<Jazz CDs - Miles Davis>

Miles Davisは長く演奏していたので、40年代Charlie Parker達と演奏していたものや70年代まで幅広く出ていますが、個人的には50年代の演奏が好きです。 50年代前半は、クールやハード・バップそしてオリジナル・クインテットでの初期の演奏を記録したプレステッジでの録音からCBSへ移籍してからのクインテットでの演奏。 その間にクインテットに参加したメンバーはその後とてもいい演奏をしています。
ビル・エバンスのCDが一番多いのかと思っていたのですが、最近マイルスを買ったので改めて数えてみたらこちらのほうが1枚多かった。(27枚)  エバンスが参加している演奏もあるので同じくらいかもしれません。


プレステッジ/Blue Note

DIG 一時期休養していた後に、久々に出されたマイルスのレコーディング



The Complete Birth of theCool 
1948年録音  (クールの誕生)

演奏者:Miles Davis(tp)  Kai Winding(tr), J.J. Johnson(tr),  MikeZwerin(tr), Junior Collins(French  horn), Sandy Siegelstein(Frenchhorn), Bill Berber(tuba), Lee Konitz(as), Gerry Mulligan(baritonesax), Al Haig(p), John Lewis(p), Joe Shulman(bass), Nelson Boyd(bass), Al McKibbon(bass), Max Roach(dr), Kenny Clarke(dr), KennyHagod(vo)
曲目 :<The Studio Sression>'Move', 'Jeru', 'Moon Dreams', 'Vienus de Milo', 'Budo', Deception', 'Godchaild', Boplicity', 'Rocker',Israel', 'Rouge', 'Darn that dream'
<The Live Sessin>'Birth of the Cool', 'Symphony Sid announcesthe Band', 'Move', Ehy do I love you', 'Godchild', Symphny SidIntroduction', 'S'il vous plait', 'Moon Dreams', 'Budo', 'Darn thatDream', 'Move', 'Moon Dreams', 'Budo'
Comment: モダンにしてはちょっと大きめの編成で、試み的な部分も持ってるセッションです。曲によってはビッグ・バンド的な演奏に感じられるものも。この時期、パーカーなどもストリングス等とも競演したりしてるから、まだまだ試行錯誤のものも多いのかも。ストリングスとの競演は多分に商業主義的な観点から出ているとは思うのですが・・。 個人的には小編成のジャム・セッション的な演奏のほうが好きですけどね。これも、ライブ・セッションのほうはどちらかというと、小編成になっています。
確か、オリジナルでは、スタジオ・セッションのものだけでしたが、このコンプリート・バージョンではライブ・セッションの演奏も入っています。両方ともほとんど同じ曲を演奏しています。音は、スタジオ・セッションのほうがいいみたいです。
'Collectors' Items' byMiles Davis
録音:1953年1月
& 1956年3月

演奏者:Miles Davis(tr), Sonny Rollins(ts), Charlie Parker(ts),Walter Bishop(p), Percy Heath(b), Philly Joe Jons(dr), TommyFlanagan(p), Paul Chambers(b), Art Taylor(dr)
曲目:'The Serpend's Tooth(take1)', 'The Serpend's Tooth(take2)','Round Midnight', Compulsion', 'No Line', 'Vierd Blues', 'In Your OwnSweet Way'
Comments:3曲目までが53年の録音でパーカー(契約の関係があって、チャーリー・チャンという変名を使っていますが)が共演しています。リズムセクションは53年と56年では代わっています。ロリンズもパーカーに影響を受けているので、53年の録音ではパーカーがテナーということもあって、二人の演奏はとても似ています。もちろん演奏スタイルの違いは既に出ていますけどね。そんなところも聴き所かな。この頃のパーカーは演奏の出来になみがあると言われていますが、ここではいつもの輝きはあまり見られない感じがします。テナーだからかもしれませんけどね。何か普通のサックス・プレーヤーという感じがしてしまいます。 56年になるとロリンズはしっかりと彼のスタイルを確立していますし、マイルスのこの頃のバラード演奏での特徴であるミュート奏法、3年間でのそんな違いを聴くのもまた面白いですよね。ジャズ・ジャイアンツが集まっての演奏ですからもちろんある一定以上の演奏を聴かせてくれます。安心して聴ける一枚です。デジタル・リマスタリングにより音もとてもよくなっています。モノラル録音を感じさせません。もともとこの頃のプレステッジの録音はとてもよかったですけどね。
バグス・グル―ブ 次のJazz Giantsと同時に録音された演奏が収録されています。 2枚合わせて通称、「クリスマス・セッション」と呼ばれています。
Miles Davis and JazzGiants 実は、このセッション、マイルス・デービスとMJQのメンバーが中心で行われたのですが、このときのプロデューサーはMJQのピアニスト、ジョン・ルイスが嫌いだったので、ここに自分の好きな超大物、セロニアス・モンクを連れてきたのだ。ところが、マイルス・デービスは全体のバランスを重視し、グループ全体で演奏を組み立てていく手法を常にとっているので、個性的過ぎる演奏家とは合わないところがあるのです。マイルス自身はモンクの音楽も好きだったし、モンク自身をも尊敬していたといわれています。ただ、自分の作品にたいしては自分の考え方で演奏したかったので、モンクが作曲した以外の曲では部分的にモンクにソロのパートを弾かないように頼んだらしい。そんな経緯があって、最後の曲になった時に、モンクはだんだん面白くなくなってきて、サビの部分で演奏を止めてしまうというハプニングが起こってしまったのだ。
緊張感が演奏を引き立てます。  普通に演奏している、別テイクも入っているので、較べてみてください。
'Walkin''
by Miles Davis All Stars 
April, 1954録音


演奏者:Miles Davis(tp), Lucky Tompson(ts), J.J. Johnson(tb),  David Schildkraut(as), Horace Silver(p), Percy Heath(b),  Kenny  Clarke(d)
曲目:'Walkin'', 'Blue 'n' Boogie', 'Solar', 'You Don't know WhatLove Is', 'Love me or Leave me'
Comments: 12小節のブルースを一躍有名にしたと言われるタイトル曲。ブルース演奏のお手本とまで言われているようです。ブルーン・ブギもマイルスのホットなガレスピーのビ・バップに対する演奏とはまた違った、彼特有のスタイルがよく出ています。マイルスが1ホーンで演奏する、ラブ・バラードの名曲「You don't know what love is」も聴きものです。テナーで豪快に吹ききるロリンズの演奏とも違うし、コルトレーンやドルフィーの演奏ともまったく違う。こういった有名な曲で比べると、プレーヤー達のスタイルの違いがよく表現されます。とにかく、マイルスのこの先のスタイルを感じさせるものがいっぱい詰まってる感じです。とっても聴き応えのある一枚です。
'Miles Davis-
The Blue Note Years'


演奏者:Miles Davis(tp), J.J. Johnson(tb), Jackie McLean(as),Cannonball Adderley(as), Jimmy Heath(ts), Gil Coggins(p), HoraceSilver(p), Hank Jones(p), Oscar Petiford(b), Percy Heath(b), SamJohnes(b), Kenny Clarke(d), Art Blakey(d)
曲目:'Dear Old Stockholm', 'Love for Sales', 'Tempus Fugit', 'Yesterdays', 'Autumn Leaves', 'Werdo', 'I wanted for You', 'Something Else', 'How Deep is the cean', 'C.T.A.', 'Kelo', 'Well YouNeedn't', 'Enigma', 'Wouldn't You', 'It never Entered My Mind'
Comments:オリジナル・クインテット以前の演奏としては、セロニアス・モンクとの緊張感のあるかのクリスマス・セッションが有名ですが、あまり多くは残っていないのでこの盤での演奏はなかなか面白いです。ハードバップ期のマイルスが楽しめます。58年の録音はオリジナル盤を持っているのですが、いい出来です。それ以前もオリジナル・クインテットでは聴けない、ちょっとエモ-ショナルものも面白いですね。1曲目の「Dear Old Stockholm」、元祖スタン・ゲッツの演奏よりマイルスの演奏のほうがリリカルでいい気がします。56年の同曲の演奏も素晴らしいですけどね。



マイルスのオリジナル・クインテットでの最初の録音。
RELAXIN’
1956年録音
プレスティッジでの最後の録音。 既にCBSと新しく契約をしたが、まだプレスティッジとの契約が4枚分残っていたので、5月と10月の2回(1日づつ)で、これ以降の4枚分の録音をしたそうです。 4部作と言われています。 新しいクインテットでの演奏ですが、それを感じさせない完成度の高い演奏、そしてモノラルなのになんと音がいいことか・・。 驚かされます。 同時代、ヨーロッパではDECCAが同様に非常に素晴らしい録音技術を持っていたようです。
「RELAXIN’」では、モニター・ルームとの会話や、メンバー間での会話も入り、くつろいだ雰囲気で演奏している感じを伝えてくれます。 
STEAMIN’
1956年録音
ジャケットがいいですね。 もちろん演奏も最高ですが・・・。 ミュート付きの演奏でがとてもいい感じで録音されています。
COOKIN’
1956年録音
有名な「My Funny Valentine」が入っています。 ハービー・ハンコック達との演奏も有名ですが、個人的にはここでの素直な演奏が好きです。
WORKIN’
1956年録音
クインテットのテーマが入っています。


CBS


'Round About
Midnight' by Miles
Davis Quintet

演奏者: Miles Davis
(tp), John Coltrane
(ts), Red Garland(p),
Paul Chambers(b),
Philly Joe Jones(d)
曲目:'Round Midnight', 'Ah
-Leu-Cha', 'All ofYou', '
Bye Bye Blackbird', 'Tadd'
s Delight', 'DearOld
Stockholm'
Comments: さすがに、コルトレーンのテナーにはまだつたなさが残って
いる、でもそれによりマイルスが一生懸命中心になって演奏している点が
全体として、素晴らしい出来につながっているのかもしれません。「Round
Midnight」や「DearOld Stockholm」でのマイルスの素晴らしくリリカルな演
奏が聴けます。色々な演奏が残っている曲ですけど、どちらも最高の部類
に入る演奏です。まだ、モード奏法には至ってないですが、今までのハー
ド・バップとは一味違う演奏が確実に始まろうとhしていることが、ここには
記録されています。 

余談ですが、タイトル曲の「RoundAboutMidnight」、Aboutが入ったものと
入っていないものの二つの呼び方をされています。最初、曲だけの時はA
boutが入っていたのですが、後から詞を作った時に、Aboutを抜いて発
表されたらしいです。だから、どちらでも間違いじゃないそうです。とにか
く、このメンバーでのグループの演奏はいつ聴いても楽しませてくれます。
'Milestones'
1958年録音

演奏者:Miles Davis(tp),
Jullian "Cannonball"
Adderley(as), John
Coltrane(ts), Res Garland
(p), Paul Chanbers(b),
Philly Joe Jones(d)
曲目:'Dr. Jekyl', 'Sid's
Ahead', 'Two Bass Hit',
Milestones', 'Billy Boy', '
Straight, No Chaser'
Comments: オリジナル・クインテット時代、リリカルなミュート演奏の多
かったマイルスですが、ここでは久しぶりにノビノビとしたトランペットの音
を響かせています。それにつられてもともとファンキーなキャノンボールは
もちろん、コルトレーンも伸びやかなアドリブ演奏を展開している。そういう
意味でもなかなか聴き応えのある一枚です。そんな中でもタイトル曲で
は、マイルスの都会的センスを感じさせるソロが印象的です。この音聴く
と、マイルスのリリカルではない面の演奏にも魅力があったことを思い出さ
せてくれます。もちろん、ザ・リズム・セクションの演奏も相変わらずいいで
すねBilly Boyでのレッド・ガーランドは特徴の美しい響きのシングル・トー
ンを充分味あわせてくれます。もちろん、この曲では彼らをフィーチュアリン
グしているので、トリオ演奏がたっぷりと楽しめます。
Kind of Blue
1959年録音

演奏者:Miles Davis(tp),
John Coltrane(ts),
Cannonball Adderley(as),
Bill Evans(p),
PaulChanbers(b), Jimmy
Cobb(dr)&Wynton Kelly(p)
曲目 :'So What', '
Freddie Freeloader', '
Bluein Green', 'Flamenco
Sletches'
Comment:1950年代後半のオリジナル・クインテットから次のセクステ
ット時代へ移り、新しい試みをしている頃のマイルスの足跡のひとつ。モ
ード奏法に着手したのが「マイルス・トーン」そして、ピアノにビル・エバン
スを迎え、その集大成となるのがこのアルバムでしょう。そして、このアル
バムにも一部参加しているウィントン・ケリーはビルの次に来るピアニス
ト。そしてグループの演奏形態はまた変わっていく。そして、ジョン・コルト
レーンもそんなグループから巣立っていく。そんな意味でモード奏法の代
名詞と言われる「SoWhat」をはじめ、モダン・ジャズが揺れ動いている時
代の貴重なを記録しているアルバムです。周りでは、最高点まで上り詰
めてしまったインプロヴィゼーションの次へのステップを模索し、ほとんど
がフリー・ブローイングに代表されるように音楽の枠を越えようとしている
時に、マイルスは音楽の枠の中での新しい試みをし続けていたのだ。この
形は50年代初頭にマイルスが試みた「Cool」に通ずるところがあるように
思えてなりません。同じ頃、ウェスト・コーストでは「クール・ジャズやウェス
トコースト・ジャズ」として、彼らが試みたことが花開こうとしていたのだ。
58 MILES
featuring Stella
By Starlight
 

Players :Miles Davis (tp),
John Coltrane (ts),
Cannonball Adderley (as),
Bill Evance (p), Paul
Chanbers (bass), Jimmy
Cobb (dr)
収録曲 :On Green Dolphin Street, Fran Dance, Stella By Starlight,
Love For Sale, Straight No Chaser, My Funny Valentine, Oleo


Comment :ここではやっぱり大好きなビルのピアノ、そしてコルトレーン
とは一味違う、キャノンボールのサックスが聞き物、それになんといっても
収録曲がJAZZの有名な曲のオン・パレードなのです。 そして演奏もこ
のあとの時代に全てのプレーヤーが一時代を築いた大物ばかりなので、
悪かろうはずもございません。この時代に、親分マイルスを除いたメンバ
ーでキャノンボールがリーダーとなってる'CannonballAdderley Quintet in
Chicago' (写真右)という、これも素晴らしいアルバムを残している。ピア
ノはウィントン・ケリーになっていたかな。これはレコード会社の契約の関
係でマイルスが参加できなかったのだがマイルスは録音の間中ずっと、
スタジオで録音を見守っていたという逸話つきの一枚。 これもお薦めの
一枚です。
Sketchies of
Spain by Miles
Davis & Gil
Evance Orchestra

Live at Newport
Live at Plaza
Complete Amsterdam Concert
1960
マイルス・グループとして、コルトレーンとの最後の競演ライブ録音盤
2014、今まで出ていなかった音源を発売
Someday My
Prince Will Come -
- Miles Davis
Sextet
 
1961年の録音
Players :Miles Davis (tp), John Coltrane (ts),,Hank Mobley (ts),
Wynton Kelly (p), Paul Chambers (bass), Philly Joe Jones (dr)


収録曲 :Someday My Price Will Come, OldFolks, Pfrancing, Drag
Dog, Teo, I ThoughtAbout You, Blues No.2, Someday My Prince Will
Come

Comment :タイトル曲はもう一枚のCDでピアノを弾いているビル・エバ
ンスのトリオでの演奏で有名だが、ここではウィントン・ケリーがピアノ。 
ビルもマイルスのグループにいたがもう少し前のこと。 ピアノの演奏では
ちょっと対照的な二人なので、ビルのクールな演奏と対比して転がすよう
な、そしてホットでファンキーな雰囲気のウィントンのピアノとマイルスのト
ランペットが聞き物ですね。 
Live at Pluged
Nickel

Cookin' atPlugedNickel
Miles Davis &
John Coltrane" by
Miles Davis Quintet

曲目:
'So What', Fran-Dance', 'All
Blues+TheTheme', 'On Green Dolphin
Street', 'WAlkin' +The Theme'
演奏者:Miles Davis(tp), John
Cpltrane(ts),, Winton Kelly(p), Paul
Chambers(b), Jimmy Cobb(dr)
Comment:演奏時間としては長くなってますが、演奏自体は今までの二人の演奏を踏襲したものです。同じ年の10月にはコルトレーンは彼のオリジナル・グループで「MyFavorite Things」を録音しており、その前には初のリーダー・アルバム「ジャイアンツ・ステップス」を録音しているのですが、ここでは、それらの録音で見せているような彼独自の演奏スタイルを見せていないので、あくまでもマイルス・グループとしてのコルトレーンの演奏を聞かせてくれます。いかにマイルスがグループでの演奏で彼のスタイルを貫くことを要求しているかがわかります。でも、これは決して悪い意味ではなく、彼が追求しているもののレベルをキープしているかの現れだと思っているし、それがとっても好きなのです、この頃の演奏スタイルまでは。そういったものの最後の演奏に近いものだと思います。最後に、上で紹介した新しい特集CDについて情報を載せておきます。1950年代のマイルス・デービスジョン・コルトレーンのコロンビアでの録音を集めたセットもののCDが出ているらしい。演奏レベルはお墨付きの買い得CDかもしれません。まだ手に入れてないですが・・。下のURLでその一部の演奏と映像
が再生できます。お試し&お楽しみを。
The Final Tour: The Bootleg Series,Vol. 6

マイルス・デイビス(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)
ツアーが行われたのは『カインド・オブ・ブルー』発売後、約半年の1960年春。〈ブートレグ・シリーズ〉第6弾として『マイルス・デイビス&ジョン・コルトレーン:ザ・ファイナル・ツアー ブートレグ・シリーズVol.6』と題されたブートレグシリーズ新作に収録された音源の元となったツアーのことである。
'Porgy & Bess" by
Miles Davis & Gil
Evance Orchestra
曲目:'Summertime', 'I Love You, Porgy'他、全15曲,
Comment:全曲に渡って言えることは、マイルスの演奏はよりジャズ的
なマインドに溢れ、クラシックでの演奏とは一味も二味も違うということ。素
晴らしいできです。でも、ジャズそのままというのではなく、きっちりと構成
されたオーケストラとのコンビネーションを大切にし、その上で音楽を乱さ
ない制約の範囲内で出来うる限りのイマジネーションを広げる演奏をこな
しています。ジャズとして聴いてしまうと、ちょっと物足りない感じもするか
もしれませんが、これはこれで、一つの作品として素晴らしいものだと思い
ます。もう一つの、コラボレーション作品である「SketchofSpain」(写真右)
でも同様な感じを受けます。 ちょっと、一味違うジャズ・フィーリングのあ
るオーケストレーションを楽しんでみたいかたは、是非お試しください。クラ
シックの編曲・演奏で、「ポギーとべス」を聴いたことがあるかたは、試しに
比べてみてください。よりガーシュインの心に近いものがそこには見えてく
るでしょう。
死刑台のエレベータ Comment:マイルスが音楽を担当した、映画のサウンド・ト
ラック完全版。 USでとても安く売っていたので、買ってしま
いました。



My Funny Valentine 
1964年録音

演奏者:Miles Davis(tp), George
Coleman(ts), Herbie Hancock(p), Ron
Carter(b), Tonny Williams(dr)
曲目 :'My Funny Valentine', 'All of
You', 'Stella by Starlight', 'All Blues', 'I
thought about you
Comment:1950年代後半のオリジナル・クインテットおよびその後のセ
クステット時代を経て、次の世代に入る第二期クインテットへの移行期に
あたる録音です。メンバーも1970・80年代をメインで飾る有名なプレーヤ
ーがリズム・セクションを受け持っています。演奏スタイルも今までのもの
と違った次への試みが多く見られる作品多い。でも、曲は超有名なものが
多く、今までの演奏と比べるとどういう方向へ行こうとしているのかが見や
すいものがあります。個人的には50年代のマイルスのスタイルがとっても
好きなんですが。今回このCDはソニー・レコードの「マスター・サウンド・シ
リーズ」を選びましたが、音がとてもいいことに気付きました。ノイズが少
なく、60年代前半の録音とはとても思えない感じです。1800円と、輸入
版やUSで買うものより高めですがこれだけ音の違いを見せ付けられると、
少し位高くてもいいやという気になってしまいます。マイルスはオリジナ
ル・クインテットの4部作以降は全て、CBS録音なので50年代の録音

CDをこのシリーズで買ってみたくなりました。
Miles in Berlin
1964年録音
ウェイン・ショーターがマイルス・グループへ加入後最初に録音した盤です。
ESP
1965年1月録音
演奏者:Miles Davis(tp), Wayne Shorter(ts), Herbie Hancock(p), RonCarter(b), Tonny Williams(dr)
曲目 : ESP, Eighty One, Little One, R.J., Agitation, IRIS, Mood

Comment:後のVSOPメンバー、Wayne Shorter(ts), Herbie Hancock(p), Ron Carter(b), Tonny Williams(dr)達がマイルスのクインテットのメンバーとしての初めてのスタジオ録音。