<CD - Baroque V01>
「Four Seasons」

以前ではバロックと言えば、この曲が出てくるほど何も言うことがないほど有名な一曲だと思うけど、そうであればあるほどいろいろな演奏を聴いているとなかなか味があって、奥の深さもあります。 でも、やはり馴染みがあって聴きやすい曲です。      by Masa




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イ・ムヂチ合奏団
フェリックス・アー
ヨヴァイオリン・ソ
イ・ムヂチ合奏団の演奏で、その中でも前回バッハの無伴奏ヴァイオリンで紹介したフェリックス・アーヨがソロを演奏した盤。  古い演奏ですが、全体のバランス、ソロ・合奏での弦の音、どれをとっても素晴らしい完成度になっています。 個人的にも好きですが、この曲で一般的にお勧めの演奏です。
Vienna
Philharmonic
Orchestra with
Herbert Von
Karajan and
Anne-Sophia
Mutter

1984年録音
一味違うのは演奏がバロックを専門にした合奏団ではなくVPOが演奏し、カラヤンが指揮と2台のチェンバロのうちの一台を担当し、独奏ヴァイオリンをムターが弾いているのです。VPOの室内楽は前にも聴いていてその実力は承知していますが、バロックでは初めての購入です。この曲では今まではイムジチ合奏団のものが好きで2種類の演奏をLPでもっています。好きなのは、古い録音ですが、独奏ヴァイオリンをフィリックス・アーヨが担当していたものです。カラヤンはとっても録音に対してアグレッシブな人なので、音に対しては折り紙つきですが、今回このCDで感じたのは、ピアニッシモとフォルテッシモとの間の音の巾が非常に大きなことです。小編成の演奏なのに、まるでフル・オーケストラでのそれ(オーディオではダイナミック・レンジという言葉を使いますが)と同じような感じです。この曲はバロックでは珍しく、このダイナミック・レンジの大きさを必要とする曲ですから、とても好ましい演奏のひとつと言っていいでしょう。但、再生装置からするとこれを忠実に再現することはなかなか難しいものがありますけど・・、そういう意味ではこれからの再生試聴用のソースの一つになるかもしれません。今までの演奏では渋めに抑えた演奏が多いのですが、ここでは、輝くべきところではちゃんとキラキラとした演奏ができており、とてもよく季節感を表していると思います。改めて、VPOの実力とカラヤンの音作りのうまさを見直しました。しばらく、この組み合わせの演奏にも注目したくなりました。これ、一度は聴いてみてもいい演奏だと思いますよ。是非、お試しください。
Kyung Wha
Chung + ST.
Luke's Chanber
Ensemble
ムターのCDでも感じたのですが、さすがにいろいろな曲をソロで弾くソリストのヴァイオリンは音がしっかりしていて素晴らしいですね。でも、それが全体の演奏として共演する合奏団とのバランスを崩す場合があります。以前紹介したムターの場合は相手がカラヤン率いるウィーン・フィルということで、ムターのメリハリの効いたソロに対して劣らないほどの力が感じられるので、全体的に非常にメリハリの効いたいいバランスの演奏になっていました。チュンの場合はもともとあまり前面に出るような演奏はしないので、合奏団とのバランスもとりやすいのでしょうか、そんなにバランスは悪くありません。但、ムター盤のようなスケールの大きなものにはなっていません。でも、標準以上の演奏だと思います。
ヴァイオリン:
千住真理子

アンサンブル:
N響メンバーによるアンサンブル
もっとも人気の高いヴァイオリン協奏曲≪四季≫をNHK交響楽団のメンバーと共に収録したアルバム。
Karl Munhinger
& Stuttgart
Chamber
Orchestra
日本で「四季」・バロックのブームの火付け役となった、有名な演奏です。 80年代ではネビル・マリナー指揮の演奏がとてもアクティブで鮮烈な印象を与えて再ブームになりましたが、元祖というのがこの演奏だそうです。
クイケン+Ptit Ba
nd
古楽器演奏で著名なクイケン率いるグループの演奏
Gidon Kremer(V
n) & Claudio 
Abado指揮・ロンド
ン交響楽団LSO

Trevor Pinnock指

The
EnglishConcert

イタリア合奏団 協奏曲集 作品8 全曲盤。 「和声と創意への試み」 全12曲のうちの最初の4つの協奏曲が「四季」として、親しまれています。
ConcentusMusicus
Wien
協奏曲集 作品8 #1-#6。 「和声と創意への試み」の12曲のうち、最初の6曲が収められています。 目立った演奏はしていないのですが、聴きごたえのあるしっかりとした演奏です。
山下和仁 山下さんのギターでの演奏。 バッハの無伴奏曲とは違い、ソロで弦楽合奏部分を表現しなければいけないので、意欲的な挑戦です。
Goleway ソロ・ヴァイオリンのパートをフルートで演奏したバージョン。 フルートの音も好きなので、気に入っている一枚です。
Jaques Louss
ier
最近バッハの演奏で素晴らしい雰囲気を出していたジャック・ルーシュ・トリオの演奏を見つけたので入手してみました。この曲は弦楽合奏を重視したものなので、ピアノ・トリオの演奏では難しいのではと思っていたのですが、案の定全く違った雰囲気のものになっていました。こちらは、「四季」を題材としたジャズ演奏と思って聴いたほうがいいようです。 ジャズとしては聴き易い軽めのものですけどね。