<Jazz CDs - Sadao Watanabe>

日本で長く世界に通ずるプレーヤーとして演奏を続け、多くの日本人プレーヤーに大きな影響とジャズの楽しさを教えてくれた、名プレーヤー。  初めて聞いた時にそのスイング感というか、バップ・テイストというか、日本のプレーヤーには今まで感じたことのない凄みを感じたことを思い出します。 ジャズをもっと聴きたいと感じさせてくれました。


at PIT INN 以前、新宿のPITT INNにもたまに行っていて、渡辺さんのライブも聴いたことがあります。 やはりすごい人気で満員状態でした。 ちょうどこの録音がされたのと同じ時期なので、当時のことが思い出され、とても懐かしく聴けるものですし、それを離れても脂がのった渡辺さんの演奏が聴けます。
'I'm Old Fashioned"
by Sadao
Watanabewith The
GreatJazzTrio
 
1976年5月録音
演奏者:Sadao Watanabe(as), Hank Jones(p), Ron Cater(b), Tony Williams'd)
曲目: 'Confirmation', 'Gary', '3:10Blues', 'Episode', 'I Concentrate on You', 'Chelsea Bridge', 'I'm Old Fashoned', 'One For C'
Comments:ピアノ・トリオのスーパー・ユニット「グレート・ジャズ・トリオ」をリズム・セクションに従えての堂々のメイン・ストリーム・ジャズの名演奏です。かのスーパー・ユニットがリズム・セクションを勤めてくれるというだけでも凄いのですが、競演者がみんなそれぞれの持ち味を良く出して素晴らしい作品になっており、渡辺さんがいかに世界でも認められているプレーヤーであることがよくわかります。 私が大好きなパーカー・ナンバー「Confirmation」から入ってくれるのがまたなんともうれしい限りで、それだけでもすぐに演奏に呑み込まれてしまう。この曲、実際には渡辺さんの演奏で初めて聴いて好きになった曲だからよけいに思い入れがあるかもしれない。そんなことを抜きにしても、素晴らしい演奏です。黙って名手たちの競演を聴こうじゃありませんか。ここでの渡辺さんのサックスはいつもより、何故か厚みがあるように聴こえます、プレーヤーもどんどん変わっていってるからそんな時期もあるのかもしれません。そういえば、ライナー・ノーツにあったインタビューで、彼はこの時に使っていたリードやマウスピースはもう使っていないと言ってました。
'My Dear Life'
bySadao Watanabe
演奏者: Sadao watanabe(as,fl)
曲目:CD1: 'Taxi Blues', 'Calfornia Shower', 'Morning Island', 'Nice Shot', 'Orange Express', 'Call Me', 'Fill Up The Night With The Music', 'If I'm Still Around Tomorrow', 'Tip Away', 'Round Trip', 'Pastoral', 'Elis', 'Made in Coracao', 'Only In My Mind', 'My Dear Life (1988 version)'
CD2: 'Passing By', 'Earth Step', 'Eye Touch', '黒い瞳', '緑の風景', 'Sonho De Natal', 'I'm With You', 'Afrozil', 'On Sunny Day', 'Little Waltz for M', 'I Thought Of You', 'Te Misseya', 'My Dear Life (50th anniversary vcal version)', 'My Dear Life (2001 Instrumental version)'
Comments:最初の音が出た瞬間から彼独特の優しいサックスの音色が広がってゆったりとした雰囲気に包まれます。そして、70年代後半のヒット作が続いて、懐かしい気分に浸ってしまいました。これはもう何も言わずに、2枚分どっぷりとナベサダ・サウンドに包み込まれてしまいましょう。でも、タイトル曲の「マイ・ディア・ライフ」も私がジャズを聞き始めた頃にFMで渡辺さんの演奏を紹介していた番組のタイトルでもあり、個人的のは本当に懐かしく聴いてしまいました。そんな前のことを知らなくても十分楽しめるCDです。日本を代表するサックス・プレーヤーの名演奏を楽しんで見てください。