<Jazz CDs - Eric Dolphy>

ジャズを本格的に聴きはじめたきっかけを与えてくれた、個人的にはとても感慨深い演奏家です。 チャーリー・パーカーを思わせるビッグ・サウンドや誰からも受けいられる音楽性をモダン・ジャズからフリー・ジャズへの移行期に刻み続けた演奏家です。 また、フルートやバス・クラリネットを使って今までにない演奏により楽器のより高い可能性を伝えてくれた面でも異色の演奏家です。
最近ではCDをプレーヤーに置くこともめっきり減ってしまいましたが、忘れられない演奏家です。





Out to Lounch

アーティスト :
Eric Dolphy,
Freddie Hubbard,  
Bobby Hutcherson,
Richard Davis,
Tony Williams
エリック・ドルフィーが亡くなる4ヵ月前に残した傑作。セロニアス・モンクを表す"帽子と顎鬚"からタイトルが付いた「ハット・アンド・ベアード」は、不気味な旋律と変拍子のリズムが錯綜しながら、聴き手を迷宮へと誘い込む名曲。咆哮するバスクラに鋭利な感覚で呼応するトニー・ウィリアムスが凄い。これは2人の唯一の共演盤。フレディ・ハバード、ボビー・ハッチャーソンも好演。
Outward Bound
At the Five Spot
The Illinoi Concert Players : Eric Dolphy (fl, as, bass clarinet)
Herbie Hancock (p)
Eddie Khan (bass)
J.C. Moses (dr)
収録曲 : 'Softly in a morning sunrise'(朝日のようにさわやかに),'Something sweet, Something tender', 'God bless the child', 'South street exit', 'Iron Man', 'Red planet', 'G.W.'
Comment :1963年3月の録音、エリック・ドルフィーはこの後ヨーロッパに渡りそこで36歳の生涯を閉じた。従ってこの録音はアメリカでの最後の録音。 ハービー・ハンコックとの競演もめずらしいのでは・・ 彼の演奏は、初心者向きではないけれど、どれを聴いても何か胸を打つものがある。自分の思い入れなのかな・・誰にでもお薦めのものではありません。
Live in Germany
In EuropeVol. 1
In EuropeVol. 2
In EuropeVol. 3
Last Date Eric Dolphy最後の録音、彼の演奏ではこのアルバムと「Five SpotのEric Dolphy」が有名ですが、個人的にはこのアルバムが一番好きです。 フルートでの演奏「You don't know what love is」はJZZフルートの数ある演奏の中でも珠玉の1曲と言えると思います。 彼のフルートは風のささやきや、時には風が吹きすさぶように聴こえます。 また、バス・クラリネットの演奏もみのがせません。