<CD - Baroque
「Partiten」

前回紹介した「ゴールドベルグ変奏曲」と同じバッハの作品の中でも、後期のもので「クラヴィーア練習曲集」には「パルティータ」、「イタリア協奏曲」、「フランス風序曲」等があり、今回は「パルティータ」を紹介したいと思います。バッハのクラヴィーア曲の中では一番綺麗な曲と言われているそうです。バッハはこのシリーズを作曲する前に宮廷作曲家からライプツィッヒの教会関係に仕事を移しています。この直前には多くのカンタータを作曲したようです。宮廷作曲家時代を前期、そしてこの教会関係に移った以降を後期と分けているようです。前期には「平均律クラヴィーア曲集」、「イギリス組曲」、「フランス組曲」といったものがあります。そして後期には上記「クラヴィーア練習曲集」、「音楽の捧げもの」、「フーガの技法」等があげられるでしょう。今回もやっぱりチェンバロでの演奏のを選びました。演奏はグスタフ・レオンハルトです。      by Masa


J.S, Bach: Partiten by Gustav Leonhardt

収録曲 :
クラヴィーア練習曲集 Vol.1 パルティータ by バッハ(写真)



Player Comments
Gustav Leonhardt 彼の演奏を聴いていつも感じるのは音に強さと華
麗さがあると思います。時には響きに少し派手な感
じがする時がありますが、華やかさがあって、ソロ
の場合には聴きやすいかもしれません。私の好き
なカール・リヒターではどちらかというと静かさのな
かに芯のある音がゆったりと響き、余分な音がいっ
さいしない感じなのがちょっと違うところですね。で
も、さすがに近代チェンバロの演奏では当代随一と
称されるものがそこにはあり、感動を与えられま
す。リヒターやキースの演奏との違いもとても高いレ
ベルでの微妙な雰囲気の違いであり、どの演奏か
らも素晴らしさが伝わってきます。あとはその微妙
な違いの好き好きで演奏家を選べばいいと思いま
す。
Karl Richiter with
Munchener Bach-
Orcheter