<Jazz CDs - Sonny Rollins>

以前はCliford Brownとのコンビが有名ですが、Clifordの死後ハード・バップを最高峰を極めた演奏をし、そのあとはあまり目だないことが多い。 


Volume 1
with MJQ
axophoneColossuss 演奏者:Sonny Rollins(ts), Tommy Flanagan(p), Doug Watkins(b), Max Roach(dr)
曲目 : 'ST. Thomas', 'You don't know what love is', 'Strode Road', 'Moritat', 'Blue 7'
Comment: 最後の’Blue7’を除いては、ハード・バップの典型的なスタイル持った素晴らしい演奏です。’Blue7’はそれらを発展させ、次に来るスタイルを模索するような雰囲気が出ている演奏で、マイルスが少し後に完成させた、モード奏法を予感させるようなものが聴けます。ジャズのサックスってこういう風に吹くんだぞって言われてるような圧倒感を感じさせる演奏です。インプロビゼーションもこれ以上はないだろうって・・確かに素晴らしい。非常に濃厚なジャズ。個人的には、ずっと聴いているとちょっと濃厚すぎるかなと、思える部分もありますが、それは好き好きでしょう。
'TenorMadness"by SonnyRollinsQuartet(写真) 1956年5月録音 演奏者: Sonny Rollins(ts), John Coltrane(ts), Red Garland(p), Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(d)
曲目: 'Tenor Madness', 'When Your Lover Has Gone', 'Paul's Pal', 'My Reverie', 'The most Beautiful Girl in the World'
Comments:絶頂期のロリンズに比べたら、多少たどたどしさの残るコルトレーンの演奏ですが、この後の彼の活躍の片鱗も覗かせる部分もあり、二人のソロをいっぱい聴かせてくれるなかなかのものです。この時期の最強のリズム・セクションと言われ「ザ・リズムセクション」と呼ばれた3人のサポートも凄い、でも緊張感というよりはよく気の合った和やかな雰囲気を感じさせるいい演奏です。タイトル曲以外のロリンズの演奏は、ハード・バップの中で最高のインプロヴィゼーションと言われている「サキソフォン・コロッサス」の演奏に勝るとも劣らないと言えるような素晴らしい出来です。個人的にはこれも同等の評価があってもいいと思います。
'A Night atthe VillageVanguard'  1957年11月録音
演奏者: Sonny Rollins(ts), Wilbur Ware(b), Donald Baily(b), Elvin Jones(d), Pete Laroca(d)
曲目: 'Old Devil Moon', 'Softly as in a Morning Sunrise', 'Striver's Row', 'Sonnymoon for Two', 'A Night in Tunisia', 'I Can't Get Started'
Comments:ピアノ抜きということで、確かにより自由なインプロヴィゼーションが展開されています。サックスが好きな人にはより面白さが感じられる展開でしょうね。ピアノ・ソロとか入ってこないですから、サックスの独壇場という感じです。マイルスが進んだ方向とはあきらかに違いますが、新しい試みがなかなか新鮮です。この後、60年代初めに展開されるフリー・ジャズを想像させる演奏です。ロリンズ自身はこの後、こういった試みに限界を感じジャズ・シーンから一時期身を隠してしまうのですが…。でも、随所に絶頂期のロリンズらしい厚みのあるサウンドと歌心あるインプロヴィゼーションが聴かれて、満足できる一枚ですね。唯一のバラード曲、「言い出しかねて」はサキソフォン・コロッサスの「You don't know what love is」の名演奏と並ぶ甲乙つけ難い出来です。
Way OutWest
1957年録音
ソニー・ロリンズが西海岸の名手、レイ・ブラウンとシェリー・マンとの競演。 傑作呼ばれる1枚。