<CD - Baroque #5> Jazz?
「The French Suites」
(Oct., 2000)

今回は大好きなチェンバロ曲の紹介です。ソロの曲を6曲集めた組曲形式です。  この曲、ピアノでの演奏は多いのですが、ずっと好きな演奏家のチェンバロでの演奏のCDを探していたのですが、なかなか見つかりません。   by Masa


J.S, Bach: The French Suites by Keith Jarrett




Player
KeithJarett この曲も目立つ曲ではないのですが、彼の演奏でなにか惹きつけられるものがあるのではと手に入れてみました。最初の2曲はあまり盛り上がりがあるものではないので、特徴はでにくいですね。けど、キース随分真面目に弾いてる。ここでジャズを弾けとはいわないが、もう少し味を付けて欲しい気もしますね。真面目に弾いているのを茶化しちゃいけないか。3曲目あたりから盛り上がりが出てきて、演奏家の違いが出やすい。 う〜ん、なかなかいいなあ〜、聴かせてくれます。 やっぱりテンポが速いところや、音符が多くなると楽しい感じが出てくる。ピアノで弾いていたらこのあたりはジャズっぽくなってしまうかも。それもまたよしなんだけど、これは真面目にバロックを演奏してるCDです。ジャケットもとってもシンプルでいいですね。
バロック、特にバッハの時代のものは、たまに演奏家が自由に弾くような部分が盛り込まれていたりして、そんなところがジャズのインプロビゼーションと共通点があって好きなのですが、そんな意味でジャズ・プレーヤーのクラシック演奏も好きです。
本当はバッハのチェンバロ演奏ではカール・リヒターが好きなんですが、彼の演奏でのCDはなかなか見つかりません。アルヒーフで出してる10枚組くらいのセットものには入っていそうなんですが、2万円を超えるセットを改めて買うには他の曲を揃え過ぎてしまった。イギリス組曲とこのフランス組曲を揃えれば、ほとんど揃うんですが、たまに他の演奏家の演奏も聴くのもいいことなので、今はいろいろ試しています。
GustavLeonhardt