砂の浜
トウシキキャンプ場
日の出浜
昆虫採集
弘法浜

 船の中で一緒だった知り合いの方と岡田港でわかれ、バイクを受け取ると、元町にある御神火温泉に向かった。
 ここは朝早く到着した人のために営業は早い。1000円を払えば、掛け流しではないが、温泉と仮眠が保証される。何度か大島に足を伸ばしているので、観光協会で購入しておいた半額券を使う。子どもが小さかったときは、温水プールも使用したが、今は温泉で体をほぐし、畳の部屋でひたすら仮眠をむさぼるようにしている。
 10時になると、食事のメニューがモーニングから替わり、献立の種類も多くなる。ずばり迷わず、「アシタバ冷やし中華」を頼んだ。880円だが、辛みが聞いたスープとアシタバや焼き豚がものすごくマッチしておいしい。船に乗る前から食べたくて仕方なかったものだ。

 今回、ここの温泉で腹の立つことがあった。コインロッカーのことだ
コインロッカーの利用で100円をいれた。以前は返却されていたのが、返却されなくなっていた。このご時世、100円は大金である。わずか100円だが、入浴券の20%が瞬時に消え、むしゃくしゃした気持ちになった。張り紙等で、もっとわかりやすく告知してあれば、100円入れなかっただろう。(現在はまた無料に戻っています)

11時頃までゆっくりし、バイクで出発した。

サイクリングロード
2008.7.19−21

 曇っていたため、泳ぐより、せっかく持ち込んだバイクで島内を走ることに重きを置くことにした。低気圧のせいか、台風の余波なのか忘れたが、海の状態は今ひとつだった。車やバイクがないと島内の足がなく、散策は不便だ。そのため、波布から先にある筆島に行ったことがなかった。今回は、訪れるチャンスだ。残念ながら海の状態が悪く、泳げなかったが、大島の起源であるその奇怪な岩をじっくり眺めることはできた。晴れていればなあと思いつつ・・・
 この周辺は、文学散歩道にもなっていて石碑がいつも建っていた。文学的センスのない私は、誰の石碑だったかすっかり忘れてしまった。(笑)

トイレ

シャワーを浴び、水着姿のままバイクを預けた後、荷物を持って温泉に行った。浜の湯は水着着用の混浴温泉である。観光協会に行けば、200円で半額券をゲットできる。すいていてよかった。夕方になれば、かなりの人々がこの温泉にやってくる。しばし水平線の方に目を向けながら、今回の島旅を総括した。次回は大島の滞在日数を増やし、、2,3日キャンプもしようと思った。その時は、やはりバイクを持ち込まなければならないかなとも思った。

浜の湯

 久しぶりの大島だったが、大島もやっぱりいいなと思った。なんと言っても、原付バイクを持ち込んだのが大正解だ。自由に動ける交通手段を手に入れることは、島旅を何倍も充実させることになる。もし、バイクを持ち込まなければ、行動範囲ももっと狭まり、何か物足りなさを感じたかもしれない。わずか2泊3日かだったのに1週間ぐらいいた満足感があった。、

「ご無沙汰だね。元気かい?たまには、大島にも顔をだしなよ。」
お世話になっていた民宿「ふじおか」のおばちゃんとの電話で、急遽4年ぶりに大島に上陸することになった。大島は近いので、いつでもいけると思っていたら、ついに4年もご無沙汰してしまった。
20年以上前、家内と原付バイクを船で持ち込み、三宅島や八丈島をかけずり回っていたことが脳裏をかすめ、もう一度大島でマイバイクを走らせてみようかと思った。自宅から竹芝桟橋まで、原付バイクだと約3時間。しかも地図を見てみると「原宿」という都心をつっきって走らなくてはならない。
悩んだ末、行くことを決心した。日にちは、どこか島に行こうとして船を予約していた7月18日の夜、大型船さるびあ丸2等和室。やっかいなことにバイクを持ち込むには、3日前まで東海汽船の貨物課まで電話予約をしなければならない。しかし、片道2060円は、魅力的な数字だ。3連休なので、2泊することになった。

バイクに15分ほど乗り、今日も弘法浜に登場した。遠浅の岩場には、水がすんでいるため、貝やヤドカリなどの生物が見られた。そこで磯遊びする人越しに三原山が見えた。

地層と地質
筆島

今日は、帰る日だ。
12時半までにバイクを船に乗せなければならない。かなり、時間的に忙しくなりそうだ。今日の予定を立てた。海でシュノーケルをして、温泉に入ろう。
大型船は、元町から船が出ることがわかっていたので、早めに宿をチェックアウトすることにした。宿のおばさんは、「またおいで」と言い、まけてくれた。あんなにごちそうを食べたのに、平常の金額だった。また来ることを約束して、宿を出た。
 最終日どこで泳ぐか悩んだが、今回は秋の浜をあきらめ、元町の北に広がるサイクリングロードに沿ってバイクを走らせ、気に入ったところで泳ぐことにした。

7/19
7/19
7/19

2日目の午後6時過ぎ。今日は、刺身中心の夕食だ。この夕暮れを見ながら、のんびりといただいた。本当に静かで、充実した1日が終わろうとしていた。
食事が終わると、散歩に出た。桟橋で夕焼けを見つめ、桟橋に集まった釣り人達を眺めていた。サばやアジが、結構釣れていた。潮風に吹かれているだけで、気持ちよかった。桟橋に大の字になって横たわった。
 暗くなってからバイクを走らせた。そして念願の、ノコギリクワガタをゲットした。

 島で日曜日といえば、ガソリンスタンドは休み。でも夏休みに入ったばかりの3連休だから、休んでいるわけないだろう。
 それが甘かった。いろいろ知っているガソリンスタンドを回ってみたが、みんな休みだった。バイクで岡田、北の山、元町、野増・・・・と反時計回りに大島を半周回り、差木地できてしまった。そこで、ようやく開いているガソリンスタンドを見つけることができた。ガソリン高騰のあおり、いくらでも払うつもりだった。1リットル226円・・・このときは高いなと思っていたが、3週間後出かけた神津島は、なんと1リットル250円だった。
 ガソリンスタンドで、今度泊まるかもしれないトウシキキャンプ場を教えてもらい、下見に出かけていった。テントは10張りぐらい。そこに大学生と思われる連中がいて、水を掛け合って大騒ぎしていた。海で泳げばいいのにと思った。景色やサイトは、なかなかいいじゃないかというのが感想だった。ここは、 高台にあり、海までは遠いが、津波が起きても大丈夫だと思った。

弘法浜再登場

夏の日差しが、枕元に届き、ゆっくり寝ていられなかった。窓越しに、海が見えた。
朝食を早くしてくれるように頼み、日の出浜に出かけた。出かけたといっても、宿から歩いて1分もかからないところだ。なにか「子供会」の行事があるみたいで、地元のの親子連れがたくさん目に付いた。彼らはビニールシートでいい場所を確保し、たらいに水をため遊んでいた。父親達がバーベQの準備に忙しそうだった。

7/19

伊勢エビの残酷焼き

他にも焼き魚が出て、それでご飯を食べた。お酒を飲むことも忘れて、一心不乱にした夕食でした。

今ひとつ、ぱっと晴れないためか、海水浴している人はまばらだった。水温はそれほど低くないのに・・・隣接しているプールの方がにぎわっていた。時間は3時頃。

突然トイレの話。これは、弘法浜の海岸にあるトイレ。どこにでもあるような光景だが、中身がすばらしい。何でもバイオの力を使い、排出物のにおいとばい菌力をなくすとか。気になったので、ここで用を足しながら記念撮影・・・

この海はうろ覚えだが、万立浜だったろうか。親子3人が絵になっていた。
野田浜には、写真のような。写真の背景になりそうなモニュメントができていた。野田浜で少しスノーケリングをしてみたが、海草のくずが多く流れていて、透明度は今ひとつだった。ここでも、うねりが少し感じられた。どうやら西側はだめみたいだ。東の秋の浜にでも行ってみることにした。
日の出浜は宿から1分なので、いつでも入れるから通過した。

7/19
7/19
7/19
野田浜
7月19日
7月19日
7月19日
7月19日
大 島
7/19
7/19

私がこの民宿「ふじおか」に泊まる最大の理由が、夕食である。他のお客さんに聞くと、いつではないようだが、私がお世話になる日には、部屋や海辺での海鮮バーベQになる。今回は特にその中身がすごかった。写真で全部乗せようか迷ったが、とりあえずのせてみた。

 アワビに伊勢エビ。サザエ3つ。そしてトコブシ。それを残酷焼きと表して、生きたままコンロにかけるわけである。
 サザエに醤油を垂らすと、すぐにぷーーんといういいにおいがしてくる。回転しかけた貝柱を見ながら、アワビはどこまで焼くとうまいかなと想像しながら焼く。。。おいしい食材は、へたに料理しないでそのまま食べるのが最高だと思う。

 秋の浜は、透明度がありダイビングをする人でごった返すところだが、水は冷たい。沖の方に行こうとすると、潮の流れはかなり速い。
 コバルトスズメが何匹も見られた。地元の子どもたちも、はしごがかかっているので、安心して飛び込んでいる。

 1時間ほど泳ぐと、体がすっかり冷え込んでしまったので、シャワーで塩を落とし、ラッシュガードと水着のままバイクにまたがる。シートはやけどしそうなくらい熱い。泉津漁港を見ながら、東側を南下していった。

7/19
7/19
7/19
7/19
7/19
7/19
部屋から見える景色

 筆島周辺には、風化してできたのか、あるいは水の作用でできたのか。おもしろい岩が露出している。

 大島一周道路を元町の方に向かって北上していくと、間伏には、道路工事中に偶然見つかったという地層がある。その形状からバームクーヘンとも親しみを持って呼ばれ、まるで一つの芸術作品でもあるように見える。バイクを止め、写真を撮った。じっくり見入ると地球の歴史を探訪しているような錯覚に陥った。

Good-By Oshima

元町に向かう帰り道、「砂の浜」にもよってみた。黒い砂がかなり遠くまで広がり、海も穏やかだったのに、ここにはほとんど人がいなかった。ここは不便な場所なのかもしれない。泳ごうとも思ったが、砂浜で泳ぐことが苦手な私は、結局はパスした。今度キャンプに来る時まで、ここで泳ぐのはお預けだ。

 舗装していないが、車も通れる道をゆっくり下っていくと海に出る。歩きにくそうな道だ。バイクや自転車は、火山灰で転びそうになり、要注意だ。そういえば、駐車場にバイクは1台もなかった。岩に囲まれた潮だまり見たいのがいくつもあり、地元のことも達の遊び場のような感じだった。
 ヤスをもった地元の人だろうか。夕食のおかずを取りに行くという感じで海に入っていった。
 私も入ろうとしたが、シャワーがないのと、狭い潮だまりで子供達のじゃまをしてはいけないのでやめた。

 以前は、夕食を食べると近くの桟橋まで夜釣りに出かけたものだった。桟橋に夕涼みに出かけたことがある人なら、海に吹く夜風の気持ちよさがわかるだろう。つれなくても、暗い海に漂う浮子の明かりを見つめていると、「ゆったり感やぬったり感」が、最高のもののように思えてくる。
 今回は、ノコギリクワガタを採集したくなったのと、持ち込んだバイクで島の夜道を走りたいという気持ちが強くなり、捕虫網をのせ、バイクで島の道を進んだ。経験的に、外灯にクワガタが飛んできて、すぐ近くの道ばたに落ちているので、注意深く見ていった。ところが、クワガタが見つからず、いたのはニイニイゼミとコフキカナブン?という甲虫だけだった。自動販売機の明かりにはあまりきていなかったので、リス村の方にもいってみた。少しでも山に近い方がいるだろうと思ったからだ。しかし、大島の夜は予想以上に暗かった。墓地がかすかに見え、バイクの音しか聞こえてこなかった。島の夜は、都会と違って暗闇が存在していた。しかも、音のない世界だった。怖くなって、明るい道路に出ようかと思った瞬間、ノコギリクワガタの雄の死骸が目にとまった。外灯にぶつかって落ち、歩いていたところに車がきてひかれたようだ。
ノコギリクワガタがいることは判明したので、さらに探してみたが、その日は見つからなかった。翌日、昔はたくさんいた秘密の場所に行き、かろうじて雄を1匹ゲットした。

シッタカの塩ゆで

アワビの踊り焼き

 弘法浜に行ったところ、少しうねりと波があったので、黒い砂浜を見ただけで、サイクリングロードに沿った西海岸を北上していった。最終目的地は、野田浜。途中、気に入ったところがあれば、久しぶりの大島の海に入いろうと思っていた。私の好きな花の一つである「ハマユウ」がきれいな白い花を風に揺らせていた。夏を感じる花だ。残念ながら、ハマカンゾウは終わりを告げようとしていた。

 年を取ったせいか、自分の席に着くと、動く気がしない。2等和室といっても、畳1畳弱にテープで仕切りをした絨毯に枕がついているだけだ。しかし、自分の席が確保されていて、背筋を伸ばして横に寝られるというありがたい席なのだ。料金が同じでも、「2等席無し券」というのがあり、通路やデッキの上で自分の席を探して確保し、そこに寝る羽目になる。とても人間扱いされていないような気がする。男子トイレの近くで、ビニールシーツを敷き、毛布を掛けて寝ているうら若き女性のグループなどは、かなり悲惨な気がする。同じ席なし券でも、最上階のデッキは気持ちがいいと、もっぱらそれを好む人がいるが・・・・
 みんなは、出発5分前のドラの音に心をときめかせ、まもなく見えるレインボーブリッジを背景に盛んにシャッターを押している。昔は自分もそうだったなあと苦笑いしながら・・・・
 100円で貸し毛布を1枚借りると、ひたすら寝るように努力する。船旅というものは恐ろしいもので、かなりの興奮状態を人々に与えることになる。特に酒が入ると、大騒ぎしているグループもかなりいる。明日に備えて、体を休ませなくては・・・


 朝5時10分、無事大島に到着。
 船室は30分前から電気がつけられた。

海の色に誘われて、泳いでみた。手前はちびっ子達ばかりなので、沖ののテトラポット側でスノーケルを楽しんだ

野田浜で見た生物

やっぱりというか予想通りというか、「野田浜」が最終遊泳地になった。
夕 食
御神火温泉
秋の浜