最少の機材で納得の撮影ができた、ニコンD800と2本のズームレンズという組み合わせ

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 ニコンD800は3600万画素が話題になっていますが、私にとっては普通に写真を楽しむのに3600万画素は、多過ぎます。ところがこの超高画素も、APS−Cで使うと1500万画素になり、余裕を持ってA3ノビにプリントできます。そこでフルサイズで撮影するときは画像サイズをMに、APS−Cで撮影するときは画像サイズをLにすれば、フルサイズもAPS−Cも、ほぼ希望の画素数で撮影できます。この切り替えは撮影管理メニューに登録しておきますが、できるものなら撮影範囲の切り替え操作だけで画像サイズの切り替えが追従すれば、いいのですが。

 それでも1台のボディで両サイズが兼用できるのは、ありがたいことです。そしてここに紹介する2本のズームレンズだけで、風景、花、女性写真の三大被写体を、納得の描写で撮影することができます。その撮影例を紹介します。

ワイドズームはトキナーのAT-X17〜35mm

F4 PRO FX。花型フードはかさばるので私は写真のように紙で作ったフレアカッターで済ませています。望遠ズームはシグマAPO70〜200mmF2.8 EX DG MACRO HSM。

高遠城址公園の夜桜ですが、手持ちによる撮影としては、満足のいく写りでした。感度がISO1600ですが、ノイズは気になりません。

テレ端35mmはAPS−Cでは35ミリ判換算で標準の画角になりますが、近接性能も高く、横10センチが画面いっぱいに写せるのでマクロ域の撮影もできます。さらに絞り開放でもボケは素直で全画面円いなど、とても好ましい描写です。

モデル/YOCO(ネットアージュ)

シグマのAPO70〜200mmF2.8 EX DG MACRO HSMはマクロというだけに近接性能も高く、テレマクロにはなりますがAPS−Cで使うと最近接時には横8センチを画面いっぱいに写せます。さらに近接時ほどボケが柔らかくなるので花の撮影には最適です。

風景と花の撮影であれば、70〜300mmクラスのコンパクトな望遠ズームのほうが有利ですが、F2.8の大口径ズームにした理由は、ポートレート撮影のためです。

ババロアこどもの国撮影会において撮影した写真です。シグマのAPO70〜200mmF2.8 EX DG MACRO HSMはズームがワイド域で近接撮影になるほど、後ボケが柔らかくなり、さらにレンズの味が出てきます。やや後ボケになったネックレスが、左の写真のように滲むようにボケています。またフルサイズ用のレンズをAPS−Cで使うことからボケ描写も全画面ほぼ均等になります。ボケ描写が重要なポートレートでは、抜群の威力を発揮してくれるレンズです。