない人にはお薦めの一枚です。
イタリア合奏団