真空管


No.2 <STC CV851>

随分前に入手した欧州、STCのCV851(写真右側)です。 2A3の6.3Vヒーター管、6B4Gと同等の真空管のようです。 左側はSTCの商業用ブランドのBRIMER製の2A3です。 プレートや他の部分もそっくりにできています。 2枚プレートですが、プレート間の隙間はとても狭く、一般的な2枚プレートの6B4Gとはかなり違うようです。
以前300Bでは音が大きすぎたり、低音の締り感が足りないと感じた時にこの球を使って鳴らしました。 その時の感じではすっきりした音ですが、とってもクリアーで端正な音がした記憶があります。 ヒーターが6.3Vなので、交流点火ではヒーター・ハムを抑えきれないので、直流点火にしなければいけないのが難点です。 直流点火にすると音に粘りがなくなって密度が薄れるのと、高音が少し硬質になる感じがするのであまり好きではないのですが、さすがにハムが許容範囲ではないのでしょうがないですね。 SV310のライン・アンプを使うとその辺りの弱点が改善されますので、是非この球を使ってまたアンプを作ってみたいですね。







ALTEC 602Dを鳴らすのに、久しぶりにアンプに組んでみました。 とても良く締まっていながら力のある音を聴かせてくれています。 高音はの響きは直熱管らしくとてもクリアでありながら繊細な心地よい響きです。 




 ( Audio-真空管のページに戻る)